「原発性アルドステロン症を公表した芸能人はいる?」「高血圧や脳梗塞を経験した有名人との関係は?」「ネットで名前が挙がっている人物は本当に患者なの?」と気になっている人も多いのと考えられます。
2026年11月現在、原発性アルドステロン症に関して注目される芸能人の一人が、お笑いコンビ「なすなかにし」の那須晃行さんです。那須さんは2024年8月、自身のXでアルドステロン症を調べるための検査入院を報告しました。ただし、これは病気の確定診断を公表したものではありません。検査を受けたことと、原発性アルドステロン症と診断されたことは区別する必要があります。
日本内分泌学会が2026年9月8日に更新した一般向け情報では、この病気は高血圧患者の約5%に見られるとされています。芸能人の話題をきっかけに関心を持った人にとっても、決して他人事ではない病気です。
【2026年最新】原発性アルドステロン症を公表した芸能人はいる?那須晃行の検査入院と真相

原発性アルドステロン症の芸能人を調べると、まず確認しておきたいのが、なすなかにしの那須晃行さんの事例です。
那須さんは高血圧の原因を調べるため、2024年8月にアルドステロン症に関する検査入院を自身のXで報告しました。この投稿は芸能ニュースでも取り上げられ、病気の名前が広く知られるきっかけの一つになりました。
那須晃行が2024年8月に検査入院を報告2024年8月7日、ENCOUNTの報道によると、那須さんは自身のXで、アルドステロン症を調べるためにサンプリング入院すると説明しました。
「アルドステロン症を調べる為にサンプリング入院です。高血圧だったのはこれじゃね?みたいな感じです」
投稿では、高血圧の原因がアルドステロンに関係している可能性を考え、詳しく調べてもらうという趣旨が伝えられています。
翌8日には、サンプリング検査を終えて退院したことも報告されました。検査を受けるための入院であり、退院したこと自体が病気の完治や診断結果を意味するわけではありません。
ここで注意したいのは、報道された病名が「アルドステロン症」であり、原発性アルドステロン症の確定診断を本人が発表したという情報ではないことです。検査の目的と最終的な診断結果は別の情報として扱う必要があります。
脳梗塞の経験と原発性アルドステロン症は関係する?那須さんについては、2023年12月12日に脳梗塞を発症し、緊急のカテーテル手術を受けたことも所属事務所の松竹芸能が公表しています。
2024年1月21日には退院が報告され、同年4月には仕事復帰。2025年10月には、約2年ぶりとなる舞台での漫才復帰も報じられました。
ただし、脳梗塞を経験したことと、原発性アルドステロン症が原因だったことは同じではありません。原発性アルドステロン症は脳卒中のリスクを高める病気ですが、那須さん個人の脳梗塞との因果関係が公表されたわけではありません。
2026年に入ってからも、那須さんの脳梗塞後の経過やリハビリについて報道されていますが、原発性アルドステロン症の確定診断や治療結果については、今回確認できる公開情報からは判断できません。
【噂と事実を比較】原発性アルドステロン症の芸能人・有名人に関する公表情報一覧
芸能人の病気に関する検索では、本人の発言、報道記事、SNS上の推測が同じように扱われることがあります。
しかし、病気の検査を受けたことと、診断が確定したことは医学的に異なります。原発性アルドステロン症についても、この違いを押さえることが大切です。
公表情報・検査・診断を整理した比較表| 人物・情報 | 時期 | 確認できる内容 | 医学的な判断 |
|---|---|---|---|
| 那須晃行(なすなかにし) | 2024年8月7日 | アルドステロン症を調べるための検査入院をXで報告 | 検査の公表。確定診断ではない |
| 那須晃行(退院報告) | 2024年8月8日 | サンプリング検査後の退院を報告 | 検査結果の詳細は公表情報から確認できない |
| 那須晃行(活動状況) | 2025年10月 | 約2年ぶりの舞台漫才復帰が報じられた | 芸能活動の経過であり、原発性アルドステロン症の診断情報ではない |
| 日本内分泌学会 | 2026年9月8日更新 | 原発性アルドステロン症の仕組み、症状、治療を一般向けに解説 | 2026年の医学情報を確認するための公的な専門学会情報 |
このように、芸能人に関して確認できる代表的な情報は、那須さんの検査入院の公表です。検査を受けたという事実を、病名の確定公表に置き換えることはできません。
