読売ジャイアンツの小林誠司選手は、2013年ドラフト1位で入団し、長年にわたって巨人の捕手陣を支えてきたベテラン選手です。強肩や守備面での安定感、投手とのコミュニケーションを生かした試合運びに定評がある一方、近年は出場機会が限られ、チーム内の捕手争いも激しくなっています。
2026年シーズン終了時点の公式成績は20試合出場、打率.077、1安打。かつて正捕手として多くの試合に出場した小林選手は、現在どのような役割を担っているのでしょうか。日本野球機構(NPB)の年度別成績や選手登録情報をもとに、今季の実績、巨人での起用状況、甲斐拓也選手らとの捕手陣の関係、これまでのキャリアを整理します。
【2026年最新】小林誠司の現在の状況と今季成績を検証

2026年11月現在、小林誠司選手は37歳。2026年のプロ野球公式戦は全日程を終了しており、今季の成績を確定値で振り返ることができます。
NPB公式の個人年度別成績によると、2026年の小林選手の打撃成績は次のとおりです。
- 出場試合:20試合
- 打席数:15打席
- 打数:13打数
- 安打:1本
- 二塁打:1本
- 本塁打:0本
- 打点:0
- 打率:.077
- 出塁率:.200
- 長打率:.154
- OPS:.354
- 三振:6
打率は.077で、打撃面では厳しいシーズンとなりました。特に注目したいのは、20試合に出場しながら打席数が15にとどまっている点です。これは、試合に出場していても打席に立たない守備交代などの役割が多かったことを示しています。
なお、打率.077という数字だけで小林選手の捕手としての能力全体を評価することはできません。捕手は打撃だけでなく、守備、投手との連携、試合終盤の状況判断など、複数の役割を担うポジションだからです。
通算成績では、2026年終了時点で842試合、379安打、16本塁打、151打点、通算打率.203を記録しています。NPBの公式年度別データからも、長年にわたり巨人でプレーしてきた実績が確認できます。
2026年の一軍登録・昇格はいつだった?小林選手は2026年4月21日に今季初めて一軍登録されました。前日に山瀬慎之助選手が登録抹消となり、その入れ替わりで小林選手が昇格しています。
昇格前のファームでの成績は14試合出場、打率.250、1本塁打、5打点。打撃面でも一定の結果を残し、一軍への合流につなげました。NPBの4月21日付公示にも小林選手の登録が掲載されています。
また、10月17日のNPB公示に掲載された巨人の一軍出場選手一覧にも、小林選手の名前が確認できます。今季は限られた出場機会ながら、一軍の戦力としてシーズン終盤まで登録されていました。
【起用状況を分析】小林誠司はなぜ一軍で出場機会が限られるのか
2026年の小林選手を理解するうえで重要なのが、阿部慎之助監督が考える捕手の役割です。
2026年4月21日の昇格時、デイリースポーツは阿部監督が小林選手の起用理由について説明した内容を報じています。
「終盤に捕手に代走を出せるなって。拓也とか頭から使いたいから、後(試合終盤)からいけるっていうと誠司の方が、一番そういう能力が高い」
この説明から見えてくるのは、小林選手が単なる控え捕手としてではなく、試合終盤の選手交代を想定した戦術的な役割を期待されていたことです。
捕手は試合中に代走を出されると、その後の守備を別の捕手に任せる必要があります。そこで、試合終盤から守備に入れる経験豊富な捕手がベンチにいることは、監督にとって選手起用の選択肢を広げる意味があります。
小林選手の昇格は、こうしたチーム戦術と本人の経験が結びついた人事だったと考えられます。
20試合出場でもスタメンは3試合2026年の守備出場は20試合ですが、シーズンのスタメン集計では捕手としての先発出場は3試合です。つまり、出場試合数と先発マスクの数には大きな差があります。
この違いは、小林選手の現在地を理解するうえで重要です。20試合という数字だけを見ると一定の出場機会があったように感じますが、実際には先発捕手として試合を任される機会は限られていました。
一軍に登録されることと、正捕手として継続的に起用されることは別の問題です。2026年の小林選手は、後者よりもベンチから試合を支える役割の比重が大きかったと整理できます。
【捕手争いを比較】甲斐拓也・大城卓三・岸田行倫・山瀬慎之助との関係
巨人の捕手争いは、2026年も複数の選手が出場機会を分け合う構図でした。
甲斐拓也選手の加入によって競争環境が変化したことに加え、大城卓三選手の打撃力、岸田行倫選手の継続的な起用、山瀬慎之助選手の成長もチーム編成に影響しています。
2026年のNPB公式打撃成績と守備成績、シーズンのスタメン集計を整理すると、各選手の立ち位置が見えてきます。
| 選手 | 2026年の主な成績 | 小林選手との関係・役割 |
|---|---|---|
