フジテレビの情報番組『Mr.サンデー』をめぐり、「不適切発言」「謝罪」「訂正」といったキーワードが検索されています。2026年に注目されたのは、2月15日の放送で衆議院議員総選挙の比例代表・東京ブロックの得票率を紹介した際、日本保守党と減税日本・ゆうこく連合の2党が一覧表から抜け落ちていた問題です。フジテレビは2月19日に番組公式サイトで訂正と謝罪を発表し、22日には番組内でも改めて謝罪しました。
ただし、今回の問題は、司会者や出演者が不適切な言葉を発したという意味での「不適切発言」とは異なります。過去には2010年の街頭インタビューをめぐる不適切表現や、2011年の木村太郎氏によるK-POP関連発言への謝罪もありました。それぞれ発生した時期も問題の性質も違います。2026年11月時点の情報を踏まえ、宮根誠司氏の関係、番組側の説明、BPOの記録まで整理します。
【結論】2026年の『Mr.サンデー』問題は不適切発言ではなく得票率の記載漏れ

最初に押さえておきたいのは、2026年2月に発生した問題の具体的な内容です。
『Mr.サンデー』が2月15日に放送した衆議院議員選挙関連のニュースで、比例代表・東京ブロックの政党別得票率を紹介しました。しかし、画面に表示された情報モニターには、日本保守党と減税日本・ゆうこく連合の2党が記載されていませんでした。
両党は実際に比例代表東京ブロックで得票しており、東京都選挙管理委員会の確定結果にも記録されています。つまり、政党が選挙に参加していなかったわけでも、得票がゼロだったわけでもありません。
問題は、実際の選挙結果とテレビ画面に表示された情報が一致していなかったことです。
この件について、フジテレビは2月19日に番組公式サイトで説明を掲載。記載漏れを認め、両党を含めた正しい得票率を公表しました。
さらに2月22日の放送では、藤本万梨乃アナウンサーが視聴者に向けて訂正と謝罪を行っています。
したがって、2026年の出来事を正確に表現するなら、「不適切発言」ではなく「選挙報道における政党名の記載漏れと訂正・謝罪」です。
【何が起きた?】2026年2月15日から22日までの経緯と番組側の説明
2月15日:衆院選の比例東京ブロックの得票率を紹介2026年2月8日に投開票された衆議院議員総選挙を受け、『Mr.サンデー』は2月15日の放送で選挙結果を取り上げました。
番組では、比例代表東京ブロックにおける政党別の得票率を一覧形式で紹介。新興政党のチームみらいが11議席を獲得したことなど、選挙後の政治情勢を分析する内容が放送されました。
ところが、表示された一覧には日本保守党と減税日本・ゆうこく連合が含まれていませんでした。
両党の得票率は、日本保守党が約3.1%、減税日本・ゆうこく連合が約1.3%です。どちらも東京ブロックで実際に有権者から票を得ていました。
2月16日:記載漏れについて抗議と訂正要望放送後、日本保守党側からも問題が指摘されました。
スポニチの報道によると、保守の東京29区・小坂英二支部長は2月16日、自身のXでフジテレビに抗議した経緯を説明しています。
小坂氏は、テレビ放送内と番組ホームページでの訂正・謝罪に加え、局内で再発防止策を徹底するよう求めたとされています。
政党別の得票率を比較する図表は、有権者が選挙結果を理解するための基本的な資料です。その中から特定の政党名が抜けていれば、意図的な排除ではないかという疑念が生まれるのも不自然ではありません。
2月19日:フジテレビが公式サイトで訂正・謝罪2月19日、フジテレビは『Mr.サンデー』の公式サイトを更新し、問題となった情報モニターに2党が記載されていなかったことを正式に説明しました。
番組側が発表した謝罪文では、両党を含めた得票率を改めて掲載し、再発防止に取り組む姿勢を示しています。
「記載漏れをお詫びし、再発防止を徹底してまいります。」
また、スポニチが小坂氏のX投稿を引用して報じた内容によると、番組プロデューサーからの説明では、図表作成を依頼する際に根拠資料を添付し忘れたことと、確認不足が重なったことが原因とされたとのことです。
ただし、これは小坂氏が公表した電話でのやり取りを通じた説明です。フジテレビが公表した公式謝罪文そのものには、詳しい原因分析までは記載されていません。
2月22日:番組内でも改めて謝罪2月22日の生放送では、藤本万梨乃アナウンサーが前回の放送内容について説明しました。
日本保守党と減税日本・ゆうこく連合が一覧表に記載されていなかったことを認め、正しい得票率を画面に表示したうえで謝罪しています。
これにより、公式サイト上の訂正だけでなく、テレビを視聴していた人に対しても訂正内容を伝える対応が行われました。
【数字を検証】比例代表東京ブロックの得票率と記載漏れの2党
今回の問題を理解するうえで重要なのが、実際の選挙結果です。
東京都選挙管理委員会が公表した2026年2月8日執行の衆議院議員選挙の確定開票結果では、比例代表東京ブロックの有効票は合計6,778,416票でした。
