ホットケーキミックスと豆腐があれば、特別な材料をそろえなくても、ふんわりもちもちの豆腐ドーナツが作れます。生地をこねる手間が少なく、卵なしでも作れるレシピがあるため、お菓子作りに慣れていない人にも取り入れやすいおやつです。2026年現在も、JA横浜や大手レシピメディアなどで、絹ごし豆腐を使ったひとくちドーナツや、フライパンで作るアレンジが紹介されています。
ただし、豆腐の種類や水分量、ホットケーキミックスとの配合によって、仕上がりは大きく変わります。揚げ焼きにするか、オーブンで揚げずに焼くかによっても食感は別物です。ここでは基本の材料と分量、失敗しない混ぜ方、カロリー、保存方法まで、家庭で再現しやすい形で整理します。
【基本レシピ】ホットケーキミックスと豆腐で作る簡単ドーナツ

最初に紹介するのは、卵を使わず、ホットケーキミックスと絹ごし豆腐を中心に作る基本レシピです。
JA横浜の2026年1月号では、絹ごし豆腐150gとホットケーキミックス150gを使った、約20個分のひとくち豆腐ドーナツが紹介されています。絞り袋を使って小さく成形する方法で、家庭でも取り入れやすい配合です。
材料と分量(約20個分)- ホットケーキミックス:150g
- 絹ごし豆腐:150g
- 揚げ油:適量
- グラニュー糖:適量
豆腐とホットケーキミックスがほぼ同量なので、材料を覚えやすいのも魅力です。卵や牛乳を加えなくても、豆腐に含まれる水分で生地をまとめられます。
豆腐ドーナツの簡単な作り方1.豆腐の水分を軽く調整する
絹ごし豆腐をキッチンペーパーで包み、表面の余分な水分を軽く取ります。完全に水切りする必要はありません。水分を取りすぎると生地が硬くなるため、軽く押さえる程度にします。
2.豆腐をなめらかにする
ボウルに豆腐を入れ、泡立て器やゴムベラでつぶします。大きな粒が残らないよう、クリーム状に近づけるのがポイントです。
3.ホットケーキミックスを加える
ホットケーキミックスを加え、ゴムベラで混ぜます。粉っぽさがなくなったところで止め、必要以上に練らないようにしましょう。
4.生地を絞り袋に入れる
生地を絞り袋に移します。専用の絞り袋がなければ、チャック付きポリ袋でも代用できます。袋の先端を約2cm切ると、小さなドーナツを作りやすくなります。
5.170℃の油で揚げる
揚げ油を170℃に熱し、油面に近い位置から生地を少しずつ絞り出します。ヘラなどで約1cmごとに切りながら油に落とし、油はねに注意して調理します。
6.きつね色になるまで加熱する
生地を転がしながら全体を揚げ、中心まで火が通ったことを確認します。取り出したら油を切り、熱いうちにグラニュー糖をまぶして完成です。
このレシピはリング状に成形する必要がありません。生地が柔らかくても作りやすいため、初めて豆腐ドーナツに挑戦する人にも向いています。
【豆腐の種類で比較】絹ごし豆腐と木綿豆腐はどちらがおすすめ?
豆腐ドーナツの食感を左右する大きな要素が、使用する豆腐の種類です。同じホットケーキミックスを使っても、絹ごし豆腐と木綿豆腐では水分量や生地のまとまり方が異なります。
絹ごし豆腐はしっとり、もちもち系絹ごし豆腐は水分が多く、なめらかな質感が特徴です。ホットケーキミックスと混ぜると生地が均一になりやすく、しっとりとした口当たりに仕上げられます。
冷めても比較的硬くなりにくい食感を目指す場合にも適しています。生地を絞り袋に入れて成形する方法とも相性がよく、今回の基本レシピではこちらをおすすめします。
木綿豆腐はしっかりした食感に木綿豆腐は絹ごし豆腐より水分が少なく、たんぱく質などの栄養成分が比較的多く含まれています。生地に加えると、まとまりのあるしっかりした仕上がりを目指せます。
クラシルで紹介されているレシピでは、木綿豆腐100g、ホットケーキミックス200g、砂糖大さじ2を使い、12個分のドーナツを作ります。豆腐の水分も生地に利用するため、こちらも基本的に水切りせずに使用します。
材料と仕上がりの比較表| 種類・条件 | 材料・調理の目安 | 食感・仕上がり | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| 絹ごし豆腐 | 豆腐150g・HM150g | しっとり、もちもち | 柔らかな食感が好きな人 |
| 木綿豆腐 | 豆腐100g・HM200gの配合例 | 比較的しっかりした食感 | 生地のまとまりを重視する人 |
