世界陸上における日本のメダル獲得数は、2025年東京大会終了時点で歴代37個(金8個・銀9個・銅20個)です。1983年の第1回ヘルシンキ大会から積み重ねてきた実績には、マラソン、ハンマー投、競歩、やり投、リレーなど、さまざまな種目で活躍した日本人選手の歴史が刻まれています。
2025年9月の東京大会では、勝木隼人が男子35km競歩、藤井菜々子が女子20km競歩でそれぞれ銅メダルを獲得。日本勢はメダル2個に加え、入賞11という好成績を残しました。2026年最新の確定実績を基準に、歴代の大会別メダル数、金銀銅の内訳、過去最多記録、世界ランキングとの比較、そして2027年北京大会に向けた展望まで詳しく整理します。
【2026年最新】世界陸上日本メダル数は歴代37個!金銀銅の内訳

2026年11月現在、日本の世界陸上競技選手権大会におけるメダル獲得数は、2025年東京大会までの累計で37個です。
世界陸上は1983年に始まった陸上競技の世界最高峰の大会で、日本は第1回から継続して参加してきました。
日本の世界陸上歴代メダル獲得数37個
2025年東京大会終了時点8
金メダル9
銀メダル20
銅メダル
金・銀・銅の合計:37個
内訳を見ると、最も多いのは銅メダルの20個です。全体の半数以上を占めています。
一方、金メダルも8個獲得しており、日本は世界選手権で複数の競技分野において世界一を経験しています。
特に印象的なのは、マラソンから競歩へと日本の得意分野が広がってきたことです。
1990年代には女子マラソンを中心に金メダルや銀メダルを獲得。2000年代以降はハンマー投、男子短距離リレー、競歩などでも存在感を示しました。
2025年東京大会の銅メダル2個を加える前の累計は35個(金8・銀9・銅18)でした。世界陸連の東京大会公式資料でも、2023年大会終了時点の日本の獲得数は35個と記録されています。
2026年最新といっても2025年が直近の世界選手権ここで押さえておきたいのが大会開催年です。
世界陸上は原則として2年ごとに開催されます。2025年に東京大会が開催されたため、2026年には屋外の世界陸上競技選手権大会はありません。
したがって、2026年最新の日本のメダル数を調べる場合、東京2025の結果までを反映した37個が基準になります。
【1983年から2025年まで】世界陸上日本の大会別メダル獲得数一覧
日本のメダル獲得の歴史を理解するには、通算数だけでなく大会ごとの推移を見ることが欠かせません。
日本が初めて世界陸上の金メダルを獲得したのは1991年の東京大会です。その後、1990年代から2000年代にかけてマラソンを中心にメダルを重ね、2010年代以降は競歩や投てき種目でも結果を残してきました。
以下は1983年から2025年までの大会別獲得数です。
単位:個。各大会の金・銀・銅の獲得数。
日本陸上界にとって大きな転換点となったのが1991年の東京大会です。
男子マラソンでは谷口浩美が金メダル、女子マラソンでは山下佐知子が銀メダルを獲得しました。
さらに1993年のシュトゥットガルト大会では浅利純子が女子マラソンで金メダル、安部友恵が銅メダルを獲得。
1997年のアテネ大会でも鈴木博美が女子マラソンで金メダルを獲得しています。
この時期の日本は、男女のマラソンを中心に世界の強豪国と競い合っていました。
2003年パリ大会は歴代最多タイの4個2003年のパリ大会は、日本が1大会で獲得したメダル数という観点で重要な大会です。
- 野口みずき:女子マラソン銀メダル
- 末續慎吾:男子200m銅メダル
- 室伏広治:男子ハンマー投銅メダル
- 千葉真子:女子マラソン銅メダル
合計は金0個・銀1個・銅3個の4個でした。
マラソンだけでなく、短距離や投てきでもメダルを獲得したことが特徴です。
2022年オレゴン大会でも4個を獲得2003年に並ぶ歴代最多記録を達成したのが、2022年のオレゴン大会です。
- 山西利和:男子20km競歩・金
- 池田向希:男子20km競歩・銀
- 川野将虎:男子35km競歩・銀
- 北口榛花:女子やり投・銅
競歩で3個、やり投で1個という構成でした。
2003年はマラソンや短距離、投てきにメダルが分散していましたが、2022年は競歩が大きな成果を上げています。
日本の歴代最多メダル数は1大会4個で、2003年パリ大会と2022年オレゴン大会の2回達成されています。
【東京2025世界陸上の結果】日本は銅メダル2個、入賞11を達成
2025年9月13日から21日まで東京で開催された第20回世界陸上競技選手権大会。
34年ぶりの東京開催となったこの大会で、日本は2個の銅メダルを獲得しました。
勝木隼人が男子35km競歩で銅メダル
男子35km競歩・2025年東京大会2時間29分16秒
自衛隊体育学校所属。男子35km競歩で3位に入り、日本にメダルをもたらしました。
勝木のメダルは、男子競歩における日本の強さを改めて印象づける結果となりました。
競歩は長時間にわたって歩型を維持する必要があり、持久力だけでなく技術面やペース配分も求められる競技です。
