2026年11月5日現在、大阪桐蔭高校ラグビー部は、第106回全国高等学校ラグビーフットボール大会の大阪府予選で、20回目の花園出場を目指している。11月1日の2回戦では大阪商業大学附属高校(大商大高)を93-0で下し、圧倒的な攻撃力を見せつけた。次戦は11月8日、常翔啓光学園高校との準決勝に臨む。
一方、2025年度の第105回花園では、準決勝で桐蔭学園に21-24で惜敗。あと一歩で決勝進出を逃したものの、2026年は大阪府総体優勝や全国高校7人制大会3位など、着実に結果を残している。監督の綾部正史氏、現役メンバー、歴代の花園成績、強さを支える練習環境まで、最新の試合記録を交えて整理する。
【2026年最新情報】大阪桐蔭は93-0で快勝!11月8日の準決勝にも注目

2026年の大阪桐蔭ラグビー部は、冬の花園予選に向けて順調に実績を積み重ねている。特に注目したいのは、15人制での大阪府総体優勝と、7人制での全国3位という2つの結果だ。
11月1日、大阪商業大学附属高校を93-0で撃破第106回全国高等学校ラグビーフットボール大会大阪府予選の2回戦は、2026年11月1日に近畿大学附属高校で行われた。
大阪桐蔭は大阪商業大学附属高校と対戦し、93-0で勝利。前半を38-0で折り返すと、後半も55点を追加し、相手に得点を許さない完勝となった。
この試合で目立つのは、単に93点を獲得したことだけではない。前半から相手を無得点に抑え、後半も攻撃の勢いを維持した点に、チームとしての完成度が表れている。
なお、大会公式記録では対戦相手の名称は「大阪商業大学附属高校」と表記されている。一般的には「大商大高」とも呼ばれる学校だ。
11月8日は常翔啓光学園高校との準決勝次の対戦相手は常翔啓光学園高校。第106回大阪府予選の準決勝として、以下の日程が公表されている。
- 試合日:2026年11月8日(日)
- キックオフ:12時30分
- 対戦:大阪桐蔭高校対常翔啓光学園高校
- 会場:東大阪市花園ラグビー場・第Ⅱグラウンド
- 大会:第106回全国高校ラグビー大阪府予選・準決勝
常翔啓光学園も11月1日の2回戦で北野高校を55-0で下している。大阪桐蔭にとっては、93-0という大勝の勢いを維持できるかが注目点になる。
なお、大阪府予選は11月15日まで開催される予定だ。11月5日時点では、11月8日の準決勝はまだ行われておらず、勝敗は確定していない。
2026年の主な試合結果を振り返る11月の花園予選だけを見ると、現在のチームの実力を十分に把握できない。2026年は春から夏にかけても強豪校との試合を重ねている。
- 2月21日:近畿大会準決勝で東海大大阪仰星に18-7で勝利。
- 2月23日:近畿大会決勝で京都工学院に24-15で勝利。
- 3月26日:全国高校選抜大会2回戦で松山聖陵に40-7で勝利。
- 3月28日:全国高校選抜大会準々決勝で東海大大阪仰星に7-14で敗退。
- 5月10日:大阪府総体準決勝で関西大学北陽に57-10で勝利。
- 5月17日:大阪府総体決勝で東海大大阪仰星に20-19で勝利し、優勝。
- 6月14日:全国高校7人制大会大阪府予選のカップトーナメント決勝で同志社香里に50-0で勝利。
- 7月24日:全国高校7人制大会で3位。
- 11月1日:大阪商業大学附属高校に93-0で勝利。
特に5月の東海大大阪仰星戦は、19-20ではなく大阪桐蔭が20-19で勝利した試合だ。1点差を守り切った結果は、大差で勝つ試合とは異なる接戦への対応力を示す材料になる。
【第105回花園の真相】桐蔭学園に21-24で敗れた準決勝を分析
