2026年の星組を語るうえで中心となるのが、暁千星と詩ちづるによるトップコンビです。
宝塚歌劇団は2025年3月27日、次期星組トップスターに暁千星、次期トップ娘役に詩ちづるが決定したと発表しました。前トップスター礼真琴の退団を経て、暁は2025年8月にトップスターへ就任。2025年秋の全国ツアーを経て、2026年1月の『恋する天動説』『DYNAMIC NOVA』で大劇場トップお披露目を果たしました。
暁千星:ラーマ役で存在感を示す新トップスター2012年に初舞台を踏み、月組を経て2022年に星組へ組替え。2025年8月に星組トップスターに就任しました。
暁千星のキャリアで大きな転換点となったのが、2024年の『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Bheem~』です。
同作でA・ラーマ・ラージュを演じ、身体能力を生かしたダイナミックな表現で注目されました。2026年の『√Rama』では、同じラーマ役を再び担当。トップスターとして、作品の物語そのものを背負う立場に進化しています。
詩ちづる:物語を支えるトップ娘役2019年に初舞台を踏み、月組を経て2021年に星組へ。新人公演やバウホール公演などで経験を重ね、トップ娘役に就任しました。
詩ちづるは2026年の『√Rama』でシータを演じています。
今回の作品では、ラーマの許嫁という役どころに加え、FIRRRE MIRRRAGEとしても登場します。物語上の恋愛要素だけでなく、歌やダンスによる視覚的な表現も見どころです。
暁千星が演じるラーマの力強さと、詩ちづるが表現するシータの存在感。この対照的な魅力がトップコンビの見どころになっています。
星組の組長・副組長と現在の運営体制2026年3月1日から、宝塚歌劇団は全5組で副組長2名制を導入しました。
星組では美稀千種が組長を務め、副組長には輝咲玲央と朝水りょうが就任しています。
加えて、2026年7月10日の公式発表では、12月14日付で澪乃桜季が副組長に就任し、輝咲玲央が専科へ異動することが発表されました。朝水りょうは引き続き副組長を務める予定です。
つまり、2026年11月2日時点の星組は、次のような体制です。
- トップスター:暁千星
- トップ娘役:詩ちづる
- 組長:美稀千種
- 副組長:輝咲玲央、朝水りょう
12月14日には副組長の構成が変わるため、年末以降の星組を追う際には、この人事も押さえておきたいポイントです。
【キャスト相関】RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Rama~の配役と出演者一覧

2026年の星組を代表する公演が、『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Rama~』です。
原作は、S・S・ラージャマウリ監督によるインド映画『RRR』。2022年に世界公開され、日本でも大きな話題となった作品です。
宝塚歌劇団は2024年に『√Bheem』として舞台化しましたが、2026年版はラーマを主人公に据えた新たな構成です。
脚本・演出は谷貴矢。2024年版でラーマを演じた暁千星が同じ役を担い、物語の視点を変えた一本立てのミュージカルとして再構築されています。
主要キャスト・新人公演の配役対応表今回のキャストで注目したいのは、トップコンビだけでなく、ラーマとビームの関係を支える主要人物の配役です。
出典:宝塚歌劇公式サイト「キャストほか」。主要配役を抜粋。新人公演の配役は公式掲載に基づきます。
キャストの関係性で注目したい3人1. 暁千星と瑠風輝のラーマ・ビーム
ラーマとビームは、立場も目的も異なりながら、互いに強い友情を育てる人物です。
暁千星のラーマと瑠風輝のビームがどのように対照的な個性を打ち出すかは、本作の大きな見どころです。単純な主役と脇役という関係ではなく、物語を動かす二人の存在が舞台全体の推進力になります。
2. 詩ちづるのシータ
シータはラーマの許嫁であり、二人の関係を物語の感情的な軸につなぐ人物です。
FIRRRE MIRRRAGEとしての場面も含め、詩ちづるの歌唱や舞踊表現に注目すると、作品の別の魅力が見えてきます。
3. 天飛華音ら中核メンバー
天飛華音、稀惺かずと、御剣海、大希颯など、星組の各世代を担う出演者も参加しています。
大人数が登場する群舞やアクションシーンでは、個々のスターの魅力に加え、組全体としての一体感が作品の迫力を生み出します。
【公演日程一覧】宝塚大劇場・東京宝塚劇場のスケジュール
『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Rama~』は、宝塚大劇場と東京宝塚劇場の2会場で上演されます。
2026年11月2日現在、宝塚大劇場公演は終了し、東京宝塚劇場公演が進行中です。
宝塚大劇場公演- 会場:宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)
- 公演期間:2026年8月29日~10月11日
- 一般前売開始:2026年8月8日
- 新人公演:2026年9月24日(木)18時開演
宝塚大劇場公演は、暁千星・詩ちづる体制による大型作品として上演されました。
東京宝塚劇場公演- 会場:東京宝塚劇場(東京都千代田区)
- 公演期間:2026年10月31日~12月13日
- 一般前売開始:2026年9月27日
- 新人公演:2026年11月19日(木)18時30分開演
東京公演は10月31日に開幕。11月2日(月)は休演日で、翌3日(火)は13時30分開演の公演が予定されています。
2026年11月の東京公演で押さえたい日程| 日付 | 開演時間・内容 |
|---|---|
| 11月2日(月) | 休演日 |
| 11月3日(火) | 13:30 |
| 11月7日(土) | 11:00・15:30 |
