菅義偉(すがよしひで)元首相の選挙区は、神奈川県第2区(神奈川2区)です。対象地域は横浜市の西区・南区・港南区の3区で、1996年の衆議院議員選挙で初当選して以来、2024年まで10回連続で小選挙区の議席を獲得してきました。
しかし、2026年1月17日、菅氏は次期衆院選への不出馬と後進への引き継ぎを正式表明。同年2月8日に実施された第51回衆議院議員総選挙では、約20年間にわたり菅氏の秘書を務めた新田章文(にった・しょうぶん)氏が神奈川2区から出馬し、112,930票を獲得して初当選しました。現在の神奈川2区は、菅氏の長年の地盤を引き継いだ新田氏が代表する選挙区となっています。
【結論】菅義偉の選挙区は神奈川2区!現在の議員は誰?

菅義偉氏が長年活動してきた選挙区は、神奈川県第2区です。神奈川県内には複数の衆議院小選挙区がありますが、菅氏が1996年から2024年まで議席を獲得し続けたのが、この神奈川2区でした。
ただし、2026年11月現在、菅氏は現職の衆議院議員ではありません。2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙に出馬せず、政界引退を表明しています。
後継候補として自ら紹介した新田章文氏が同選挙で当選し、現在は神奈川県第2区選出の衆議院議員を務めています。衆議院の公式議員プロフィールにも、新田氏が神奈川県第二区選出であることが掲載されています。
菅義偉と神奈川2区の基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人物 | 菅義偉(すがよしひで) |
| 出身地 | 秋田県 |
| 生年月日 | 1948年12月6日 |
| 初当選 | 1996年10月 |
| 選挙区 | 神奈川県第2区 |
| 対象地域 | 横浜市西区・南区・港南区 |
| 衆院選当選歴 | 10回連続 |
| 不出馬表明 | 2026年1月17日 |
| 後継候補 | 新田章文氏 |
| 2026年選挙結果 | 新田章文氏が112,930票で初当選 |
| 2026年11月現在の選出議員 | 新田章文氏(自由民主党) |
菅氏の公式ウェブサイトにも、神奈川2区が横浜市西区・南区・港南区で構成されることが記されています。また、現在の同サイトは「前衆議院議員」として掲載されており、現職と元職を区別する際の参考になります。
【選挙区の範囲】神奈川2区は横浜市のどこ?西区・南区・港南区を解説
神奈川2区を理解するうえで押さえておきたいのが、横浜市内の3つの行政区によって構成されている点です。
神奈川県第2区は、横浜市全体を対象とする選挙区ではありません。横浜市の18区のうち、西区・南区・港南区という3区が対象です。
1. 横浜市西区西区は、横浜駅周辺やみなとみらい地区などを抱える横浜市の中心的な行政区です。商業施設、オフィス、住宅地が集まり、横浜の経済活動を支える地域でもあります。
菅氏は国政進出以前、1987年の横浜市議会議員選挙で西区から立候補して初当選しました。市議を2期務めた経歴を持ち、西区は菅氏の政治活動の原点の一つです。
2. 横浜市南区南区は、横浜市中心部に隣接する住宅地を多く抱える行政区です。商店街や地域コミュニティが根付いており、日常生活に密着した政策課題が選挙の重要な論点となります。
2026年の衆院選では、菅氏が不出馬を説明した支援者向けの集会も南区前里町で開かれました。長年の政治活動を支えてきた地域との関係がうかがえる出来事です。
3. 横浜市港南区港南区は、上大岡駅周辺などの商業地域と住宅地が広がる行政区です。通勤・通学、子育て、高齢者福祉、地域交通など、暮らしに直結する政策が重要なテーマになります。
2026年の選挙では、新田氏が港南区でも49,120票を獲得しました。3区の中で最も多い得票数であり、同区が選挙結果において大きな比重を持ったことが分かります。
2022年の区割り改定で神奈川2区は変わった?衆議院の小選挙区は、人口の変化や選挙制度の見直しに伴って区割りが変更されることがあります。
2022年12月28日施行の公職選挙法改正に伴い、横浜市でも一部の小選挙区の区域が変更されました。瀬谷区は第5区から第13区へ、都筑区は第7区・第8区から第19区へ変更されています。
一方、神奈川2区の西区・南区・港南区は、改定前後で変更されていません。
したがって、菅氏が長年活動してきた神奈川2区の地理的な範囲は、2026年の第51回衆院選でも基本的に同じです。横浜市の公式資料でも、新旧の区割りが同一であることを確認できます。
【10回連続当選の軌跡】菅義偉は1996年からどのように議席を守った?