大阪桐蔭ラグビー部を語るうえで外せないのが、2026年1月5日に行われた第105回全国高校ラグビー大会の準決勝だ。
対戦相手は神奈川県代表の桐蔭学園。高校ラグビー屈指の強豪同士による一戦は、最後まで勝敗の行方が分からない展開となった。
前半0-10から後半に21点を奪う猛反撃試合は前半、桐蔭学園が2トライを挙げ、大阪桐蔭は0-10とリードを許した。
しかし、後半に入ると大阪桐蔭が反撃を開始する。モレノ経廉ザンダーのトライを皮切りに、吉川大惺がコンバージョンゴールを成功させるなど、徐々に点差を縮めた。
冨永竜希のトライ、吉川大惺のゴール成功によって試合は逆転。26分には吉川が再びトライとゴールを決め、21-17と大阪桐蔭がリードを奪った。
しかし、試合終盤の36分、桐蔭学園がトライを決める。さらにコンバージョンゴールも成功し、スコアは21-24に変わった。
大阪桐蔭は最後まで追い上げを試みたものの、試合終了。最終スコアは21-24となり、3点差で準決勝敗退が決まった。
21-24という結果が示したものこの試合で注目すべきなのは、前半を無得点で終えたチームが、後半に21点を奪って一度は逆転したことだ。
桐蔭学園を相手に後半の主導権を握り、終盤まで勝利を手にしかけたことは、大阪桐蔭の攻撃力と修正能力を示している。
一方で、21-17から21-24へと試合が動いた最後の局面は、全国大会の頂点を争うレベルでは、わずかな判断や局面の精度が勝敗を左右することも示した。
第105回大会の準決勝は、単なる惜敗ではない。2026年度の新チームが、全国の頂点を目指すうえで比較対象となる重要な試合だった。
【2026年メンバー・選手名鑑】大阪桐蔭ラグビー部の注目選手
大阪桐蔭の選手層を知るには、フォワードとバックスの両方に目を向けたい。
2026年度の選手登録情報では、各ポジションに複数の選手が名を連ねている。以下は登録情報をもとにした主なメンバーの紹介であり、11月8日の準決勝に出場する先発メンバーを確定するものではない。
フォワード(FW)の主なメンバープロップ(PR)
内遙世、前田好誠、立本禮、高山響、三好幸晟など。
フッカー(HO)
金井琉晟、米谷龍司、足立光汰など。
ロック(LO)
冨永竜希、西村琉聖、米本晴人など。
フランカー(FL)・ナンバーエイト(NO8)
宇野哲将、大村康晟、大畑晴琉、石原悠仁、内山周作、川西正樹など。
ハーフ団・バックス(BK)の主なメンバースクラムハーフ(SH)
福塚咲太朗、佐治駿など。
スタンドオフ(SO)
藤原幹太、西悠介など。
センター(CTB)
吉村大志、竹之下暖仁、岸田京将、原慎之助、松川白など。
ウイング(WTB)
上原健新、柴田啓太、樋口皇偲、長井漣音など。
フルバック(FB)
吉川大惺など。
2026年の注目選手とキャプテン特に注目したいのが、吉村大志と吉川大惺だ。
吉村大志は2026年の15人制チームのキャプテンを務める。センターとして攻守のつなぎ役を担い、チームをまとめる立場でもある。
一方、吉川大惺は7人制チームのキャプテンを務めた選手だ。第105回花園の桐蔭学園戦では、トライとコンバージョンゴールで得点を重ね、21点のうち複数の得点に関わった。
この2人は同じキャプテンという立場でも、担当するチームや競技形式が異なる。15人制と7人制の両方でリーダーを担う選手がいることは、大阪桐蔭の選手層を知るうえでも興味深い。
なお、選手の学年や登録情報は更新される。試合ごとの正式な先発・リザーブは、日本ラグビーフットボール協会や大会公式のメンバー表で確認する必要がある。
【監督・綾部正史】大阪桐蔭ラグビー部が強い理由とは?
