大阪府立登美丘高等学校ダンス部といえば、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」に合わせたバブリーダンスで全国的な注目を集めた高校ダンス部だ。2017年の社会現象をきっかけに、テレビ出演や大規模イベントへの参加など、一般の高校部活動の枠を超えた活躍を見せた。
では、2026年現在の登美丘高校ダンス部はどうなっているのか。大阪府立登美丘高校の公式活動情報によると、現在はMiyuki新コーチのもとで活動を続けている。2026年度の日本高校ダンス部選手権では近畿大会Bブロックのビッグクラスで第5位となり、全国準決勝大会では51校中15位を記録した。毎年9月の自主公演も活動の柱であり、かつての話題性だけに頼らない部活動としての歩みが確認できる。
【2026年最新】登美丘高校ダンス部の現在は?活動と大会成績

2026年11月現在、登美丘高校ダンス部は活動を継続している。学校公式サイトでは、部の紹介とともに2026年度の大会成績、練習方法、指導体制が掲載されている。
現在の活動方針として掲げられているのは、登美丘高校ダンス部にしか表現できない「唯一無二」のダンスを追求することだ。バブリーダンスで確立した演出力を大切にしながら、現在の部員たちが自分たちの作品を作り上げている。
2026年の日本高校ダンス部選手権で全国準決勝15位2026年度の日本高校ダンス部選手権では、近畿大会Bブロックのビッグクラスで第5位に入賞し、全国準決勝大会への進出を果たした。
大阪府立登美丘高校の2026年8月27日付の校長ブログによると、8月18日にパシフィコ横浜・国立大ホールで開催された全国準決勝大会では、作品テーマ「覇星(ギャングスタア)」を披露。全国から集まった51校が競うなか、登美丘高校は全国15位となった。
決勝進出の条件となる8位以内には届かなかったものの、全国の強豪校が集まる舞台で15位に入ったことは、現在のチームの実力を示す結果だ。
2026年も地域イベントに出演大会だけが活動の場ではない。2026年7月25日には、登美丘南小校区のふれあい夏祭りに出演。大会作品でもある「覇星」を披露したことが学校公式ブログで紹介されている。
地域住民への感謝を込めてパフォーマンスを届ける姿勢は、バブリーダンス以前から続く登美丘高校ダンス部の活動理念を引き継ぐものでもある。
【誕生秘話】登美丘高校のバブリーダンスはなぜ社会現象になった?
バブリーダンスの誕生には、振付師akaneの独創的な発想と、当時の部員たちの表現力が深く関係している。
発想の原点は2016年末の忘年会バブリーダンスのアイデアが生まれたのは、2016年末。振付師akaneがダンサー仲間との忘年会で、バブル時代をイメージした衣装を身につけ、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」に合わせて踊ったことがきっかけだった。
この余興が予想以上の盛り上がりを見せたことから、akaneは高校ダンス部の作品として発展させることを考えた。RBB TODAYなどの報道でも、忘年会でのパフォーマンスが誕生のきっかけだったことが紹介されている。
1980年代のファッションとダンスを融合作品の大きな特徴は、1980年代のバブル期を象徴するファッションと、細かく計算された集団ダンスの組み合わせだ。
ワンレンヘア、ボディコン風の衣装、派手なメイク、誇張された表情やコミカルな動き。単に昔の流行を再現するのではなく、懐かしさと笑いを同時に生み出す演出が採用された。
使用楽曲の「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」は、荻野目洋子が1985年11月21日に発売した楽曲。2017年のバブリーダンスによって、当時を知らない若い世代にも広く知られるようになった。
動画再生1億回超え、紅白歌合戦にも出演2017年に公開されたバブリーダンスの動画はSNSなどを通じて拡散。akaneの公式プロフィールでは、動画の再生回数が1億回を突破した実績が紹介されている。