| 卵なし | 絹ごし豆腐150g・HM150g | 豆腐の水分を生かしたもっちり系 | 卵を使わず作りたい人 |
| 卵あり | 絹ごし豆腐150g・卵1個・HM200g | ふんわり感を加えやすい | 絞り出し生地を作りたい人 |
| 揚げ焼き | フライパンに油を約1cm | 香ばしい焼き色としっとりした中身 | 大量の油を使いたくない人 |
| オーブン焼き | 180℃で15〜20分が一般的な目安 | ケーキに近い柔らかな仕上がり | 油で揚げる作業を避けたい人 |
卵ありの配合はJREメディアで紹介されている豆腐ドーナツの材料を参考にしています。また、オーブン焼きの温度と時間は同メディアのホットケーキミックスを使う揚げないドーナツの基本例です。それぞれの配合や加熱条件は異なるため、同じ食感になるわけではありません。
なお、文部科学省の日本食品標準成分表(八訂)増補2023年では、100g当たりのエネルギーは絹ごし豆腐が56kcal、木綿豆腐が73kcalです。豆腐の種類を変えるだけで、ドーナツ全体のカロリーが大きく変わるわけではありません。
【調理方法を徹底比較】揚げ焼きと揚げない豆腐ドーナツの違い
豆腐ドーナツは、油で揚げるだけでなく、フライパンで揚げ焼きにしたり、オーブンで焼いたりする方法もあります。使う油の量だけでなく、表面の香ばしさや中の水分の残り方にも違いがあります。
フライパンで作る揚げ焼きレシピ揚げ焼きは、深い鍋にたっぷりの油を用意しなくても作れる方法です。サーモスの公式レシピでも、豆腐ドーナツをフライパンの油約1cmで調理する方法が紹介されています。
基本的な材料は次のとおりです。
- 絹ごし豆腐:150g
- 卵:1個
- 牛乳:大さじ4
- ホットケーキミックス:250g
- 揚げ油:適量
- グラニュー糖:適量
作り方は、豆腐をなめらかにしてから卵、牛乳の順に混ぜ、最後にホットケーキミックスを加えます。生地をフリーザーバッグに入れ、端を切って絞り出せる状態にします。
フライパンに約1cmの油を入れ、弱めの中火で加熱します。生地を小さく絞り出し、両面に焼き色をつけながら中まで火を通します。
一度にたくさん入れると油の温度が下がりやすくなるため、少量ずつ調理するのがポイントです。厚みのある生地は外側だけが先に色づく場合があるので、小さめに成形しましょう。
揚げない豆腐ドーナツはオーブンで作れる?揚げないドーナツを作りたい場合は、オーブンを使用する方法があります。
JREメディアでは、ホットケーキミックス200g、卵1個、牛乳100〜120ml程度を使い、180℃に予熱したオーブンで15〜20分焼く方法が紹介されています。
豆腐を使った焼きドーナツにアレンジする場合は、次の配合をひとつの目安にできます。
- ホットケーキミックス:200g
- 絹ごし豆腐:100g
- 卵:1個
- 砂糖:大さじ1(好みで調整)
- サラダ油:大さじ1
豆腐をなめらかにして卵と混ぜ、ホットケーキミックスなどを加えます。油を薄く塗ったドーナツ型に流し入れ、180℃のオーブンで15〜20分を目安に焼きます。型や生地の厚さによって焼き上がりは異なるため、竹串などで中心まで火が通ったことを確認してください。
揚げたドーナツのようなカリッとした表面にはなりませんが、柔らかなケーキに近い食感を楽しめます。
揚げ焼きと揚げない方法はどちらがよい?外側の香ばしさと中のもちもち感を重視するなら揚げ焼きがおすすめです。一方、油の処理や揚げ物の作業を避けたいならオーブン焼きが向いています。
ただし、揚げないからといって必ず低カロリーになるわけではありません。生地に加える砂糖や油、トッピングによってもエネルギー量は変わります。
【もちもちにするコツ】豆腐ドーナツで失敗しない5つのポイント
豆腐ドーナツ作りで多い悩みは、生地が柔らかすぎる、油を吸って重くなる、外側が焦げるのに中が生焼けになるといった問題です。
これらは、豆腐の水分量と生地の厚み、加熱温度を意識すると改善しやすくなります。
1.豆腐は最初になめらかにする豆腐のかたまりが残ったままホットケーキミックスを加えると、生地の水分が均一になりません。最初に泡立て器で十分につぶしておくことで、粉と豆腐がなじみやすくなります。
2.粉を加えた後は混ぜすぎない粉っぽさが消えたら混ぜるのを止めます。必要以上に練ると生地の状態が変わり、重たい食感につながることがあります。