大阪桐蔭の強さを語るうえで欠かせない人物が、監督の綾部正史(あやべ・まさし)氏だ。
綾部監督は大阪体育大学を卒業後、1997年に母校・大阪桐蔭のコーチに就任した。ラグビーリパブリックの2024年の人物取材では、長年チームを支えてきた指導者として、その歩みや練習環境、指導方針が詳しく紹介されている。
「前進・支援・継続・圧力」を重視するチームづくり大阪桐蔭の学校公式サイトでは、ラグビー部の理念として次の4つを掲げている。
- 前進:目標に向かって前へ進み続ける。
- 支援:仲間を助け、チーム全体でプレーする。
- 継続:日々の努力を積み重ねる。
- 圧力:相手にプレッシャーをかけ続ける。
学校が掲げるモットーは「いつも挑戦者で、をモットーに。『日本一』をめざす。」というものだ。個人の技能だけでなく、チームワークを発揮できる人間づくりを重視している点が特徴となっている。
人工芝の専用グラウンドが生む練習環境大阪桐蔭の強さを支えるもう一つの要素が、専用グラウンドだ。
ラグビーリパブリックの2024年11月の取材によると、チームは人工芝化された専用グラウンドを整備した。グラウンドは縦100メートル、横70メートルのフルサイズで、周囲にはLED照明塔4基が設置されている。
加えて、ウエイトルームやシャワーなどの施設も整えられた。人工芝の間に木片を入れることで、夏場の高温化にも配慮している。
天候によって練習の質が左右されにくくなり、年間を通じて一定の環境でトレーニングを積み重ねられることは、競技力を高めるうえで大きな利点となる。
フィジカルだけではない、ブレイクダウンへのこだわり大阪桐蔭のラグビーは、強いフィジカルを生かしてボールを保持し、そこから攻撃を組み立てるスタイルが特徴だ。
2024年の取材記事では、ボールを持つ選手だけでなく、その後ろに続く2人目、3人目の動きを重視していることが紹介されている。
特にブレイクダウン(タックル後のボール争奪局面)の練習をほぼ毎日行い、フォワードが複数人で前進するトレーニングにも取り組んでいた。
これは単純に体格や筋力で相手を圧倒するだけの戦術ではない。ボールキャリアーへのサポートを速くし、攻撃を継続することで相手の守備を崩していく考え方だ。
綾部監督は同記事で、練習内容について「6割くらい即興ですよ」と説明している。選手の習熟度や状況に応じて練習を調整する柔軟性も、チームづくりの特徴といえる。
【歴代成績・花園出場回数】初優勝から19回目の出場まで
大阪桐蔭は高校ラグビー界で継続的に全国上位へ進出してきた強豪校だ。創部は1988年。全国高校ラグビー大会では1995年度の第75回大会で初出場を果たした。
その後、着実に実力を伸ばし、第97回大会で準優勝、第98回大会で悲願の初優勝を達成。近年も第103回大会で3位、第105回大会で準決勝進出と、全国レベルの成績を残している。
大阪桐蔭ラグビー部の主な全国大会戦績学校公式サイトに掲載されている主な全国大会の記録を整理すると、次のようになる。
| 大会・年度 | 関係する人物・対戦相手 | 結果・実績 |
|---|---|---|
| 第75回大会・1995年度 | 初出場 | 花園初出場、3回戦敗退 |
| 第93回大会・2013年度 | 全国強豪校 | 花園3位、全国選抜大会優勝 |
| 第97回大会・2017年度 | 全国大会出場校 | 花園準優勝 |
| 第98回大会・2018年度 | 桐蔭学園 | 26-24で勝利、花園初優勝 |
| 第103回大会・2023年度 | 全国大会出場校 | 花園3位、全国選抜大会優勝 |
| 第104回大会・2024年度 | 全国大会出場校 | 花園ベスト8 |
| 第105回大会・2025年度 | 桐蔭学園 | 準決勝で21-24、ベスト4 |
| 第106回大会・2026年度 | 大阪商業大学附属高校・常翔啓光学園 | 11月1日に93-0で勝利。11月8日に準決勝予定 |
大阪桐蔭の第105回花園出場は、通算19回目で、5大会連続だった。学校公式発表でも、2025年11月の大阪府大会優勝時にこの記録が公表されている。
ここで注意したいのは、2026年11月5日時点では、第106回大会の大阪府予選がまだ終了していないことだ。
そのため、現時点で確定している花園出場回数は19回。11月8日の準決勝を突破し、さらに大阪府予選を勝ち抜けば、20回目の出場が決まる。
初優勝を決めた第98回大会大阪桐蔭の歴史を象徴する試合が、第98回全国高校ラグビー大会の決勝だ。
2019年1月7日、決勝の相手は桐蔭学園だった。大阪桐蔭は26-24で競り勝ち、念願の花園初優勝を果たした。
前半終了時には逆転を許す展開となったが、後半に再逆転して勝利をつかんだ。2026年の第105回大会でも桐蔭学園との接戦が話題になったことを考えると、この両校の対戦には歴史的な因縁も感じられる。