話題は動画だけにとどまらなかった。登美丘高校ダンス部は第59回日本レコード大賞の特別賞に関連するステージや、第68回NHK紅白歌合戦にも出演。荻野目洋子との共演によって、楽曲とダンスの双方が再び注目された。
この現象が特別だったのは、単なる懐メロブームではなかった点だ。高校生の身体表現、振付師の演出、1980年代の音楽、SNSによる動画拡散が組み合わさり、世代を越えたエンターテインメントへと成長したのである。
【人物相関・OG図鑑】akane、伊原六花、荻野目洋子、Miyukiコーチの関係
登美丘高校ダンス部を語るうえで欠かせない人物は、振付師akane、元キャプテンの伊原六花、楽曲を歌った荻野目洋子、そして現在の指導を担うMiyukiコーチだ。それぞれの関係を整理すると、バブリーダンスの誕生から現在までの流れが理解しやすい。
| 人物 | 登美丘高校ダンス部との関係 | 主な実績・現在 |
|---|---|---|
| akane | OG・元コーチ・振付師 | バブリーダンスを振付。2020年9月にコーチを引退し、アカネキカクを中心に活動。 |
| 伊原六花 | OG・元キャプテン | バブリーダンスで注目を集め、卒業後は俳優として活動。 |
| 荻野目洋子 | バブリーダンスの使用楽曲の歌手 | 「ダンシング・ヒーロー」を歌唱。2017年のブームで登美丘高校ダンス部と共演。 |
| Miyuki | 現在のコーチ | 部員の身体づくりや作品制作を指導。顧問団や保護者、卒業生と連携。 |
akaneは大阪府岸和田市出身の振付師。3歳からダンススクールに通い、登美丘高校卒業後は日本女子体育大学で舞踊を学んだ。
登美丘高校の公式OG紹介資料によると、2011年3月に同校を卒業し、2013年1月にダンス部のコーチに就任。2015年4月に大学を卒業し、2020年9月にコーチを引退している。
また、2015年にはダンスカンパニー「アカネキカク」を立ち上げた。現在は振付師としての活動に加え、ダンスチーム・アバンギャルディのプロデュース、海外公演の演出、アーティストの振付など幅広い分野で活躍している。
重要なのは、akaneが現在も登美丘高校のコーチを務めているわけではないという点だ。バブリーダンス時代の指導者と、現在の指導体制は区別して理解する必要がある。
伊原六花はバブリーダンスの元キャプテン伊原六花は、登美丘高校ダンス部の元キャプテンとして知られる俳優だ。1999年6月2日生まれ、大阪府出身。所属事務所の公式プロフィールにも、登美丘高校ダンス部でキャプテンを務めた経歴が掲載されている。
2017年のバブリーダンスでは、中心的なメンバーとしてパフォーマンスを披露。作品の映像が大きな反響を呼んだことで注目され、2018年の高校卒業後には芸能活動を本格化させた。
現在はドラマ、映画、舞台などで活動する俳優として知られる。2026年にはダンスエンターテインメント公演「バーン・ザ・フロア」のスペシャルアンバサダーにも就任しており、高校時代に培ったダンス経験を現在の活動にも生かしている。
荻野目洋子の楽曲が世代をつないだ荻野目洋子は、1985年発売の「ダンシング・ヒーロー」を歌った歌手だ。登美丘高校ダンス部が同曲を使用したことで、1980年代にヒットした楽曲が再び若い世代に届くことになった。
2017年には登美丘高校ダンス部との共演も実現。レコード大賞の特別賞をめぐる話題やテレビ出演などを通じ、歌手と高校生ダンサーのコラボレーションが社会的な注目を集めた。
【現在の指導体制】Miyukiコーチの練習内容と部員主体の活動
2026年現在、登美丘高校ダンス部の指導を担っているのはMiyuki新コーチだ。学校公式サイトでは、コーチのもとで独自の作品づくりを目指す活動方針が紹介されている。
基礎体力から表情の作り方まで取り組む練習公式サイトに記載されている練習の流れは、いきなり振付を覚えることから始まるわけではない。
- 体力づくりや筋力トレーニング
- 身体の動かし方や基礎的な動作の練習
- ダンスに必要な表情の研究
- 部員同士でのアドバイスや動きの改善