世界の強豪と競い合いながら表彰台を確保したことは、2027年北京大会に向けても明るい材料です。
藤井菜々子が女子20km競歩で銅メダル
女子20km競歩・2025年東京大会1時間26分18秒
エディオン所属。日本記録を更新して3位に入りました。
藤井のメダルには、歴史的な意味があります。
日本陸上競技連盟によると、女子競歩がオリンピックと世界選手権を通じて獲得した初のメダルでした。
女子競歩は男子競歩に比べて国際大会でのメダル獲得実績が限られていました。その壁を東京の舞台で破ったことは、日本女子陸上にとって大きな成果です。
日本陸連は2025年の活躍を評価し、藤井をアスリート・オブ・ザ・イヤーに選出しています。
東京2025の日本勢は11の入賞を記録東京大会で注目したいのは、メダル数だけではありません。
日本陸連の大会記録によると、日本勢は8位以内に入る入賞を11記録しました。メダル2個を含む数字です。
主な入賞者は次のとおりです。
- 3位:勝木隼人(男子35km競歩)
- 3位:藤井菜々子(女子20km競歩)
- 5位:村竹ラシッド(男子110mハードル)
- 6位:中島佑気ジョセフ(男子400m)
- 6位:廣中璃梨佳(女子10000m)
- 6位:日本(男子4×100mリレー)
- 7位:小林香菜(女子マラソン)
- 7位:吉川絢斗(男子20km競歩)
- 8位:三浦龍司(男子3000m障害物)
- 8位:赤松諒一(男子走高跳)
- 8位:日本(男女混合4×400mリレー)
この11入賞は、2023年ブダペスト大会に並ぶ日本勢の過去最多記録です。
メダルを獲得した選手だけでなく、決勝で世界のトップ8に食い込んだ選手が複数いた点も評価できます。
【歴代メダリストの関係性】日本の強さを支えた選手と競技
世界陸上の日本の歴史を振り返ると、特定の選手や競技が次の世代につながっていることが分かります。
特に、マラソンで築いた伝統を競歩が引き継ぎ、さらに短距離リレーやフィールド種目にもメダル獲得の可能性が広がってきました。
日本のメダル獲得を支えた主要人物
1991年東京大会・男子マラソン金
日本が世界陸上で初めて金メダルを獲得した歴史的な選手です。
2009年ベルリン・金、2000年代のメダリスト
ハンマー投で日本の投てき競技の存在感を高めた選手です。2009年ベルリン大会では金メダルを獲得しました。
2019年ドーハ・金、2022年オレゴン・金
男子20km競歩で世界選手権2大会の金メダルを獲得。日本の競歩を代表する存在です。
2019年ドーハ・銅、2022年オレゴン・銅、2023年ブダペスト・金
女子やり投で日本陸上の歴史を切り開いた選手です。2023年には世界選手権で金メダルを獲得しました。
歴代37個のうち、競歩で獲得したメダルは11個です。全体の約30%に相当します。
2013年の谷井孝行、2017年の荒井広宙や小林快、2019年の山西利和と鈴木雄介、2022年の山西利和・池田向希・川野将虎、2023年の川野将虎、そして2025年の勝木隼人・藤井菜々子と、複数世代の選手が結果を残しています。
競歩での継続的な成功は、一人のスター選手だけに依存していないことを示しています。
技術の継承、選手層の厚さ、長期的な育成が日本の競歩の強みになっています。
【世界陸上日本メダルランキング比較】歴代順位と東京2025の評価
日本の37個という数字は、世界全体で見るとどのような位置にあるのでしょうか。
世界選手権の通算メダルランキングでは、アメリカやケニアなど、陸上競技で伝統的に強い国が上位を占めています。
歴代メダル数で見る世界の強豪国2025年大会終了後の国別通算メダル集計では、主な国の獲得数は次のようになっています。
| 国・地域 | 金メダル | 銀メダル | 銅メダル | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| アメリカ | 211 | 139 | 119 | 469 |
| ケニア | 72 | 60 | 50 | 182 |
| ロシア | 42 | 52 | 48 | 142 |
| ジャマイカ | 41 | 67 | 51 | 159 |
| 日本 | 8 | 9 | 20 | 37 |
各国の通算集計。ロシア、旧ソ連、東西ドイツなどは集計上それぞれ別の国・地域として扱われます。
日本の通算順位は28位とする集計があります。アメリカの469個、ケニアの182個と比べると、総数には大きな差があります。
ただし、メダル数だけで競技力を判断するのは適切ではありません。
国ごとに得意種目や競技人口、強化環境が異なるためです。日本は競歩やマラソン、やり投などで世界の表彰台を争ってきました。
東京2025の日本のメダルランキングは40位東京2025の大会単体では、日本は銅メダル2個で40位でした。
上位国の成績は以下のとおりです。
| 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| アメリカ | 16 | 5 | 5 | 26 |