| 11月8日(日) | 11:00・15:30 |
| 11月15日(日) | 11:00・15:30 |
| 11月19日(木) | 13:30・18:30(新人公演) |
| 11月24日(火) | 13:30 |
| 11月29日(日) | 貸切公演・15:30 |
※貸切公演や宝塚友の会優先公演を含むため、すべての公演が一般販売の対象になるわけではありません。上記以外の日程や変更については、宝塚歌劇公式の公演スケジュールが基準です。
公演時間はどのくらい?公式スケジュールでは、公演時間は休憩を含めて約3時間と案内されています。
遠方から観劇する場合は、終演後の移動時間や食事の予定にも余裕を持たせておくと安心です。
【チケット料金】星組RRRの座席別価格と新人公演の費用
2026年の星組公演では、宝塚大劇場と東京宝塚劇場で座席区分が異なります。
特に注意したいのが、宝塚大劇場にはS+席がある一方、東京宝塚劇場にはS+席の設定がない点です。
宝塚大劇場のチケット料金- SS席:14,000円
- S+席:10,500円
- S席:8,000円
- A席:5,500円
- B席:3,500円
- 立見:3,500円
- SS席:14,000円
- S席:11,000円
- A席:5,500円
- B席:3,500円
- 立見:1,500円
いずれも税込価格です。
新人公演のチケット料金新人公演は、本公演とは別の料金体系になっています。
宝塚大劇場
- SS席:6,500円
- S+席:5,000円
- S席:4,000円
- A席:3,000円
- B席:2,500円
- 立見:2,500円
東京宝塚劇場
- SS席:6,500円
- S席:5,000円
- A席:3,000円
- B席:2,000円
- 立見:1,000円
新人公演は、若手出演者が主要な役を担う特別な舞台です。通常公演とは異なる配役で作品を楽しめるため、若手スターを応援している人にとっても見逃せない機会です。
チケット購入で気をつけたいこと一般前売は、東京公演が9月27日に始まっています。
宝塚歌劇Webチケットサービスでは、東京公演の一般販売について、1公演につき2枚までの購入制限が案内されています。また、当日に残席がある場合は、Webチケットサービスや東京宝塚劇場のチケットカウンターで購入できる仕組みです。
ただし、当日券用の別枠が確保されているわけではありません。公演日によって販売状況は異なるため、観劇日を決めたら公式の販売状況を確認するのが確実です。
なお、2026年1月からは宝塚大劇場・東京宝塚劇場の座席区分と料金体系が一部改定されています。過去公演の料金を参考にすると、現在の価格と食い違う場合があるため注意が必要です。
【見どころと評判】√Bheemとの違い、谷貴矢の演出、星組の魅力
『√Rama』の最大の特徴は、2024年の『√Bheem』を単純に再演した作品ではないことです。
原作映画の世界観を共有しながら、主人公をビームからラーマへと移し、物語の焦点を組み替えています。
2024年版と2026年版は何が違う?2024年の『√Bheem』ではビームが中心となり、2026年の『√Rama』ではラーマが中心人物となります。
この変更によって、同じ出来事でも登場人物の心情や物語の受け取り方が変わります。
特に注目したいのは、ラーマの使命と友情の葛藤です。
英国政府の警官として任務を遂行するラーマは、反英活動に関わるビームと友情を育みながらも、二人が本来は敵対する立場にあることを知ることになります。
そこにシータとの愛情関係が重なり、物語は友情・使命・愛という複数のテーマを展開していきます。
谷貴矢の脚本・演出で注目したいポイント脚本・演出を担当する谷貴矢が今回取り組んだのは、映画の印象的な場面を舞台上に再現するだけではなく、ラーマを中心にしたミュージカルとして物語を成立させることです。
映画では大規模なロケーションや映像効果を使って描かれるアクションも、宝塚では舞台装置、照明、音楽、ダンス、出演者の身体表現によって表現されます。
エフエム宝塚の2026年10月の公演レビューでは、次のような舞台上の特徴が取り上げられました。
- ラーマとシータの登場場面におけるフライング演出
- 大規模な舞台装置と炎を思わせる演出
- 群舞によるインド映画らしいエネルギー
- ナートゥのリズムを取り入れたロケット
- 豪華な衣装や大階段を使ったフィナーレ
特に、原作映画の躍動感と宝塚らしい華やかさを同時に楽しめる点は、本作ならではの特徴です。
実際の観劇レビューから見える評価2026年9月の観劇レビューでは、暁千星の運動量やラーマの人物表現、瑠風輝とのコンビネーションに注目した感想が見られました。
また、2024年版を知る観客からは、同じ作品世界を別の人物の視点から楽しめることや、追加された場面への関心も示されています。
一方、2024年版のビーム中心の構成を好む観客にとっては、今回のラーマ中心の展開は異なる印象になる可能性があります。これは作品の優劣というより、どの人物に感情移入するかによって評価が変わる部分です。
どんな人におすすめ?特におすすめできる人
- 映画『RRR』の世界観や音楽が好きな人
- 2024年の『√Bheem』を観劇した人
- 暁千星のトップスターとしての表現を見たい人
- 詩ちづるの歌やダンスを楽しみたい人
- 大規模な群舞やアクション性の高い舞台が好きな人
事前に知っておきたい人
- 約3時間の公演時間を確保しにくい人
- 映画のストーリーをそのまま再現した舞台を期待する人
- 宝塚特有のレビューやフィナーレより、原作映画のリアリズムを重視する人
映画と宝塚では表現方法が異なります。映画の再現度だけを基準にせず、舞台ならではの演出やスターの身体表現に目を向けると、楽しみ方が広がります。
【歴代トップスターと今後】暁千星体制の星組はどこへ向かう?