その中で、日本保守党は209,329票、減税日本・ゆうこく連合は89,161票を獲得しています。
以下は、フジテレビが2月19日の訂正発表で示した政党別得票率と、東京都選挙管理委員会の確定得票数を整理したものです。
| 政党名 | 得票数 | 番組訂正時の得票率 |
|---|---|---|
| 自由民主党 | 2,243,625票 | 約33.1% |
| 中道改革連合 | 1,119,155票 | 約16.5% |
| チームみらい | 887,849票 | 約13.1% |
| 国民民主党 | 746,660票 | 約11.0% |
| 参政党 | 427,028票 | 約6.3% |
| 日本共産党 | 407,146票 | 約6.0% |
| 日本維新の会 | 384,487票 | 約5.7% |
| 日本保守党 | 209,329票 | 約3.1% |
| れいわ新選組 | 179,614票 | 約2.7% |
| 減税日本・ゆうこく連合 | 89,161票 | 約1.3% |
| 社会民主党 | 84,362票 | 約1.2% |
※得票率はフジテレビが2月19日に公表した訂正値。得票数は東京都選挙管理委員会の確定結果に基づきます。
記載漏れになった2党の得票はゼロではない日本保守党は209,329票を獲得し、得票率は約3.1%でした。減税日本・ゆうこく連合も89,161票、約1.3%を獲得しています。
両党とも比例代表東京ブロックにおける正式な選挙結果の一部です。得票数の大小にかかわらず、政党別の結果を網羅する一覧に掲載されるべき情報でした。
今回の訂正で注目したいのは、単純な順位の誤りではなく、政党そのものが一覧から抜けていた点です。
また、得票率の表示には資料による小数点以下の差もあります。例えば、フジテレビの訂正発表ではれいわ新選組が約2.7%とされた一方、TBS NEWS DIGの選挙結果ページでは約2.6%と表示されています。実際の確定得票数は179,614票です。
このような表示差を含め、選挙報道の数字は、番組の訂正資料と選挙管理委員会の確定データを照合することが大切です。
【過去の問題】2010年の不適切表現とBPOの放送倫理検証委員会
『Mr.サンデー』の不適切表現を調べると、2026年の選挙報道とは別に、2010年に発生した街頭インタビューをめぐる問題が確認できます。
こちらは実際に番組の取材・演出方法が問題となった事案であり、BPOの放送倫理検証委員会の記録にも残っています。
2010年8月・9月の女性誌特集で何があったのか2010年8月8日と9月26日の『Mr.サンデー』では、女性誌の付録として人気を集めていたファッションバッグに関する特集が放送されました。
問題となったのは、その特集で使用された街頭インタビューです。
フジテレビの調査によって、制作スタッフが事前に取材対象者を仕込んでいたにもかかわらず、街中で偶然見つけた人物であるかのように紹介していたことが判明しました。
加えて、バッグを持っている通行人の人数についても、実際より多く見せる演出が行われていました。
2010年10月17日、番組は放送中に謝罪。司会の宮根誠司氏が問題について説明しました。
BPOはどのように判断したのかこの事案を扱ったのが、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会です。
BPOが公表した2011年2月の委員長文書によると、女性誌の付録バッグが人気を集めていたという社会現象そのものは事実と認められました。
一方、街頭インタビューの対象者を事前に用意したことや、バッグ所有者の通行人の人数を水増しした演出方法には問題があると判断されています。
ただし、BPOはこの事案について、影響度や同種事案との比較、問題発生後のフジテレビの自主的な是正対応などを総合的に考慮し、正式な審議対象とはしない決定をしました。
ここで注意したいのは、BPOが問題なしと認定したわけではないことです。問題となった取材方法を指摘したうえで、フジテレビが作成した調査・再発防止報告書を公表することに意義があると判断したのです。
同報告書では、制作現場の意識改革や外部制作会社との放送倫理の共有、撮影・編集現場から情報が適切に伝わる環境づくりなどが再発防止策として示されました。
【別件として区別】2011年の木村太郎氏によるK-POP発言と謝罪
『Mr.サンデー』の過去の謝罪事例として、もう一つ取り上げられるのが、2011年のK-POP人気をめぐる木村太郎氏の発言です。
これは2010年の街頭インタビュー問題とは別の出来事で、政治・文化に関する発言の正確性が問われた事案でした。
2011年2月6日のK-POP特集での発言2011年2月6日の放送では、日本で人気を広げるK-POPアーティストについて特集が組まれました。