ただし、過去の優勝実績だけで現在の強さを判断するのは早計だ。2026年度のチームについては、春の選抜大会、夏の7人制大会、そして11月の花園予選での結果を合わせて評価する必要がある。
【7人制ラグビーの実績】2026年全国3位が示す選手層の厚さ
大阪桐蔭は15人制だけでなく、7人制ラグビーでも存在感を示している。
7人制は15人制と比べて選手数が少なく、広いスペースを使った攻撃や走力、瞬時の判断が重要になる。フォワードのフィジカルに加え、バックスのスピードや個人技も勝敗に直結する競技形式だ。
大阪府予選で東海大仰星に45-7、同志社香里に50-02026年6月13日・14日に開催された第13回全国高等学校7人制大会大阪府予選で、大阪桐蔭は好成績を収めた。
カップトーナメントでは、準決勝で東海大大阪仰星に45-7で勝利。決勝では同志社香里を50-0で下し、優勝を果たした。
特に東海大大阪仰星との準決勝は、15人制でも大阪府内の頂点を争うライバル同士の対戦だった。45-7という結果は、7人制でも攻守のバランスが取れていることを示している。
全国大会では桐蔭学園に19-21で惜敗、3位に2026年7月21日から24日にかけて長野県菅平高原で行われた第13回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会でも、大阪桐蔭は上位に進出した。
カップトーナメント準決勝の相手は、再び桐蔭学園。試合は大阪桐蔭が先行し、前半を12-7で折り返した。後半にも一時19-7とリードを広げたが、終盤に逆転を許し、19-21で敗れた。
この結果、大阪桐蔭は全国3位となった。&rugbyの試合レポートでは、全国大会で初めてカップトーナメントのベスト4に進出したことも紹介されている。
ここで混同しやすいのが、桐蔭学園との2つの試合だ。
- 15人制:第105回花園準決勝、2026年1月5日、21-24。
- 7人制:第13回全国高校7人制大会準決勝、2026年7月24日、19-21。
どちらも桐蔭学園に3点差以内で敗れているが、別の大会、別の競技形式で行われた試合である。
それでも、全国大会で2度にわたって桐蔭学園と接戦を演じたことは、大阪桐蔭が全国トップクラスの相手と互角に渡り合える実力を持っていることを示す材料だ。
【よくある質問】大阪桐蔭ラグビーに関するFAQ
Q1:大阪桐蔭ラグビー部の監督は誰ですか?
A1:2026年度のチーム情報で監督として掲載されているのは綾部正史氏です。大阪体育大学卒業後、1997年に大阪桐蔭のコーチに就任し、長年チームを指導してきました。
Q2:大阪桐蔭ラグビー部の花園出場回数は何回ですか?
A2:第105回全国高校ラグビー大会までで通算19回です。5大会連続出場を果たしています。2026年の第106回大会は大阪府予選の途中であり、20回目の出場はまだ確定していません。
Q3:大阪桐蔭の2026年11月8日の試合相手はどこですか?
A3:第106回全国高校ラグビー大阪府予選の準決勝で、常翔啓光学園高校と対戦します。キックオフは12時30分、会場は東大阪市花園ラグビー場の第Ⅱグラウンドです。
Q4:大阪桐蔭は2026年の7人制ラグビーで何位でしたか?
A4:第13回全国高等学校7人制ラグビーフットボール大会で3位でした。カップトーナメント準決勝で桐蔭学園に19-21で敗れています。
Q5:大阪桐蔭ラグビー部が強い理由は何ですか?
A5:フィジカルの強さに加え、ブレイクダウンでのボール争奪、複数選手によるサポート、専用人工芝グラウンドを活用した練習環境、チームワークを重視する指導方針などが挙げられます。
大阪桐蔭高校ラグビー部は、2026年も全国上位を狙える実力を維持している。
第105回花園では桐蔭学園に21-24で敗れ、決勝進出を逃した。しかし、2026年度は大阪府総体で東海大大阪仰星を破って優勝し、全国高校7人制大会でも3位を獲得。11月1日の大阪商業大学附属高校戦では93-0という圧倒的なスコアを記録した。
綾部正史監督が長年築いてきたチームづくり、人工芝の専用グラウンド、フィジカルと組織力を組み合わせたプレースタイルは、大阪桐蔭の競争力を支える重要な要素だ。
今後の最大の注目要点は、11月8日の常翔啓光学園戦である。ここを突破できるかどうかが、第106回花園への道を左右する。
第98回大会で初優勝を果たし、第105回大会では準決勝まで進んだ大阪桐蔭。次に目指すのは、通算20回目の花園出場、そして2度目の全国制覇だ。2026年の新チームがどこまで成長するのか、今後の試合から目が離せない。
主な根拠資料: 大阪桐蔭中学校高等学校の公式戦績・大会発表、日本ラグビーフットボール協会の試合記録、全国高等学校体育連盟ラグビー専門部の大会日程、ラグビーリパブリックの綾部監督取材、2026年の選手・試合データ。