| 小林誠司 | 打率.077、20試合。捕手先発3試合 | 経験豊富なベテラン。試合終盤の守備や控え捕手としての役割 |
| 甲斐拓也 | 打率.100、13試合。捕手守備8試合 | ソフトバンクから加入した実績ある捕手。小林と経験面でも競合する存在 |
| 大城卓三 | 打率.260、10本塁打。捕手守備91試合 | 打撃力が持ち味。2026年は最も多く捕手として起用された |
| 岸田行倫 | 打率.239、4本塁打。捕手守備51試合 | 一軍での出場機会を確保した捕手。先発マスク46試合 |
| 山瀬慎之助 | 打率.200、1本塁打。捕手守備9試合 | 若手の成長株。先発マスク5試合を経験 |
出典はNPB公式の2026年度個人打撃・守備成績、およびシーズンのスタメン集計です。捕手守備出場数と先発マスクの試合数は異なる指標です。
甲斐拓也の加入で変わった捕手の競争環境甲斐選手は福岡ソフトバンクホークスで実績を積み、FA移籍によって巨人に加わった捕手です。豊富な経験を持つ選手が加入したことで、小林選手を含む既存の捕手陣にとって競争はさらに厳しくなりました。
ただし、2026年の甲斐選手は捕手としての守備出場が8試合、先発マスクが3試合です。名前や過去の実績だけで一軍での起用状況を判断することはできません。
大城卓三は打撃力で存在感を発揮2026年の大城選手は打率.260、10本塁打、43打点を記録しました。捕手としての守備出場も91試合に達しており、打撃と守備の両面で大きな役割を果たしています。
打線の厚みを重視する場合、大城選手を起用するメリットは明確です。阿部監督が捕手の起用を考える際にも、打撃力は重要な判断材料になっていると考えられます。
岸田行倫と山瀬慎之助の成長も見逃せない岸田選手は58試合に出場して打率.239、4本塁打。捕手として51試合の守備出場があり、先発マスクも46試合を記録しました。
山瀬選手は10試合に出場し、打率.200、1本塁打、2打点。2026年4月には開幕一軍を経験した後、小林選手との入れ替えで登録抹消となりました。
こうした若手・中堅選手の成長によって、ベテランの小林選手が正捕手に戻るための競争条件は厳しくなっています。
【捕手としての評価】小林誠司のリード・強肩・守備力は現在も武器なのか
小林選手の評価を語る際、欠かせないのが守備面での実績です。
2017年にはセ・リーグの捕手として初めて三井ゴールデン・グラブ賞を受賞しました。NPBの公式発表では、投票163票を獲得して捕手部門の1位に選ばれています。
また、盗塁阻止率でも実績を残しています。2016年にはセ・リーグ1位の.356、2019年には同じくセ・リーグ1位の.419を記録しました。強肩を生かした送球は、現役時代を通じた代表的な持ち味です。
2026年の守備成績から読み取れること2026年のNPB公式守備成績では、小林選手は捕手として20試合に出場し、刺殺46、補殺2、失策0、守備率1.000を記録しています。
失策がなかった点は評価できます。一方、盗塁阻止率は.000となっており、今季の数字だけを見て盗塁阻止面での優位性を主張することはできません。
過去に優れた盗塁阻止率を記録した実績と、2026年の限定的な出場機会で残した数字は分けて考える必要があります。
リードの評価は打率や守備率だけでは測れない捕手のリードには、投手の持ち球、相手打者の特徴、カウント、走者の状況など、多くの要素が関係します。単純な打率や守備率だけでは、その能力を十分に評価できません。
小林選手のリードを象徴する実績として挙げられるのが、2024年の菅野智之投手とのバッテリーです。
菅野投手と小林選手のコンビは、2024年度プロ野球最優秀バッテリー賞を受賞しました。菅野投手は同年15勝3敗、防御率1.67を記録しており、巨人のリーグ優勝に貢献しています。
この受賞は、小林選手が投手の能力を引き出す捕手として評価された重要な実績です。ただし、特定の投手との相性やバッテリーとしての成果を、すべての投手に対する評価へそのまま置き換えることはできません。
現在の小林選手を評価するなら、過去の守備実績、投手との連携、2026年の実際の起用数を合わせて見ることが大切です。
【経歴を振り返る】広陵高校・同志社大学から2013年ドラフト1位で巨人へ
小林誠司選手は1989年6月7日生まれ、大阪府出身。右投右打で、身長178cm、体重86kgの捕手です。背番号は22番です。
広陵高校時代に捕手へ転向小林選手は広陵高校に進学し、高校1年時に捕手へ転向しました。3年時には選抜高校野球大会に出場し、夏の全国高校野球選手権大会では準優勝を経験しています。
高校野球の強豪校で全国レベルの試合を経験したことは、その後の野球人生における重要な土台となりました。