出演していたジャーナリストの木村太郎氏は、韓国政府に国家ブランド委員会という組織があり、K-POPをブランド化するため、広告会社を通じてYouTube上の動画再生回数を増やす取り組みをしているという趣旨の発言をしました。
しかし、この発言について韓国の国家ブランド委員会側から、特定の動画の再生回数を増やすよう依頼した事実はないとの指摘がありました。
3月6日の放送でフジテレビが謝罪2011年3月6日の放送では、司会を務めていた滝川クリステル氏が、韓国側からの指摘を受けて説明しました。
番組側は、木村氏の発言の趣旨は、韓国がK-POPを自国の文化的財産として重視し、その普及に取り組んでいるという意味だったと説明。特定の動画の再生回数を操作しているという意味ではなかったと釈明しました。
そのうえで、誤解を招く表現があったとして謝罪しています。
この件で重要なのは、謝罪したのが木村氏本人の出演による説明ではなく、番組側による訂正だったことです。また、当日の謝罪説明を行ったのは滝川氏でした。
宮根誠司氏も当時の番組に関係していましたが、2011年3月6日の謝罪を宮根氏本人の発言として扱うのは正確ではありません。
【宮根誠司のコメントと2026年の番組】誰が説明し、現在はどうなっている?
『Mr.サンデー』の問題を調べる際、宮根誠司氏の名前が一緒に検索される理由は、同氏が長年番組の中心的な司会者を務めてきたことにあります。
宮根氏は、ニュースや社会問題を取り上げる番組の進行役として、出演者への質問や解説の補足、視聴者に向けた説明を担当してきました。
2026年2月の問題で宮根氏は何をコメントしたのか2026年2月15日の放送回には宮根誠司氏と藤本万梨乃アナウンサーらが出演していました。
一方、2月22日の記載漏れに関する番組内の謝罪について、スポニチが報じた内容では、説明を担当したのは藤本アナウンサーです。
したがって、2026年の訂正問題については、宮根氏が問題の発言をした、あるいは宮根氏自身が謝罪コメントを発表したという形で理解するのは適切ではありません。
2010年の不適切表現問題では宮根氏が番組内で説明しましたが、2026年の件とは対応の内容も経緯も異なります。
2026年11月時点の『Mr.サンデー』『Mr.サンデー』は、フジテレビで放送されている日曜夜の情報番組です。
番組では政治・経済・事件・事故・国際情勢など幅広いテーマを扱い、ニュースの背景を掘り下げる企画や、出演者による議論を展開しています。
2026年11月時点でも、フジテレビの番組公式サイトでは最新の放送情報や特集内容が更新されています。
今回の記載漏れについては、公式サイトでの訂正と番組内での謝罪が行われました。今後、同様の問題を防ぐためには、制作段階での資料確認だけでなく、放送直前の画面表示の確認や複数人による検証が欠かせません。
【専門的に比較】不適切発言・不適切表現・誤記載は何が違う?
今回の検索で特に混同されやすいのが、「不適切発言」と「不適切表現」、そして「誤記載」という3つの言葉です。
いずれも番組の信頼性に関係する問題ですが、原因や責任の所在、求められる対応は異なります。
3つの問題の違い不適切発言は、出演者や司会者が放送中に発した言葉の内容が問題になるケースです。差別的な表現、事実と異なる説明、根拠の乏しい断定などが該当し得ます。
不適切表現・不適切演出は、番組制作の過程や編集、取材方法、映像の見せ方などに問題があるケースです。2010年の『Mr.サンデー』の街頭インタビュー問題はこちらに該当します。
誤記載・誤記は、番組で使用するテロップや図表、資料に誤った情報が掲載されるケースです。2026年2月の比例代表東京ブロックの記載漏れはこちらに該当します。
視聴者が確認したい3つの判断基準ニュース番組の問題を正確に理解するには、次の3点を確認すると整理しやすくなります。
1. 誰が何をしたのか。出演者の発言なのか、制作スタッフの演出なのか、資料作成時のミスなのかを区別します。
2. 何が訂正されたのか。発言の内容、取材映像、数字や政党名など、訂正対象を具体的に確認します。
3. どのような第三者検証が行われたのか。BPOによる審議・決定なのか、放送局による自主調査・謝罪なのかを区別します。
特にBPOの名前が出ている場合、委員会が正式に審議したのか、報告書を参考資料として公表したのかによって意味が変わります。2010年の『Mr.サンデー』の件は、後者に当たります。
また、2026年2月の記載漏れについては、訂正と謝罪が実施された事実と、意図的な政治的排除があったかどうかという問題を分けて考える必要があります。記載漏れが発生したことだけで、意図的な偏向報道だったと断定することはできません。
【フジテレビの『Mr.サンデー』の不適切発言】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年2月15日の『Mr.サンデー』で何が問題になった?