| ケニア | 7 | 2 | 2 | 11 |
| カナダ | 3 | 1 | 1 | 5 |
| 日本 | 0 | 0 | 2 | 2 |
日本は金・銀メダルを獲得できなかったため、メダルランキングでは40位という結果でした。
しかし、11入賞という数字は過去最多タイです。
つまり東京2025は、メダルランキングだけを見ると厳しい評価になりますが、決勝進出や上位入賞という面では日本の競技力の広がりを示した大会でもありました。
この2つの指標を分けて見ることが、東京大会を正しく評価するポイントです。
【2027年北京大会】日本代表のメダル獲得に向けた課題と展望
次の大きな目標は、2027年9月に中国で開催される第21回世界陸上競技選手権大会です。
開催地は北京。世界陸連は2026年9月に日程を正式発表し、2027年9月10日~19日の開催が決まっています。
北京2027の日本代表選考はどう進む?世界陸連は2027年大会の参加資格制度を2026年5月に承認しました。
近年の世界選手権と同様、参加標準記録と世界ランキングを組み合わせる方式で、選手の約40%が参加標準記録、約60%が世界ランキングを通じて出場する想定です。
日本陸連も種目ごとの選考準備を進めています。
2027年6月11日から13日には大阪のヤンマースタジアム長居で第111回日本陸上競技選手権大会が開催され、北京大会の日本代表選考競技会に指定されています。
また、2026年10月27日にはリレー種目の選考要項も追加発表されました。男子4×400mリレーはすでに出場権を確保しており、ほかのリレー種目についても代表選考と出場権獲得に向けた取り組みが続いています。
北京大会で日本が強化したい3つのポイント1. 競歩のメダル獲得を継続する
東京2025で勝木隼人と藤井菜々子が銅メダルを獲得したことは、日本の競歩にとって大きな成果でした。
男子だけでなく女子にも世界大会で表彰台を狙える選手が現れたことは、今後の強化にとって重要です。
2027年も競歩は日本の有力なメダル候補種目として注目されます。
2. 短距離とリレーの決勝進出をメダルにつなげる
東京2025では男子4×100mリレーが6位に入りました。
日本はバトンパス技術を強みとしてきた国です。個々の選手の走力向上に加え、チームとしての連係を磨くことが重要になります。
男子110mハードルの村竹ラシッドや男子400mの中島佑気ジョセフなど、個人種目で世界の決勝に進んだ選手の成長にも期待が集まります。
3. 入賞者を増やし、メダル候補の層を厚くする
東京2025の11入賞は、日本の選手層の広がりを示しました。
しかし、8位以内に入ることと表彰台に立つことには、明確な差があります。
決勝に進んだ選手が最後の勝負で順位を上げられるかどうかが、北京大会のメダル数を左右するでしょう。
日本に必要なのは、特定の選手だけに頼る強化ではなく、複数種目で安定して決勝に進める体制です。
【世界陸上日本メダル数】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:世界陸上で日本が獲得した歴代メダル数は何個ですか?
日本の歴代メダル数は、2025年東京大会終了時点で37個です。内訳は金8個、銀9個、銅20個です。
Q2:世界陸上で日本が1大会に獲得した最多メダル数は何個ですか?
最多は4個です。2003年パリ大会と2022年オレゴン大会で達成しました。
Q3:東京2025世界陸上で日本のメダリストは誰ですか?
男子35km競歩の勝木隼人と女子20km競歩の藤井菜々子です。2人とも銅メダルを獲得しました。
Q4:東京2025で日本は何人入賞しましたか?
日本勢はメダル2個を含む11の入賞を記録しました。2023年ブダペスト大会に並ぶ過去最多タイです。
Q5:2027年の世界陸上はどこで開催されますか?
中国の北京です。2027年9月10日から19日まで開催される予定です。
Q6:日本は世界陸上で金メダルを何個獲得していますか?
2025年東京大会終了時点で8個です。マラソン、ハンマー投、競歩、やり投などで金メダルを獲得しています。
2026年最新の世界陸上日本メダル数は、歴代合計37個(金8・銀9・銅20)です。
1983年の第1回大会から始まった日本の挑戦は、1991年東京大会の初金メダル、2003年パリ大会の最多タイ4個、2019年ドーハ大会や2022年オレゴン大会での競歩の活躍など、数々の節目を経て現在につながっています。
2025年東京大会では、勝木隼人と藤井菜々子が銅メダルを獲得。さらに日本勢は11入賞という過去最多タイの結果を残しました。
今後の焦点は、競歩の強さを維持しながら、短距離、ハードル、マラソン、投てきなどでもメダル候補を増やせるかどうかです。
次の舞台は2027年北京大会。
東京で生まれた成果を一時的な成功で終わらせず、世界の表彰台に立つ選手を継続的に育てられるか。日本陸上界にとって、北京2027は歴代37個の実績をさらに積み上げるための重要な挑戦になります。