星組の魅力を理解するには、歴代トップスターが築いてきた流れも知っておきたいところです。
近年の星組を代表するトップスターには、柚希礼音、紅ゆずる、礼真琴、そして現在の暁千星がいます。
礼真琴は2019年から2025年までトップスターを務め、2025年8月10日付で退団。翌日以降の星組は暁千星を中心とする新しい時代に入りました。
星組の歴代トップスターから見る変化- 柚希礼音:2009年から2015年にかけて星組を率いたトップスター。
- 紅ゆずる:2016年から2019年までトップスターを務めた。
- 礼真琴:2019年から2025年までトップスターとして活躍。
- 暁千星:2025年8月に就任した現トップスター。
それぞれの時代で作品の特色やスターの個性は異なりますが、星組は力強い歌唱、ダイナミックなダンス、華やかな舞台表現を持ち味としてきました。
暁千星体制では、過去の『RRR』出演経験を生かしながら、新しい作品や役柄へ挑戦する姿が注目されます。
2027年に向けた星組の公演予定2026年11月時点で、暁千星の公式プロフィールには、2027年の星組公演情報も掲載されています。
- 『I am Heathcliff』:東京建物 Brillia HALLで2027年2月9日~18日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで2月25日~3月6日。
- 『あぶない刑事』『PURE LOVE!!』:宝塚大劇場で2027年5月8日~6月20日、東京宝塚劇場で7月10日~8月22日。
いずれも『√Rama』とは異なる作品世界を持つ公演です。暁千星がどのような人物像を見せるのか、またトップコンビの表現がどう広がっていくのかが、次の注目点になります。
【宝塚星組に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年現在の宝塚星組トップスターは誰ですか?
暁千星です。2025年8月に星組トップスターに就任し、トップ娘役の詩ちづるとともに星組を率いています。
Q2:2026年の星組公演『RRR』はいつまで開催されますか?
東京宝塚劇場では2026年12月13日(日)まで上演予定です。宝塚大劇場公演は8月29日から10月11日まで開催されました。
Q3:『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Rama~』の新人公演はいつですか?
東京宝塚劇場では2026年11月19日(木)18時30分開演です。新人公演では馳琉輝がラーマ、茉莉那ふみがシータ、世奈未蘭がビームを演じます。
Q4:星組のチケット料金はいくらですか?
東京宝塚劇場の通常公演はSS席14,000円、S席11,000円、A席5,500円、B席3,500円です。新人公演はSS席6,500円、S席5,000円、A席3,000円、B席2,000円です。すべて税込です。
Q5:『√Rama』と2024年の『√Bheem』は同じ作品ですか?
同じ映画『RRR』を原作としていますが、主人公と物語の焦点が異なります。2024年版はビームを中心に、2026年版はラーマを中心に再構築された作品です。
Q6:2026年11月2日は星組公演を観劇できますか?
11月2日(月)は東京宝塚劇場の休演日です。翌11月3日(火)は13時30分開演の公演が予定されています。
2026年の宝塚星組は、暁千星と詩ちづるのトップコンビを中心に、新しい組の魅力を打ち出しています。
『RRR × TAKA”R”AZUKA ~√Rama~』は、2024年の『√Bheem』を踏まえながら、ラーマを主人公に据えて物語を再構築した大型ミュージカルです。暁千星の身体表現、詩ちづるのシータ、瑠風輝のビーム、そして谷貴矢による演出が作品の核となっています。
2026年11月2日現在、東京公演は12月13日まで続き、11月19日には新人公演も予定されています。
観劇を検討している人は、次の3点を押さえておくと判断しやすくなります。
1. トップコンビの魅力を知る: 暁千星と詩ちづるの役柄や過去の出演作を確認する。
2. 公演条件を確認する: 日程、休演日、座席区分、料金を公式情報で照合する。
3. 作品の背景を知る: 映画『RRR』や2024年版との違いを理解しておく。
星組の新しい時代は、現在の公演だけで完結するものではありません。2027年に向けて発表されている作品にも目を向けることで、暁千星体制の成長と星組全体の変化を、より深く楽しめるはずです。