日本将棋連盟が公表している第39期竜王戦の対戦成績は、11月4日の第3局終了時点で藤井竜王が3勝、服部七段が0勝。七番勝負の主導権を藤井竜王が握っています。
竜王戦は先に4勝した棋士がタイトルを獲得する七番勝負です。したがって、現在の3勝0敗という数字は、単にシリーズをリードしているだけでなく、次の第4局がタイトルの行方を決める可能性を持つことを意味します。
藤井竜王は前期の第38期で佐々木勇気八段を4勝0敗で破り、5期連続の竜王防衛を達成しました。今期も防衛すれば6期連続の竜王獲得となります。
一方、服部七段にとっては後がない状況です。第4局に敗れるとシリーズが終了するため、タイトル獲得を目指すには、まず宮崎で1勝を挙げて流れを変える必要があります。
現在のシリーズ成績
藤井聡太竜王3勝

服部慎一郎七段
0勝3敗
第4局終了後、藤井竜王が4勝に到達すれば防衛決定
なお、3連勝したからといって防衛がすでに決まったわけではありません。第4局で藤井竜王が勝つかどうかが、最初の大きな決着点になります。
【第1局〜第3局】藤井聡太竜王戦の結果と対局内容を振り返る
第39期竜王戦七番勝負は、2026年10月9日に開幕しました。東京都渋谷区から静岡県三島市、京都市へと舞台を移しながら行われた最初の3局は、すべて藤井竜王の勝利となっています。
第1局:10月9日・10日、セルリアンタワー能楽堂
藤井聡太竜王 ○ — ● 服部慎一郎七段
113手・相掛かり/東京都渋谷区
開幕局は10月9日・10日の2日制で、東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で開催されました。
戦型は相掛かり。序盤から定跡に収まりきらない力戦調の展開となり、両者が長考を重ねる対局になりました。最終的には先手の藤井竜王が113手で勝利。防衛に向けて重要な先勝を収めました。
この第1局で注目されたのは、服部七段が挑戦者としてどのような将棋を見せるかという点でした。藤井竜王に対して序盤から簡単に主導権を渡さず、長い読み合いに持ち込んだことは、シリーズの見どころを示すスタートでもありました。
第2局:10月22日・23日、三嶋大社
服部慎一郎七段 ● — ○ 藤井聡太竜王
132手・角換わり/静岡県三島市
第2局は静岡県三島市の三嶋大社で行われました。先手は服部七段、後手は藤井竜王という組み合わせです。
戦型は角換わり。藤井竜王は後手番ながら落ち着いた指し回しを見せ、132手で勝利しました。これによってシリーズ成績は2勝0敗となり、防衛に向けて大きく前進しました。
日本将棋連盟の対局結果発表でも、藤井竜王が132手で勝利したことが確認されています。第1局とは異なる先後関係でも勝ち切った点は、シリーズ全体を考えるうえで見逃せません。
第3局:11月3日・4日、京都・仁和寺
藤井聡太竜王 ○ — ● 服部慎一郎七段
119手・角換わり/京都府京都市
11月3日・4日に行われた第3局の会場は、京都市の世界遺産・仁和寺です。
藤井竜王が先手で角換わりを選択。服部七段は玉を動かしながら相手の出方をうかがう構想を見せました。一方の藤井竜王は、金銀を集めて玉を堅く守る穴熊の陣形を築き、難解な中盤で徐々に主導権を握りました。
2日目は藤井竜王の攻めと服部七段の受けが中心となる展開に。終盤まで守備力の高い藤井陣が崩れず、最終的に119手で服部七段が投了しました。終局は11月4日午後6時26分と報じられています。
これで藤井竜王はシリーズ3連勝。仁和寺での竜王戦は6戦6勝となり、京都府でのタイトル戦でも高い勝率を維持しています。
【対局者・関係者一覧】第39期竜王戦の勝負の構図を整理
今期の竜王戦を理解するうえでは、対局者2人だけでなく、棋戦を主催する関係者や対局場、公式中継の役割も押さえておきたいところです。
特に第4局では、宮崎県都城市が新たな舞台になります。京都の歴史的な寺院から、宮崎の記念館へと対局環境が変わることも、次局の注目ポイントです。
この関係を整理すると、藤井竜王と服部七段の対局が中心にあり、日本将棋連盟の公式情報と読売新聞社の中継・報道が、対局を追う際の主要な情報源になっていることが分かります。第4局の立会人には谷川浩司十七世名人が予定されています。
