千葉ロッテマリーンズにとって、種市は単に三振を奪える投手というだけではない。長いイニングを投げ、試合を作り、先発陣の負担を軽減できる存在だ。
2025年の24先発、160回2/3という実績は、その価値をよく表している。24試合のうち16試合でQSを達成しており、先発投手に求められる安定感も備えていた。
種市がロッテの先発陣に必要とされる理由先発ローテーションを構成するうえで、首脳陣が重視するのは勝利数だけではない。次のような要素が重要になる。
- 投球回数: 先発として長いイニングを投げ、救援陣の負担を抑えられるか。
- 奪三振能力: 得点圏などのピンチで、自力でアウトを取れるか。
- 防御率とWHIP: 安打や四球を抑え、走者をためない投球ができるか。
- 登板の安定性: シーズンを通してローテーションを守れるか。
種市は2025年にこれらの指標で高い水準を示した。特に161奪三振と160回2/3の投球回数を両立した点は、先発投手としての価値を裏付けている。
2026年は左アキレス腱断裂によって戦列を離れたため、ローテーションへの貢献は限定的だった。だからこそ、2027年に向けた復帰がロッテの投手陣にとって大きな意味を持つ。
2027年の開幕投手候補という評価2026年9月19日、サブロー監督は種市に翌シーズンの開幕投手を任せたい意向を伝えた。監督が本人の実力を高く評価していることがうかがえる動きだ。
10月13日には秋季練習で約20球のブルペン投球を実施。150km/hを超える球速も記録しており、投球の出力という面では復調の兆しが見られる。
ただし、開幕投手の正式決定と、リハビリの進捗は別の問題だ。実戦復帰に向けては、下半身の動作、投球後の回復、連続した登板への対応などを慎重に確認する必要がある。
サブロー監督の期待は、2025年までの実績を踏まえたものだ。2027年に種市が本来の投球を取り戻せれば、ロッテの先発ローテーションにとって大きな戦力となる。
【プロの結論】種市篤暉の先発投手としての実力をどう評価する?

種市の評価を一言でまとめるなら、三振を奪う能力と長いイニングを投げる能力を兼ね備えた、ロッテの先発陣の中心候補である。
ただし、評価する年度によって見方を変える必要がある。
評価できる3つの強み1.三振を奪える決め球がある
ストレートとフォークの組み合わせは、種市の最大の武器だ。2025年には161奪三振を記録し、奪三振率も9.02に達した。打者を自力で打ち取れる能力は、先発投手として大きな強みになる。
2.先発として試合を作れる
2025年は160回2/3を投げ、防御率2.63を記録。24試合に先発して16回のQSを達成した。単発の好投ではなく、シーズンを通じて一定水準の投球を続けたことが高く評価できる。
3.大きな故障から復帰した経験がある
2020年の右肘手術から2023年の10勝達成まで、長いリハビリと成長の過程を経験している。2026年も新たな大けがに見舞われたが、秋にはブルペン投球を再開した。復帰への取り組みは、今後のキャリアを考えるうえで重要な要素だ。
今後の評価で確認したい3つのポイント- 左アキレス腱の回復が進み、走塁や守備動作を含む実戦レベルの動きができるか。
- 150km/h前後のストレートとフォークの精度を、実戦でも維持できるか。
- 先発として年間を通じて投球回数を確保できるか。
特に3つ目は重要だ。月間MVPを受賞するほどの能力があっても、年間を通じて登板できなければチームへの貢献は限られる。2027年の評価では、最初の数試合の防御率よりも、登板間隔を守りながら投球回数を積み上げられるかを重視したい。
種市の2025年は、実力を数字で証明したシーズンだった。2026年は故障によってその力を発揮する機会を失ったが、10月には150km/hを超える球を投げられる段階まで戻っている。2027年は、過去の成績を超えられるかという新たな挑戦になる。
【種市ロッテ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:種市篤暉の2026年最新成績は?
A1:2026年シーズン終了時点で2登板、0勝0敗、7回2/3、7奪三振、防御率0.00です。4月25日に左アキレス腱を断裂したため、シーズン途中で離脱しました。
Q2:種市篤暉の2025年の成績と月間MVPの実績は?
A2:2025年は24試合に先発して9勝8敗、防御率2.63、161奪三振、160回2/3を記録しました。9・10月度には5試合で4勝1敗、防御率0.95、48奪三振を記録し、パ・リーグ投手部門の月間MVPを初受賞しています。
Q3:種市篤暉は2027年にロッテの開幕投手になる?
A3:サブロー監督は2026年9月に、2027年の開幕投手を任せたい意向を本人に伝えています。ただし、正式決定とは異なります。アキレス腱の回復状況と実戦復帰後のコンディションが判断材料になります。
種市篤暉は、2016年ドラフト6位で千葉ロッテに入団し、右肘のトミー・ジョン手術という困難を乗り越えて、2023年には初の2桁勝利を達成した投手だ。
2025年には9勝8敗、防御率2.63、161奪三振という自己最高水準の成績を残し、9・10月度の月間MVPも初受賞した。ストレートとフォークを軸とする投球は、先発としての大きな武器になっている。
一方、2026年は左アキレス腱断裂によって2登板にとどまった。10月にはブルペン投球を再開し、2027年の開幕投手候補としてサブロー監督から期待を寄せられている。
今後の注目点は、単に球速が戻るかどうかではない。下半身の機能を十分に回復させ、先発投手として長いイニングを投げられる状態まで戻れるかどうかだ。
2025年に証明した実力を再び一軍のマウンドで発揮できれば、種市はロッテの先発ローテーションを支える存在として、さらなる飛躍を目指せる。2027年の復帰と、その先のエースとしての成長に注目したい。
主な参照資料:日本野球機構(NPB)年度別公式成績・月間MVP表彰資料、千葉ロッテマリーンズ公式選手名鑑・球団発表、スポーツナビ、スポーツ報知、日刊スポーツ、スポニチアネックス。