菅義偉氏の政治経歴を語るうえで欠かせないのが、1996年の衆議院議員初当選から10回連続で小選挙区の議席を獲得した実績です。
菅氏は1948年12月6日、秋田県で生まれました。高校卒業後に上京し、1973年に法政大学法学部を卒業。その後、衆議院議員・小此木彦三郎氏の秘書や通商産業大臣秘書官を経験しています。
1987年には横浜市議会議員選挙で初当選し、市議を2期務めました。地方政治で経験を積んだ後、1996年の第41回衆議院議員総選挙に神奈川2区から出馬し、47歳で国政への進出を果たしました。
神奈川2区の歴代当選者と菅義偉の選挙履歴1996年から2024年までの10回の衆院選で、神奈川2区の小選挙区当選者はすべて菅義偉氏でした。2026年の第51回衆院選では、後継候補の新田章文氏が当選しています。
| 衆院選 | 実施年 | 神奈川2区の当選者 | 主な位置付け |
|---|---|---|---|
| 第41回 | 1996年 | 菅義偉 | 初当選 |
| 第42回 | 2000年 | 菅義偉 | 2回目 |
| 第43回 | 2003年 | 菅義偉 | 3回目 |
| 第44回 | 2005年 | 菅義偉 | 4回目 |
| 第45回 | 2009年 | 菅義偉 | 5回目 |
| 第46回 | 2012年 | 菅義偉 | 6回目 |
| 第47回 | 2014年 | 菅義偉 | 7回目 |
| 第48回 | 2017年 | 菅義偉 | 8回目 |
| 第49回 | 2021年 | 菅義偉 | 9回目 |
| 第50回 | 2024年 | 菅義偉 | 10回目・最後の当選 |
| 第51回 | 2026年 | 新田章文 | 初当選・菅氏の後継 |
菅氏の公式プロフィールにも、1996年の初当選から10期連続で小選挙区当選を果たしたと記載されています。
政治家としての大きな転換点菅氏は国会議員として経験を重ねるなかで、政府の要職を歴任してきました。
2006年9月には第1次安倍内閣で総務大臣に就任。地方自治や行政改革に関わり、ふるさと納税制度の創設を推進しました。
2012年12月、第2次安倍内閣の発足とともに内閣官房長官に就任。安倍晋三元首相を支える政権運営の中心人物として、約7年8カ月にわたり官房長官を務めました。これは歴代最長の在任期間です。
2019年4月1日には、新元号「令和」を発表。テレビ中継で元号を掲げる姿が広く知られ、「令和おじさん」という呼び名でも注目を集めました。
2020年9月には自由民主党総裁に選出され、第99代内閣総理大臣に就任。新型コロナウイルスへの対応、携帯電話料金の引き下げ、デジタル庁の創設などに取り組みました。
2021年10月に首相を退任した後も、衆議院議員として神奈川2区を地盤に活動を続け、2024年の第50回衆院選でも当選しました。
【2026年の政界引退】菅義偉が不出馬を決めた理由と発表の経緯
2026年1月、神奈川2区の政治情勢を大きく変える発表がありました。菅義偉氏が次期衆議院議員総選挙に立候補せず、今期限りで政界を引退する意向を示したのです。
2026年1月17日に正式表明共同通信の2026年1月16日の報道では、菅氏が次期衆院選への不出馬と引退の意向を固めたと伝えられました。
翌17日、菅氏は横浜市内で記者団に対して正式に不出馬を表明しました。77歳の喜寿を迎え、後進に道を譲る考えを明らかにしています。
「喜寿を迎え、後進に道を譲ることを真剣に考えた」
これは2026年1月17日に報じられた共同通信の取材内容です。
地域紙タウンニュースによると、菅氏は同日の支援者向け集会でも不出馬を説明し、その後の取材で若い世代への交代を考えていると話しました。
引退を考えたのは2026年になってからではなかった注目されるのは、菅氏が突然引退を決めたわけではないという点です。
タウンニュースの2026年1月18日付の記事では、菅氏が2024年の前回衆院選の際にも引き際について悩んでいたと報じられています。
長年にわたり選挙区で議席を守り、首相や官房長官という重責も経験した政治家にとって、後進への交代は大きな決断だったと考えられます。
菅氏は自身の公式ウェブサイトにも、衆院選に出馬せず、後進に道を譲る決意をしたと掲載しました。そこでは、秋田の農家に生まれ、地縁も血縁もない横浜で政治活動を始めたことや、衆議院議員として30年間活動したことを振り返っています。
引退表明から後継候補決定までの時系列- 2026年1月16日:共同通信が菅氏の不出馬・引退意向を報道。
- 2026年1月17日:菅氏が横浜市内で次期衆院選への不出馬を正式表明。
- 2026年1月19日:自民党神奈川県連が後継候補として新田章文氏を擁立する方針を決定し、党本部に公認申請。
- 2026年1月27日:第51回衆議院議員総選挙が公示。
- 2026年2月8日:衆院選投開票。新田章文氏が神奈川2区で初当選。
菅氏の引退によって、約30年間続いた神奈川2区での議員活動は一区切りを迎えました。後継者選びから選挙までの期間は短く、長年の秘書として地域を知る新田氏に注目が集まりました。
【後継者は新田章文】2026年衆院選で112,930票を獲得した人物とは?