服部慎一郎七段はどんな挑戦者なのか服部慎一郎七段は、今期が初の竜王挑戦です。挑戦者決定戦を勝ち抜いて藤井竜王への挑戦権を手にしました。
2026年夏には棋聖戦五番勝負でも藤井竜王と対戦しており、今回の竜王戦は同じ相手との連続したタイトル戦という意味でも注目されています。
ただし、今回の3連敗だけを見て服部七段の実力を評価するのは早計です。タイトル戦という大舞台で、長時間の読み合いを繰り返しながらトップ棋士と戦う経験そのものが、今後の棋士人生にも影響する重要な機会になります。
日刊スポーツの報道によると、服部七段は第3局後、藤井竜王の堅い穴熊陣に対して攻めをつなぐ難しさを振り返り、2日目の指し手の精度についても課題を挙げました。第4局では、この反省をどこまで具体的な作戦に反映できるかが焦点です。
【第3局の勝因を分析】藤井竜王の4枚穴熊と角換わりが生んだ差
第3局で大きな注目を集めたのは、藤井竜王が築いた非常に堅い穴熊の陣形です。
角換わりから穴熊へ角換わりは、序盤で双方が角を交換することから始まる戦型です。現代将棋では研究が深く進んでいる一方、細かな手順の違いによって局面の性質が変わるため、両者の構想力が問われます。
第3局では、服部七段が玉を移動させながら戦機をうかがう展開を選択しました。その間に藤井竜王は自玉の守備を強化。報道で「4枚穴熊」と表現された堅い陣形を構築しました。
穴熊は玉を盤の隅に移し、金銀などの駒で守りを固める囲いです。相手の攻めに対して玉が遠い位置にあるため、攻撃を受けても簡単には崩れないという特徴があります。
今回の藤井竜王は、その守備力を背景に相手陣への攻撃を進めました。守りを固めることが単なる受けではなく、攻めを継続するための土台として機能した点が印象的です。
服部七段が苦しんだポイント服部七段にとって難しかったのは、藤井竜王の玉に直接攻撃を仕掛けても、簡単に成果につながらないことでした。
守備陣が堅い場合、攻める側は駒を投入しても決定打を作れない可能性があります。攻撃に時間を使うほど、相手に反撃の準備を整えられる危険も生じます。
第3局では藤井竜王が自玉の安全性を維持しながら攻めを続け、服部七段に十分な反撃の機会を与えませんでした。投了図でも藤井陣の穴熊が大きく崩れていなかったことは、この対局を象徴するポイントです。
3連勝の背景にある藤井竜王の安定感3局の結果を見れば、藤井竜王は相掛かりと角換わりという異なる戦型で勝利しています。先手番でも後手番でも勝ち、相手の作戦に対応しながら結果を積み上げています。
タイトル戦では、一局の勝敗だけでなく、対局ごとに相手の研究や構想を読み取り、次局へ修正を加える能力が重要です。第1局、第2局、第3局と異なる展開で勝ち続けていることは、藤井竜王の対応力を示す材料になります。
ただし、第4局は第3局までの手順をそのまま再現する戦いにはなりません。服部七段が先手番を得るため、序盤から新たな作戦を用意する可能性があります。3連勝という数字以上に、次局で両者がどのように変化をつけるかが見どころです。
【第4局の日程・会場】11月20日・21日は宮崎県の吉助で開催
霧島創業記念館 吉助
宮崎県都城市
第39期竜王戦七番勝負・第4局
第4局は、2026年11月20日(金)・21日(土)の2日制で開催されます。会場は宮崎県都城市の霧島創業記念館 吉助です。
日本将棋連盟の公式棋戦情報にも日程と会場が掲載されており、立会人は谷川浩司十七世名人、新聞解説は木村一基九段が担当する予定です。
第4局の基本情報第4局
対局日
2026年11月20日・21日
会場
霧島創業記念館 吉助
所在地
宮崎県都城市
先手
服部慎一郎七段
後手
藤井聡太竜王
持ち時間
各8時間
立会人
谷川浩司十七世名人
新聞解説
木村一基九段
特に注目したいのは、服部七段が先手番であることです。第4局は、服部七段が序盤から主導権を握れるかどうかが大きなテーマになります。
第4局で藤井竜王が勝った場合はどうなる?藤井竜王が第4局に勝利すれば、シリーズ成績は4勝0敗となり、その時点で第39期竜王戦の防衛が決定します。
一方、服部七段が勝てば3勝1敗。藤井竜王の優位は変わらないものの、シリーズは第5局へ続きます。
つまり第4局は、藤井竜王にとっては6連覇を決めるチャンスであり、服部七段にとってはタイトル戦を続けるための重要な一局です。