特にホットケーキミックスを使う場合は、ゴムベラで底から返すように混ぜるのがおすすめです。
3.水分量は豆腐の状態に合わせる豆腐は商品によって水分量が異なります。同じ150gでも、生地が緩くなる場合と、まとまりにくくなる場合があります。
生地が柔らかすぎる場合は、ホットケーキミックスを大さじ1程度ずつ追加します。反対に硬すぎる場合は、水や牛乳を少量ずつ加えて調整しましょう。
4.小さめに成形する大きなドーナツは中心まで火が通るのに時間がかかります。外側がきつね色になっていても、中が生のまま残ることがあるため注意が必要です。
初めて作る場合は、ひとくちサイズに成形すると加熱状態を確認しやすくなります。
5.油の温度を一定に保つ油の温度が低すぎると生地が油を吸いやすくなり、高すぎると表面だけが焦げて中心に火が通りにくくなります。
170℃を基本の目安にし、少量ずつ揚げることが大切です。油の温度計があると管理しやすくなります。
また、豆腐の水分が油に入ると油はねの原因になります。生地を高い位置から落とさず、油面の近くで静かに入れることも安全に調理するためのポイントです。
【カロリーを検証】豆腐ドーナツは普通のドーナツより低カロリー?
豆腐を使うとヘルシーな印象がありますが、豆腐ドーナツのカロリーはホットケーキミックス、砂糖、揚げ油の量によって変わります。
豆腐を入れたからといって、一般的なドーナツより必ず低カロリーになるわけではありません。
クラシル掲載レシピのカロリークラシルの木綿豆腐を使ったレシピでは、12個分の栄養価として合計1,213kcalが掲載されています。
これを単純に12等分すると、1個当たり約101kcalです。
ただし、この数値は木綿豆腐100g、ホットケーキミックス200g、砂糖、黒すりごまなどを使用した特定のレシピに対するものです。ドーナツの大きさや油の吸収量、トッピングが違えば数値も変わります。
カロリーを抑えたいときの工夫- 砂糖の追加量を控えめにする。
- ドーナツをひとくちサイズにして食べる量を調整する。
- 揚げ焼きやオーブン調理を取り入れる。
- 砂糖の代わりに無糖のきな粉や純ココアを活用する。
- チョコレートソースやグレーズを大量にかけない。
特に注意したいのは、揚げ焼きとカロリーの関係です。油の使用量が少なくても、生地が油を吸収すればエネルギー量は増えます。
カロリーを把握したい場合は、材料の栄養表示と実際に使用した量を確認することが大切です。
【保存方法とアレンジ】翌日もおいしく食べるための工夫
豆腐ドーナツは水分を含むため、保存状態によって食感が変わりやすいお菓子です。作りたては外側が香ばしく、時間が経つと全体がしっとりしてきます。
常温・冷蔵・冷凍の保存方法常温保存:豆腐を使った手作りドーナツは、長時間の常温保存を前提にしない方が安心です。特に気温が高い季節は、作った後に放置しないようにしましょう。
冷蔵保存:粗熱を取ってから清潔な密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存します。クラシルのレシピでは、冷蔵保存は当日中が目安とされています。翌日まで持ち越すより、できるだけ当日中に食べ切るのがおすすめです。
冷凍保存:すぐに食べ切れない場合は、十分に冷ましてから1個ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する方法があります。品質を保つため、なるべく早めに食べ切りましょう。
食べるときは電子レンジで中心を温め、必要に応じてオーブントースターで表面を軽く温めると、食感を整えやすくなります。解凍後の再冷凍は避けてください。
農林水産省も、調理済み食品は粗熱をできるだけ早く取り、冷蔵庫や冷凍庫に速やかに保存するよう案内しています。豆腐入りのお菓子も、保存環境を過信せず早めに食べることが基本です。
おすすめの豆腐ドーナツアレンジレシピ基本の豆腐ドーナツは、トッピングや生地に加える材料を変えるだけで、さまざまな味を楽しめます。
きな粉ドーナツ
揚げたてのドーナツに、きな粉と砂糖を混ぜたものをまぶします。豆腐の風味と相性がよく、和風のおやつに仕上がります。
黒ごまドーナツ
黒すりごまを生地に混ぜると、香ばしい風味が加わります。クラシルでも黒ごまを取り入れた豆腐ドーナツが紹介されています。
ココアドーナツ