- チームとしての作品制作
こうした練習内容からは、登美丘高校ダンス部が技術だけでなく、観客に何を伝えるかという表現面も重視していることが分かる。
部員が練習計画や運営にも参加する現在の活動で特徴的なのが、部員の自主性を重視している点だ。学校公式サイトには、部員自身が練習の計画や運営を行っていると記載されている。
「部員が自主的に練習の計画・運営等を行っています。」
コーチが技術や作品づくりを指導する一方、日々の練習をどう組み立てるかについては生徒たちが主体的に関わる。指導者から一方的に振付を教わるだけではなく、自分たちで考え、仲間と改善する仕組みが存在する。
また、2025年の第10回自主公演に関する学校公式ブログでは、Miyukiコーチの指導に加え、顧問団、保護者会、卒業生の支援が紹介された。部員だけで完結するのではなく、周囲の協力を含めた「チームTDC」として活動している。
Miyukiコーチの詳細な経歴については、学校公式の部活動紹介に個人プロフィールが掲載されていないため、公開されている指導内容を中心に理解するのが適切だ。
【自主公演と活動実態】評判だけでは分からない登美丘高校ダンス部の魅力
登美丘高校ダンス部の活動を理解するうえで見逃せないのが、毎年9月に開催される自主公演だ。大会とは違い、部員たちが積み重ねてきた作品や学年ごとのパフォーマンスを観客に届ける機会となっている。
2025年には第10回自主公演「跡~PERIOD」を開催大阪府立登美丘高校の公式ブログによると、2025年9月20日に第10回自主公演「跡~PERIOD」が堺市立東文化会館で開催された。公演は2回行われ、地域の観客も来場した。
前半ではオープニングダンスやヒットメドレー、学年・チームごとの発表を実施。後半では、全国大会の特別賞と関西大会優勝につながった作品「㒯湧(はなになって)」を披露した。
この作品は約1年をかけて仕上げたものだった。大会用のパフォーマンスを自主公演でも披露することで、競技としての成果と、観客に作品を届けるエンターテインメントの両面を大切にしている。
評判の裏側にある規律とチームワーク登美丘高校ダンス部は、華やかな衣装や独特の演出で知られる一方、部活動としての規律や集団行動も重視してきた。
元キャプテンの伊原六花は、卒業後のインタビューで、在籍当時の細かなルールについて語っている。挨拶の仕方や靴の履き方、買い食いの禁止、大会会場でのスマートフォンの扱いなど、日常生活にも規律が設けられていたという。
こうしたルールは、ダンスの技術だけでなく、学校やチームの代表として大会に臨む意識を育てる側面がある。一方で、規律の多い環境がすべての生徒に合うとは限らない。厳しさと自主性をどう両立させるかは、部活動を評価するうえで重要な視点だ。
初心者からでも挑戦できるのか登美丘高校ダンス部の魅力は、完成度の高い集団演技だけではない。身体づくりから始め、部員同士で助言しながら作品を作るという現在の活動方針にも特徴がある。
ただし、全国大会を目指す強豪校である以上、練習やチーム活動に相応の時間と努力が求められる。ダンスを楽しみたい気持ちに加え、仲間と目標を共有し、継続的に努力できる姿勢も必要だ。
また、2026年の活動では地域の夏祭りへの出演も確認できる。大会で順位を競うだけではなく、地域の人々にパフォーマンスを届けることも、部活動の大切な役割になっている。
【DCC歴代実績】登美丘高校ダンス部の全国大会記録を比較
登美丘高校ダンス部の実績を調べる際に混同しやすいのが、日本高校ダンス部選手権とDCC(全国高校ダンス部選手権)だ。どちらも高校ダンス部が参加する全国規模の大会だが、別々の大会であり、成績を分けて確認する必要がある。
DCCでは2017年・2018年・2020年に優勝DCCの公式過去成績を見ると、登美丘高校は2017年、2018年、2020年に優勝している。2019年は第5位、2021年は第3位と、複数年にわたり全国上位の成績を残した。
2025年の第13回大会では、関西地方大会で優勝。全国大会では「Chiyoda賞」を受賞し、順位は第10位だった。2024年も全国大会に出場している。