A1:衆議院議員選挙の比例代表東京ブロックの得票率を紹介した際、日本保守党と減税日本・ゆうこく連合の2党が一覧表から抜けていました。フジテレビは2月19日に公式サイトで訂正・謝罪し、22日にも番組内で謝罪しました。
Q2:日本保守党と減税日本・ゆうこく連合の得票率は?
A2:フジテレビが訂正発表で示した数字では、日本保守党が約3.1%、減税日本・ゆうこく連合が約1.3%です。東京都選挙管理委員会の確定結果では、それぞれ209,329票と89,161票を獲得しています。
Q3:宮根誠司は2026年の記載漏れについて謝罪した?
A3:2026年2月22日の番組内訂正について報道されている説明担当者は藤本万梨乃アナウンサーです。宮根氏本人が謝罪コメントを発表したとする形で報じられたものではありません。
Q4:『Mr.サンデー』の2010年の不適切表現とは?
A4:女性誌の付録バッグに関する特集で、事前に用意した取材対象者を偶然見つけたように紹介する街頭インタビューが放送されました。フジテレビは2010年10月17日に謝罪しています。
Q5:BPOは『Mr.サンデー』を正式に審議した?
A5:2010年の街頭インタビュー問題について、BPOの放送倫理検証委員会は取材・演出方法に問題があると指摘しました。一方、影響度やフジテレビの自主的な是正対応などを考慮し、正式な審議対象とはせず、局側の再発防止報告書を公表しました。
Q6:木村太郎のK-POP発言問題は2026年の件と関係がある?
A6:直接の関係はありません。2011年2月6日の放送で木村太郎氏がK-POPの動画再生回数について発言し、韓国側からの指摘を受けて、3月6日に番組が謝罪した別の事案です。
フジテレビ『Mr.サンデー』の不適切発言をめぐる検索では、2026年2月の選挙報道における記載漏れと、過去の不適切表現や出演者の発言問題が混同されやすくなっています。
2026年2月15日の放送では、日本保守党と減税日本・ゆうこく連合の2党が比例代表東京ブロックの得票率一覧から抜け落ちました。フジテレビは2月19日に公式サイトで訂正・謝罪し、2月22日には番組内でも訂正と謝罪を実施しています。
一方、2010年には街頭インタビューの事前仕込みをめぐる不適切演出があり、BPOの放送倫理検証委員会も問題点を指摘しました。2011年には木村太郎氏のK-POPに関する発言をめぐり、番組が謝罪しています。
これらは同じ番組で発生した問題ではありますが、原因も内容も異なります。
【プロの結論】今回の一連の問題から注目すべきなのは、テレビ報道における情報の正確性と、誤りが発生した後の訂正の透明性です。特に選挙報道では、得票数や政党名の一つひとつが有権者の意思を示す重要な情報になります。数字の大小や政党の規模にかかわらず、すべての対象を正しく掲載することが基本です。
今後『Mr.サンデー』の報道を評価する際も、発言内容、番組制作上の演出、資料の誤記載を分け、訂正の有無だけでなく再発防止策が実際に機能しているかを見ていく必要があります。
2026年の記載漏れ問題は謝罪と訂正によって対応されましたが、報道番組に求められるのは、誤りを認めることだけではありません。視聴者が正確な情報を受け取れる制作体制を継続して整えることこそ、信頼回復の出発点になります。
主な検証資料
- 東京都選挙管理委員会の2026年2月8日衆議院議員選挙・比例代表開票結果
- フジテレビの番組公式発表を全文掲載した日刊スポーツ(2026年2月19日)
- 2月22日の番組内謝罪を報じたスポニチ
- BPO放送倫理検証委員会の2010年問題に関する公表文書
- 2010年・2011年の問題を報じたJ-CASTニュース