生地に純ココアを少量加えると、ほろ苦い味わいになります。仕上げに粉糖を振ると、見た目も華やかになります。
抹茶ドーナツ
ホットケーキミックスに抹茶パウダーを加えると、甘さの中にほろ苦さが感じられる和風ドーナツになります。
チョコレートドーナツ
基本の生地にチョコチップを混ぜたり、完成後にチョコレートソースをかけたりする方法もおすすめです。甘さを調整しながら仕上げられます。
【プロの結論】豆腐ドーナツは目的に合わせて配合を選ぶホットケーキミックスと豆腐を使ったドーナツは、材料の少なさだけでなく、豆腐の種類や調理方法を変えることで食感を調整できる点に魅力があります。
もちもち感を重視するなら絹ごし豆腐、しっかりした食感を目指すなら木綿豆腐を選ぶのが基本です。卵を使わない場合は、豆腐とホットケーキミックスを同量にする配合が作りやすい選択肢になります。
一方、ふんわり感を加えたい場合は卵入りの配合、油の処理を避けたい場合はオーブン焼きが適しています。
重要なのは、すべての調理方法で同じ配合を使わないことです。揚げる生地と焼く生地では求められる水分量や硬さが異なります。生地の状態を見ながら調整することが、失敗を減らす近道です。
【ホットケーキミックスと豆腐のドーナツ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:豆腐ドーナツは卵なしでも作れますか?
A1:作れます。絹ごし豆腐150gとホットケーキミックス150gを混ぜる配合なら、卵や牛乳を使わずに生地を作れます。豆腐の水分を利用するため、粉っぽさがなくなるまで混ぜればOKです。
Q2:豆腐ドーナツは木綿豆腐と絹ごし豆腐のどちらがおすすめですか?
A2:もちもちでなめらかな食感を目指すなら絹ごし豆腐がおすすめです。木綿豆腐は水分が比較的少なく、しっかりした食感に仕上がります。どちらも使用できますが、豆腐の水分量に合わせてホットケーキミックスの量を調整してください。
Q3:豆腐ドーナツがもちもちにならない原因は何ですか?
A3:豆腐の水分が少なすぎる、生地を練りすぎる、加熱しすぎるなどが原因として考えられます。豆腐をなめらかにつぶし、粉を加えた後は混ぜすぎず、小さめに成形して加熱すると食感を整えやすくなります。
Q4:豆腐ドーナツは揚げずに作れますか?
A4:作れます。オーブンで焼く方法があり、油で揚げる工程や使用後の油の処理を省けます。ただし、揚げたものと比べると外側の香ばしさや食感は異なり、ケーキに近い仕上がりになります。
Q5:豆腐ドーナツは翌日も食べられますか?
A5:適切に冷蔵保存すれば食べられる場合がありますが、豆腐を使った手作りドーナツは傷みやすいため、当日中に食べるのが基本です。クラシルのレシピでも冷蔵保存は当日中が目安とされています。
Q6:豆腐ドーナツ1個のカロリーはどのくらいですか?
A6:材料や大きさによって異なります。クラシルの木綿豆腐を使った12個分のレシピでは合計1,213kcalで、単純計算すると1個当たり約101kcalです。砂糖や油、トッピングによって変動します。
ホットケーキミックス豆腐ドーナツは、身近な材料で作れる手軽なおやつです。基本の配合は絹ごし豆腐150gとホットケーキミックス150g。卵なしでも作れるため、材料を少なくしたいときにも便利です。
もちもちした食感を求めるなら絹ごし豆腐、しっかりした生地にしたいなら木綿豆腐を選びましょう。揚げ焼きは香ばしさを楽しみたい人、オーブン焼きは油を使う作業を減らしたい人に向いています。
また、豆腐の水分調整、混ぜすぎないこと、小さく成形することが失敗を防ぐ要点です。カロリーや保存期間も材料や調理方法によって変わるため、食べる量や保存環境にも気を配りましょう。
まずは基本の卵なしレシピから試し、きな粉や黒ごま、ココアなど好みの味にアレンジしてみてください。豆腐の種類と調理方法を使い分ければ、家庭でも自分好みの食感に仕上げられます。
参考資料・レシピ情報
- JA横浜「サクっともっちりひとくち豆腐ドーナツ」(2026年1月号)
- JREメディア「ホットケーキミックスでつくるドーナツのレシピ・作り方」(2025年12月5日更新)
- サーモス公式「豆腐ドーナツ」
- クラシル「ホットケーキミックスで豆腐ドーナツ」
- 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
- 農林水産省「これで解決!食中毒予防のポイント」