ネット上の噂が広がりやすい理由原発性アルドステロン症は、高血圧や低カリウム血症など、一般的な健康問題と重なる症状があります。そのため、芸能人が高血圧や脳梗塞、長期入院などを公表すると、病名と結び付けて検索されることがあります。
しかし、高血圧の芸能人が全員この病気というわけではありません。脳卒中を経験した人物についても、発症したという情報だけで原発性アルドステロン症を推測することはできません。
また、検索結果に病名と人物名が並んでいても、それが本人の告白や公式発表を意味するとは限りません。本人のSNS、所属事務所の発表、信頼できる報道機関の記事を分けて確認する必要があります。
2026年11月時点で、今回確認できる公開情報の範囲では、原発性アルドステロン症の確定診断を本人が明確に公表した芸能人を複数挙げられる状況にはありません。
【病気の仕組み】原発性アルドステロン症とは?高血圧になる原因を解説
芸能人の検査入院をきっかけに病名を知った人にとって、次に気になるのが、そもそもどのような病気なのかという点です。
原発性アルドステロン症は、英語でPrimary Aldosteronismと呼ばれ、PAと略されます。副腎からアルドステロンというホルモンが必要以上に分泌されることで、高血圧などを引き起こす内分泌疾患です。
アルドステロンは血圧を調節するホルモンアルドステロンは、左右の腎臓の上にある副腎で作られるホルモンです。
通常は、体内の水分量や血圧などの状態に応じて分泌量が調整され、腎臓でナトリウムと水分を体内に保持する働きを担っています。
一方、原発性アルドステロン症では、副腎からアルドステロンが自律的に過剰分泌されます。その結果、次のような変化が起こります。
- ナトリウムの再吸収が増加する。
- 水分が体内に保持されやすくなる。
- 循環血液量が増加し、血圧が上昇する。
- 腎臓からカリウムが排出されやすくなる。
- 症例によっては低カリウム血症が起こる。
つまり、塩分や水分を保持する作用が過剰になることが、高血圧につながる仕組みです。
原発性アルドステロン症には主に2つのタイプがある原因となる副腎の状態は、大きく分けて2種類あります。
1つ目は片側性のアルドステロン産生腺腫です。片方の副腎にできた腫瘍がアルドステロンを過剰に分泌します。腫瘍の多くは良性で、適切な診断を経て手術による根治を目指せる場合があります。
2つ目は両側性副腎皮質過形成です。左右両方の副腎からアルドステロンが過剰に分泌されるタイプで、一般的には薬物療法によってホルモンの作用を抑えます。
この2つは治療方針が異なるため、単に高血圧があるかどうかだけではなく、アルドステロンを過剰に分泌している場所を調べることが重要です。
日本内分泌学会の2026年9月更新情報でも、この2つの病型を区別した診断と治療が解説されています。
【見逃しやすい症状】高血圧・低カリウム血症・自覚症状の特徴
原発性アルドステロン症の特徴は、高血圧が中心となる一方で、本人が病気に気付かないケースもあることです。
症状1:薬を飲んでも改善しにくい高血圧代表的な症状は高血圧です。
特に、複数の降圧薬を使用しても血圧が十分に下がらない治療抵抗性高血圧は、原発性アルドステロン症を疑う重要な手掛かりです。
若い年齢で高血圧を発症した場合や、急に血圧が高くなった場合も、原因となるホルモン異常が隠れていないか検討する必要があります。
症状2:低カリウム血症による筋力低下や疲労感アルドステロンの過剰分泌によって腎臓からカリウムが排出されると、血液中のカリウム濃度が低下することがあります。
低カリウム血症が起きた場合には、次のような症状が現れることがあります。
- 手足に力が入りにくい
- 全身の疲労感や倦怠感
- 筋肉のけいれん
- 動悸や不整脈
- 多尿や夜間の頻尿
ただし、低カリウム血症は必ず起こる症状ではありません。日本内分泌学会の説明では、低カリウム血症を伴う症例は5割未満とされています。
したがって、健康診断でカリウム値が正常だったからといって、この病気を完全に否定することはできません。
症状3:自覚症状がほとんどないケース原発性アルドステロン症では、本人が特別な体調不良を感じていない場合もあります。
健康診断で血圧の高さを指摘されたり、別の病気の検査中に副腎の異常が見つかったりして、初めて詳しい検査につながることもあります。
特に注意したいのは、血圧が高い状態が長く続いても、頭痛やめまいなどの自覚症状が必ず出るわけではないことです。
この病気を放置すると、一般的な高血圧と比べて脳卒中、心房細動、心不全、慢性腎臓病などの心血管・腎臓の合併症リスクが高まることが報告されています。
【検査方法】原発性アルドステロン症はどうやって診断する?