同志社大学でリーグ4連覇を経験広陵高校卒業後は同志社大学へ進学。大学野球ではリーグ戦4連覇を達成し、ベストナインにも3度選出されました。大学2年時には大学日本代表にも選ばれています。
大学時代から捕手としての実力を評価されており、プロ入り前から高い競技レベルで経験を積んでいました。
日本生命を経て巨人のドラフト1位に大学卒業後は日本生命に入社し、社会人野球でプレーしました。都市対抗野球でも経験を重ね、即戦力候補として評価されます。
そして2013年のドラフト会議で、読売ジャイアンツから1位指名を受けました。広陵高校、同志社大学、日本生命という経歴を経て、2014年にプロの世界へ進んでいます。
JFAの夢先生プロフィールにも、高校時代から社会人野球、巨人入団までの経歴が掲載されています。
プロ入り後の主な転換点- 2014年:プロ1年目に63試合出場。打率.255を記録。
- 2016年:129試合出場。盗塁阻止率.356でセ・リーグ1位。
- 2017年:138試合出場。三井ゴールデン・グラブ賞を初受賞。
- 2018年:119試合出場。正捕手として継続的に起用される。
- 2019年:92試合出場。打率.244、盗塁阻止率.419を記録。
- 2024年:菅野智之投手とのバッテリーで最優秀バッテリー賞を受賞。
- 2025年:14試合出場、打率.143。甲斐拓也選手の加入などで競争環境が変化。
- 2026年:20試合出場、打率.077。ベテラン捕手として限定的な出場機会を担う。
【年度別・通算成績】小林誠司の打率と出場試合数の推移
小林選手の年度別成績を振り返ると、2016~2018年が一軍での出場機会を確保していた時期に当たります。
NPB公式の個人年度別成績に基づく打率と出場試合数は以下のとおりです。
- 2014年:63試合、打率.255
- 2015年:70試合、打率.226
- 2016年:129試合、打率.204
- 2017年:138試合、打率.206
- 2018年:119試合、打率.219
- 2019年:92試合、打率.244
- 2020年:10試合、打率.056
- 2021年:64試合、打率.093
- 2022年:60試合、打率.148
- 2023年:21試合、打率.125
- 2024年:42試合、打率.152
- 2025年:14試合、打率.143
- 2026年:20試合、打率.077
2016年から2018年まで3年連続で100試合以上に出場していたことを考えると、近年の出場機会の減少は明らかです。
ただし、捕手の評価は打撃成績だけで決まりません。守備の安定感や投手との相性、ベンチでの準備、チーム全体の捕手編成も起用に関係します。
2026年終了時点の通算成績は、842試合、379安打、16本塁打、151打点、打率.203。巨人一筋で積み上げてきた数字です。
【小林誠司の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:小林誠司は2026年現在、一軍にいる?
A1:2026年4月21日に今季初の一軍登録を受け、10月17日のNPB公示に掲載された巨人の出場選手一覧にも名前があります。2026年シーズンは20試合に出場しました。なお、11月現在は公式戦終了後のオフシーズンです。
Q2:小林誠司の2026年の打率は?
A2:NPB公式成績では打率.077です。20試合に出場し、15打席、13打数1安打、0本塁打、0打点でした。
Q3:小林誠司は巨人の正捕手に戻れる?
A3:2026年の起用実績では、捕手としての先発出場は3試合にとどまりました。大城卓三選手、岸田行倫選手、甲斐拓也選手らとの競争があり、正捕手への復帰には打撃面の改善に加え、守備と投手との連携で起用される機会を増やすことが課題です。
小林誠司選手は、2013年ドラフト1位で巨人に入団して以来、強肩と守備力を武器にチームを支えてきました。2017年のゴールデン・グラブ賞や2024年の最優秀バッテリー賞など、捕手として評価された実績もあります。
一方、2026年は20試合出場、打率.077、先発マスク3試合という結果でした。大城卓三選手や岸田行倫選手が多くの先発機会を得る中、小林選手は経験を生かした控え捕手や試合終盤の守備を担う立場にあります。
【プロの結論】小林選手の現在地を判断する際は、過去の実績と現在の起用状況を分けて考える必要があります。かつての正捕手という肩書だけで現在の序列を判断することも、2026年の打率だけで捕手としての価値を決めることも適切ではありません。
今後の注目点は、2027年に向けたチームの捕手編成、本人の打撃面の改善、そして投手陣との信頼関係です。特に甲斐、大城、岸田、山瀬という異なる特徴を持つ捕手たちの中で、小林選手にどのような役割が与えられるかが焦点になります。
長年巨人を支えてきた背番号22が、これまで培った経験をどのような形でチームに還元していくのか。次のシーズンの動向にも注目したいところです。