2026年の第14回大会では、関西地方大会に「覇星(ギャングスタア)」というテーマで出場した。ただし、関西大会の優勝・準優勝・ABCテレビ賞は別の高校が獲得しており、決勝進出36チームの公式一覧にも登美丘高校の名前はない。
大会別・年代別の主な実績| 年度 | 大会 | 登美丘高校の主な成績 |
|---|---|---|
| 2017年 | DCC | 優勝「扇舞・ジュリアナ」 |
| 2017年 | 日本高校ダンス部選手権 | 全国大会準優勝 |
| 2018年 | DCC | 優勝「煇晴・ハレルヤ」 |
| 2019年 | DCC | 第5位 |
| 2020年 | DCC | 一般部門優勝「燃愛・めろめろめーろ」 |
| 2021年 | DCC | 第3位 |
| 2024年 | DCC | 全国大会出場 |
| 2025年 | DCC | 関西大会優勝、全国第10位・Chiyoda賞 |
| 2026年 | 日本高校ダンス部選手権 | 近畿大会Bブロック第5位、全国準決勝15位 |
| 2026年 | DCC | 関西地方大会出場、決勝進出なし |
この記録から分かるのは、登美丘高校の強さが2017年のバブリーダンスだけに限定されないということだ。DCCで複数回優勝し、その後も全国大会で入賞や特別賞を獲得している。
また、2017年の日本高校ダンス部選手権での準優勝と、同年のDCC優勝は別の大会の結果である。バブリーダンスの話題性と大会の順位を混同しないことが、歴代実績を正しく理解するポイントだ。
【よくある質問】登美丘高校ダンス部に関するFAQ
Q1:登美丘高校ダンス部は2026年現在も活動している?
A1:活動している。大阪府立登美丘高校の公式サイトには、2026年度の大会成績やMiyukiコーチの指導体制、練習内容が掲載されている。
Q2:akaneは現在も登美丘高校のコーチ?
A2:現在はコーチを務めていない。登美丘高校の公式OG資料によると、akaneは2020年9月にコーチを引退した。現在は振付師・プロデューサーとして活動している。
Q3:2026年の登美丘高校ダンス部の全国大会成績は?
A3:日本高校ダンス部選手権では、近畿大会Bブロックのビッグクラスで第5位。全国準決勝大会では51校中15位となり、決勝進出は逃した。
Q4:伊原六花は登美丘高校ダンス部のメンバーだった?
A4:そうだ。伊原六花は登美丘高校ダンス部の元キャプテンで、バブリーダンスの中心メンバーとして活動した。2018年の卒業後は俳優として芸能活動を本格化させている。
Q5:登美丘高校ダンス部の自主公演は毎年開催される?
A5:学校公式サイトでは、毎年9月に活動の集大成となる自主公演を開催すると紹介されている。2025年には第10回自主公演「跡~PERIOD」が行われた。
登美丘高校ダンス部の現在を振り返ると、2017年のバブリーダンスによる社会現象は、決して一過性の話題ではなかったことが分かる。
akaneが築いた独自の演出力は、現在のMiyukiコーチによる指導体制と、生徒主体の作品制作へと受け継がれている。2026年には日本高校ダンス部選手権の全国準決勝大会で15位となり、DCCにも出場。大会の順位だけでは測れない地域イベントや自主公演での活動も続いている。
登美丘高校ダンス部を評価する際に見るべき要点は、次の3つだ。
- 競技力:DCCの歴代優勝実績と、2026年の全国準決勝15位という現在の実力。
- 表現力:バブリーダンスに象徴される、音楽・衣装・振付・演出を一体化させる独自性。
- 継続力:指導者が交代しても、生徒主体の練習や自主公演、地域活動を続ける組織力。
かつてのバブリーダンスを知る人にとっては懐かしい存在であり、2026年の高校生にとっては、自分たちの作品で全国に挑戦する現役のダンス部でもある。
登美丘高校ダンス部の本当の価値は、過去のヒット作を再現することではなく、世代が変わっても新しい作品を生み出し続けることにある。今後も大会成績だけでなく、自主公演や地域活動を含めた新しいTDCの表現に注目したい。