菅義偉氏の後継候補として神奈川2区から出馬したのが、新田章文(にった・しょうぶん)氏です。
新田氏は菅氏の秘書を約20年間務め、菅氏が内閣官房長官や内閣総理大臣だった時期には、それぞれ秘書官として支えてきました。
単に後継候補として名前が挙がった人物ではなく、長年にわたり菅氏の政治活動や政権運営に携わってきた人物です。
新田章文のプロフィール| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 新田章文 |
| 読み方 | にった・しょうぶん |
| 生年月 | 1981年5月 |
| 出身地 | 大阪府大阪市 |
| 最終学歴 | 同志社大学法学部卒業 |
| 所属政党 | 自由民主党 |
| 主な経歴 | 会社員、衆議院議員秘書、内閣官房長官秘書官、内閣総理大臣秘書官 |
| 菅氏との関係 | 約20年間秘書を務める |
| 選挙区 | 神奈川県第2区 |
| 2026年の当選 | 第51回衆院選で初当選 |
衆議院の公式プロフィールによると、新田氏は1981年5月に大阪市で生まれ、同志社大学法学部を卒業。会社員や衆議院議員秘書などを経験し、内閣官房長官秘書官、内閣総理大臣秘書官も務めました。
菅氏の公式ウェブサイトでも、20年間秘書を務めた人物として新田氏が紹介されています。
第51回衆議院議員総選挙の神奈川2区の結果2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙では、神奈川2区に5人が立候補しました。
神奈川県選挙管理委員会が公表した確定開票結果は、次のとおりです。
| 候補者 | 所属政党 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 新田章文 | 自由民主党 | 112,930票 | 当選 |
| 片山ちえ | 国民民主党 | 45,947票 | 落選 |
| 柳家東三楼 | 中道改革連合 | 42,309票 | 落選 |
| 平本幸次郎 | 参政党 | 19,222票 | 落選 |
| 並木まり子 | 日本共産党 | 15,150票 | 落選 |
新田氏の得票数は112,930票で、2位の片山氏に66,983票の差をつけました。得票率に換算すると約47.9%です。
加えて、地域別の得票を見ると、西区で24,395票、南区で39,415票、港南区で49,120票を獲得しています。3区すべてで最多得票となりました。
この結果は、単に菅氏の後継という立場だけでなく、新田氏自身が神奈川2区の有権者から支持を集めたことを示しています。
菅義偉の後継という肩書だけではない新田氏の課題新田氏は、菅氏の政策や地域との関係を引き継ぐ立場にあります。一方、国会議員としての活動は2026年から始まったばかりです。
秘書として政策立案や政権運営を支えてきた経験は強みですが、議員本人として政策を説明し、国会で議論し、選挙区の住民に成果を示す役割は別のものです。
2026年2月12日付のタウンニュースの当選者インタビューでは、新田氏が子育て支援策などへの取り組みについて語っています。今後は、菅氏から受け継いだ政治的な基盤をどのように自分自身の実績へと結び付けるかが焦点になります。
【誤解を解消】菅義偉の選挙区・引退・後継者について知っておきたい事実
菅義偉氏の選挙区を調べる際には、過去のプロフィール情報と2026年以降の情報が混在しやすい点に注意が必要です。
誤解1:2026年現在も菅義偉が神奈川2区の議員なのか?これは正確ではありません。
菅氏は2026年1月17日に次期衆院選への不出馬を正式表明し、2月8日の選挙には立候補していません。現在の神奈川2区選出議員は、新田章文氏です。
菅氏の公式サイトに神奈川2区という表記が残っている場合も、それは長年の活動拠点や元議員としての経歴を示す情報として理解する必要があります。
誤解2:菅義偉は2026年の衆院選で落選したのか?これも誤りです。
菅氏は選挙に立候補していないため、落選したわけではありません。不出馬を自ら決断し、後進に議席を譲りました。
この違いは重要です。選挙で有権者の支持を失って議席を失ったケースと、本人の意思で出馬を取りやめたケースは、政治的な意味が異なります。
誤解3:神奈川2区の区域そのものが2026年に変更されたのか?神奈川2区の対象地域は、2026年の衆院選でも西区・南区・港南区です。