第4局以降の全日程第4局で決着しなかった場合、公式に予定されている残りの日程は次のとおりです。
- 第5局:12月2日・3日、増上寺(東京都港区)
- 第6局:12月9日・10日、指宿白水館(鹿児島県指宿市)
- 第7局:12月16日・17日、常磐ホテル(山梨県甲府市)
いずれも日本将棋連盟の第39期竜王戦日程に掲載されている予定です。シリーズがどこまで進むかによって、実際に開催される局数は変わります。
【竜王戦の対局速報・棋譜中継】最新情報を確認する方法
第4局をリアルタイムで追いかけたい場合は、対局結果だけを見るのではなく、棋譜中継と解説を併用すると将棋の展開が分かりやすくなります。
1.日本将棋連盟の公式棋戦情報日本将棋連盟の竜王戦ページでは、七番勝負の対戦成績、各局の日程、会場、立会人などを確認できます。
特にシリーズ全体の勝敗を確認する場合に便利です。第4局の結果が反映された後も、公式の対戦成績を確認することで、現在の状況を把握できます。
2.読売オンライン・竜王戦中継サイト竜王戦の主催者である読売新聞社の関連中継では、対局の進行や棋譜などを追うことができます。手順を細かく確認したい将棋ファンに適した情報源です。
3.ABEMAの将棋中継ABEMAでは竜王戦七番勝負の映像中継が行われています。盤面を見ながらプロ棋士の解説を聞けるため、将棋の専門知識に自信がない読者でも局面の意味を理解しやすいのが特徴です。
日本将棋連盟も、読売オンライン、ABEMA、竜王戦中継サイト、日本将棋連盟ライブ中継を公式な観戦手段として案内しています。
棋譜中継と評価値速報は何が違う?検索結果で見かける「評価値速報」は、AIなどによる局面評価を数字で示す情報です。一方、棋譜中継は実際に指された手順を記録・表示するものです。
この2つは同じものではありません。評価値は局面の優劣を理解する補助材料であり、実際の勝敗は対局者の指し手と投了によって決まります。
将棋を深く楽しむなら、評価値の上下だけでなく、どの手で局面が変わったのか、なぜその手が選ばれたのかを解説と合わせて確認するのがおすすめです。
【よくある質問】藤井聡太竜王戦速報に関するFAQ
Q1:2026年11月4日の竜王戦第3局の結果は?
A1:藤井聡太竜王が服部慎一郎七段に119手で勝利しました。京都市の仁和寺で行われた第3局を制し、シリーズ成績を3勝0敗としました。
Q2:藤井聡太竜王は現在何連勝していますか?
A2:第39期竜王戦七番勝負では開幕から3連勝です。また、2026年夏の棋聖戦でも服部七段に3連勝しており、服部七段とのタイトル戦では合計6連勝となっています。
Q3:第4局の日程はいつですか?
A3:2026年11月20日(金)・21日(土)です。2日制で、宮崎県都城市の霧島創業記念館 吉助で行われます。
Q4:藤井聡太竜王が6連覇を達成する条件は?
A4:第4局に勝利し、七番勝負で4勝0敗とすれば6連覇が決定します。第4局で敗れた場合は3勝1敗となり、次局以降に持ち越されます。
Q5:藤井聡太竜王はすでに永世竜王の資格を持っていますか?
A5:はい。藤井竜王は第38期までに5期連続で竜王位を獲得し、永世竜王の資格を得ています。今期の6連覇は、永世竜王の資格を新たに獲得するためではなく、連続防衛をさらに伸ばす挑戦です。
Q6:第4局の棋譜や対局速報はどこで見られますか?
A6:日本将棋連盟の公式棋戦ページ、読売オンライン、竜王戦中継サイト、日本将棋連盟ライブ中継、ABEMAなどで情報を確認できます。
2026年11月5日時点の第39期竜王戦は、藤井聡太竜王が服部慎一郎七段に3勝0敗。第1局の相掛かり、第2局の角換わり、第3局の角換わりと、異なる展開を制して6連覇に王手をかけています。
次の第4局は11月20日・21日、宮崎県都城市の霧島創業記念館 吉助が舞台です。藤井竜王が勝てば4連勝で防衛決定。服部七段が勝てばシリーズは続き、挑戦者として反撃の足掛かりをつかむことになります。
今回のシリーズで注目したいのは、藤井竜王の勝ち数だけではありません。異なる戦型への対応力、堅い囲いを生かした終盤の指し回し、そして追い込まれた服部七段が先手番でどのような作戦を見せるかです。
第4局は藤井聡太竜王の6連覇が決まる可能性を持つ大一番。日本将棋連盟の公式結果と棋譜中継を確認しながら、宮崎で迎える決戦の行方に注目しましょう。