原発性アルドステロン症の検査は、血液検査だけで確定するものではありません。ホルモンの分泌状態を調べたうえで、必要に応じて負荷試験や画像検査、カテーテル検査を組み合わせます。
最初に行うのはアルドステロンとレニンの血液検査最初のスクリーニングでは、血液中のアルドステロン濃度(PAC)とレニンの値を測定します。
レニンは腎臓から分泌され、血圧や体液量の調節に関係する物質です。
原発性アルドステロン症では、アルドステロンが過剰に分泌されているにもかかわらず、レニンが低く抑えられる傾向があります。
そのため、アルドステロンとレニンの比率であるARR(アルドステロン・レニン比)を確認します。
国立健康危機管理研究機構の解説では、PAC/PRAが200以上で、PACが60pg/mL以上の場合をスクリーニング陽性の目安として紹介しています。ただし、測定方法や使用薬剤によって結果の解釈が変わるため、数値だけで自己判断することはできません。
次に行う機能確認検査スクリーニング検査で病気が疑われた場合、アルドステロンが本当に自律的に過剰分泌されているかを調べます。
代表的な検査には次のものがあります。
- カプトプリル負荷試験:薬剤を投与した後のアルドステロンやレニンの変化を確認する。
- 生理食塩水負荷試験:生理食塩水を投与し、アルドステロンの分泌が適切に抑制されるかを調べる。
- 経口食塩負荷試験:食塩負荷後のアルドステロン排泄などを確認する。
どの検査を選択するかは、患者の状態や医療機関の診療方針によって異なります。
CT検査と副腎静脈サンプリング(AVS)病気が確認された後は、片側性なのか両側性なのかを調べます。
副腎CT検査では、腫瘍の有無や大きさなどを確認します。ただし、画像に腫瘍が写っているだけで、その腫瘍がホルモン異常の原因だと断定することはできません。
そこで重要になるのが、副腎静脈サンプリング(AVS)です。
AVSは、カテーテルを副腎の静脈まで進め、左右の副腎から採血してアルドステロンの分泌量を比較する検査です。これによって、過剰分泌の原因が片側なのか、両側なのかを判断する手掛かりが得られます。
那須さんが2024年に報告したサンプリング入院も、こうした副腎の検査を想起させるものですが、本人の検査内容の詳細や結果まで公開されているわけではありません。
検査は内分泌内科や高血圧専門医などと相談しながら進めることが基本です。
【治療方法】手術と薬物療法の違い、完治する可能性
原発性アルドステロン症は、原因となる病型を正しく診断することで、適切な治療を選択できる病気です。
治療は大きく分けて、副腎を摘出する手術療法と、アルドステロンの作用を抑える薬物療法があります。
片側性の場合は副腎摘出術片側の副腎にアルドステロン産生腺腫がある場合には、病変側の副腎を摘出する手術が選択肢になります。
一般的には腹腔鏡手術が行われ、過剰なアルドステロンの分泌を抑えることで、血圧やカリウム値の改善が期待できます。
日本内分泌学会によると、病気の治癒と同時に高血圧も治癒する症例は約半数とされています。
ただし、手術を受ければ必ず降圧薬が不要になるわけではありません。高血圧を発症してからの期間や血管の状態、ほかの高血圧要因などによって、その後の経過は異なります。
両側性の場合は薬物療法が中心左右両方の副腎からアルドステロンが過剰に分泌されている場合には、通常、手術ではなく薬物療法を選択します。
中心となるのは、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MR拮抗薬)です。
代表的な薬には次のものがあります。
- スピロノラクトン:アルドステロンの作用を抑える代表的な薬。
- エプレレノン:アルドステロン受容体を選択的に阻害する薬。
- エサキセレノン:アルドステロンの作用を抑える薬。
これらの薬剤は、アルドステロンが受容体に作用するのを妨げることで、血圧やカリウム値の改善を目指します。
薬物療法では、血圧だけでなく、血清カリウム値や腎機能なども定期的に確認する必要があります。薬剤の種類によって副作用や注意点も異なります。
治療後も定期的な検査が必要原発性アルドステロン症は、適切な治療によって心血管系の合併症リスクを抑えることが期待できます。
ただし、手術後も高血圧が残るケースや、薬物療法を長期的に継続するケースがあります。
血圧が下がったからといって、自己判断で薬を中止するのは避けるべきです。治療後の血圧、カリウム、腎機能などを医師と確認しながら管理することが大切です。
【プロの結論】芸能人の噂より重要な原発性アルドステロン症の見極め方