2022年の区割り改定で横浜市内の一部選挙区には変更がありましたが、神奈川2区の3区構成は維持されています。
誤解4:新田章文氏は菅義偉氏の親族なのか?新田氏は菅氏の親族として紹介されている人物ではなく、約20年間秘書として仕えてきた政治活動上の後継者です。
菅氏の公式サイトも、長年秘書を務めた人物として新田氏を紹介しています。両者の関係を理解する際は、血縁関係ではなく、秘書としての職務経験と政治活動上の継承に注目するのが適切です。
【プロの結論】神奈川2区の変化から読み解く政治の世代交代今回の神奈川2区の選挙には、長年の政治基盤を次世代へ引き継ぐという特徴があります。
菅氏は1996年から2024年まで10回連続で当選し、首相や官房長官を務めるまでに政治家としてのキャリアを築きました。その後継候補となった新田氏は、約20年間の秘書経験を持ち、2026年の選挙で初当選しました。
この流れから読み取れるのは、政治的な継承には少なくとも3つの側面があるということです。
- 地域との関係:長年の地元活動を通じて築かれた有権者との信頼関係を維持できるか。
- 政策の継承:前任者の政策や行政経験を理解しながら、新しい課題に対応できるか。
- 本人の政治的自立:後継者という肩書から脱却し、自身の政策と活動によって支持を獲得できるか。
新田氏は2026年の選挙で3つの行政区すべてで最多得票を獲得しました。これは新しい議員としての出発点を示す数字です。しかし、長期的な評価は今後の国会活動や地域での実績によって決まります。
菅氏の10回連続当選という記録と、新田氏の初当選は、同じ神奈川2区で起きた異なる時代の政治的な節目です。
【よくある質問】菅義偉の選挙区に関するFAQ
Q1:菅義偉の選挙区はどこですか?
A1:神奈川県第2区です。横浜市西区・南区・港南区の3区が対象地域です。
Q2:菅義偉は現在も神奈川2区の衆議院議員ですか?
A2:いいえ。2026年1月17日に次期衆院選への不出馬を正式表明し、同年2月の選挙には出馬していません。2026年11月現在、神奈川2区選出の衆議院議員は新田章文氏です。
Q3:菅義偉は何回連続で当選しましたか?
A3:1996年の初当選から2024年の第50回衆院選まで、10回連続で小選挙区当選を果たしました。
Q4:菅義偉が政界引退を表明したのはいつですか?
A4:2026年1月17日です。喜寿を迎えたことなどを踏まえ、後進に道を譲る考えを明らかにしました。
Q5:菅義偉の後継者は誰ですか?
A5:約20年間秘書を務めた新田章文氏です。2026年2月8日の第51回衆院選で神奈川2区から出馬し、112,930票を獲得して初当選しました。
Q6:神奈川2区の区割りは2026年に変わりましたか?
A6:変わっていません。横浜市西区・南区・港南区の3区で構成されています。2022年の区割り改定でも神奈川2区の区域は維持されました。
Q7:2026年の神奈川2区の選挙で新田章文氏は何票獲得しましたか?
A7:112,930票です。2位の片山ちえ氏の45,947票を大きく上回り、当選しました。
菅義偉氏の選挙区は、横浜市西区・南区・港南区からなる神奈川2区です。1996年の衆院選で初当選して以来、2024年まで10回連続で小選挙区の議席を獲得し、横浜を政治活動の拠点としてきました。
2026年1月17日には、喜寿を迎えたことなどを背景に次期衆院選への不出馬を正式表明。約30年間にわたる衆議院議員としての活動に一区切りをつけました。
その後、2月8日の第51回衆議院議員総選挙では、約20年間秘書を務めた新田章文氏が112,930票を獲得して初当選。2026年11月現在、神奈川2区は新田氏が代表しています。
今回の変化を理解するうえで大切なのは、菅氏の引退によって選挙区が変わったのではなく、同じ神奈川2区で議員が交代したという点です。
今後の注目点は、新田氏が菅氏から受け継いだ地域との関係や政治経験をどのように生かし、自身の政策と実績を築いていくかです。10回連続当選という歴史を持つ神奈川2区の新しい政治の歩みは、すでに始まっています。
主な根拠資料
- 菅義偉公式ウェブサイト(プロフィール・不出馬表明・後継者紹介)
- 横浜市「国政選挙」(選挙区割りの公式資料)
- 神奈川県選挙管理委員会「令和8年2月8日執行 衆議院小選挙区選出議員選挙 開票結果」
- 衆議院公式サイト「新田章文君」議員プロフィール
- 共同通信(2026年1月16日・17日報道)
- タウンニュース(2026年1月18日・2月12日報道)