原発性アルドステロン症を調べる際に、最も注意したいのは、芸能人の病名に関する情報と、自分自身の健康管理を混同しないことです。
那須晃行さんのように、検査入院を公表する芸能人がいることで、病気の存在を知るきっかけにはなります。しかし、検査を受けたことだけでは、病気の確定や治療の必要性まで分かりません。
見逃してはいけない3つの判断ポイント1. 若い年齢で高血圧を指摘された場合
40歳未満で高血圧を発症した場合は、一般的な生活習慣だけでなく、ホルモン異常などの二次性高血圧も検討する価値があります。
2. 複数の薬を飲んでも血圧が下がらない場合
3種類以上の降圧薬を使用しても十分に血圧が下がらない場合は、原発性アルドステロン症を含む二次性高血圧の検査について主治医に相談する目安になります。
3. 低カリウム血症や副腎腫瘍を指摘された場合
健康診断や別の検査で低カリウム血症や副腎の異常を指摘された場合も、専門医への相談を検討したい状況です。
よくある誤解と正しい理解- 誤解:低カリウム血症がなければ発症していない。
正しい理解:カリウム値が正常でも原発性アルドステロン症の可能性はある。 - 誤解:CTで副腎腫瘍が見つかれば原因が確定する。
正しい理解:ホルモン検査や必要に応じたAVSなどを組み合わせて判断する。 - 誤解:手術をすれば全員が高血圧から解放される。
正しい理解:高血圧が残り、薬物治療を継続するケースもある。 - 誤解:芸能人が高血圧や脳梗塞を経験したら、この病気である。
正しい理解:個人の診断には本人の公表や医学的な検査結果が必要である。
日本内分泌学会の2026年9月8日更新情報でも、原発性アルドステロン症は適切な診断と治療によって合併症リスクを抑えられる病気として説明されています。
芸能人の告白やニュースは、病気を知る入口として役立ちます。しかし、本当に見るべきなのは、血圧、ホルモン値、カリウム値、腎機能などの医学的な情報です。
原発性アルドステロン症の芸能人に関するよくある質問(FAQ)
Q1:原発性アルドステロン症を公表した芸能人は誰ですか?
A1:2024年8月に検査入院を公表した、なすなかにしの那須晃行さんが代表的な例です。ただし、本人が公表したのはアルドステロン症を調べるための検査入院であり、原発性アルドステロン症の確定診断ではありません。
Q2:那須晃行さんは現在、原発性アルドステロン症を治療しているのですか?
A2:2026年11月時点で確認できる公開情報からは、那須さんの原発性アルドステロン症の確定診断や治療内容までは判断できません。2024年8月の検査入院と退院は報じられていますが、その後の検査結果は別の情報として考える必要があります。
Q3:高血圧があれば原発性アルドステロン症を疑うべきですか?
A3:高血圧だけで必ず発症しているわけではありません。ただし、若年発症の高血圧、治療抵抗性高血圧、低カリウム血症、副腎腫瘍などがある場合には、医師に相談してスクリーニング検査を検討する価値があります。
原発性アルドステロン症の芸能人について調べると、2024年8月になすなかにしの那須晃行さんがアルドステロン症の検査入院を公表した事例が確認できます。
しかし、検査を受けたことと原発性アルドステロン症の診断が確定したことは別です。那須さんについても、確定診断や具体的な治療結果が公表されたと判断できる情報は確認できません。
一方、この病気そのものは決して珍しいだけの疾患ではありません。日本内分泌学会の2026年9月更新情報によれば、高血圧患者の約5%に見られ、低カリウム血症がないケースもあります。
高血圧が続いている人、複数の降圧薬を服用している人、若くして高血圧を指摘された人は、一般的な高血圧だけでなく、ホルモンが原因となる二次性高血圧についても知っておくことが大切です。
【プロの結論】 芸能人の病気に関する噂を追うだけでなく、本人が公表した事実と医学的に確定した情報を区別すること。そして、自分自身の血圧や検査結果に異常があれば、早い段階で専門医に相談すること。それが原発性アルドステロン症を正しく理解し、健康を守るための最も確かな判断基準です。
※本記事は2026年11月4日時点の公開情報と医学情報をもとに構成しています。症状や検査結果の解釈、治療方針は個人の状態によって異なります。
主な情報源
- 日本内分泌学会「原発性アルドステロン症」(2026年9月8日更新)
- 国立健康危機管理研究機構「原発性アルドステロン症」
- ENCOUNT(2024年8月7日・8日、那須晃行さんの検査入院・退院報道)
- 日刊スポーツ(2025年10月27日、なすなかにしの漫才復帰報道)
- 松竹芸能(2023年12月、那須晃行さんの脳梗塞に関する公式発表)