渡部陽一さんは1972年9月1日生まれ。2026年11月現在、54歳です。静岡県富士市出身で、明治学院大学法学部法律学科を卒業しています。
大学在学中から海外の紛争地域に関心を持ち、1993年にはアフリカのザイール(現在のコンゴ民主共和国)を訪問しました。当初の目的は、現地で暮らすムブティ族(ピグミー族)の人々に会うことでした。
しかし、現地でルワンダ内戦に関連する少年兵との遭遇を経験します。帰国後、戦場で起きている出来事を言葉だけで伝える難しさを感じ、自分の目で見た現実を写真に残す道を選びました。これが戦場カメラマンとしての原点です。
渡部陽一が大切にする取材姿勢公式プロフィールには、戦場での取材を続けるうえでの信念が記されています。
「戦場報道とは生きて帰ること」
これは、危険な現場で撮影すること自体を目的にしないという姿勢にもつながっています。
本人の公式サイトでは、被写体に危険が迫っている場合には撮影よりも救助を優先すること、紛争に巻き込まれた人々の避難生活に入り、寝食を共にしながら取材することを基本的な考え方として紹介しています。
単に戦闘の瞬間を撮影するのではなく、戦争によって生活を奪われた人々の声や家族の姿を伝える。この取材方針は、現在のウクライナや中東での活動にも通じています。
【2026年最新の現地取材】ウクライナ・バングラデシュ・イランで何をしている?

2026年の渡部陽一さんの活動で特に注目されるのが、公式サイトに掲載された取材履歴です。ウクライナ、バングラデシュ、イランという異なる地域で取材を重ねており、現在も国際情勢を追い続けていることが分かります。
1. ウクライナ取材は2026年1月にも実施2026年1月の公式取材履歴には、ウクライナ情勢の取材が掲載されています。
記録上の表記は「ウクライナ情勢(18)・ウクライナ戦争・ロシア軍事侵攻取材」です。この数字は同地域への継続取材回数を示すもので、2026年だけで18回訪問したという意味ではありません。
公式履歴をさかのぼると、2022年5月以降、2023年、2024年、2025年にもウクライナ情勢の取材を実施しています。単発のニュース取材ではなく、長期にわたって同じ地域の変化を追っている点が特徴です。
2. バングラデシュでは総選挙とダッカ襲撃事件を取材バングラデシュも、渡部さんが継続的に取材している国の一つです。
2026年2月の公式履歴には、バングラデシュ総選挙とバングラデシュ民族主義党(BNP)に関する取材が記録されています。
さらに8月には、首都ダッカで発生した日本人殺害事件の10周忌と、新政権の民族主義党(BNP)に関する取材を実施しています。
この事件は2016年7月1日に発生したダッカ襲撃テロ事件を指します。2026年は事件から10年という節目に当たり、当時の出来事を振り返るだけでなく、その後の政治情勢や社会の変化を追う取材にもつながっています。
ニッポン放送の番組ブログでも、2026年9月13日の放送内容として、8月にバングラデシュで取材したことが紹介されました。海外での取材活動がラジオでの情報発信にも結び付いています。
3. イラン戦争とホルムズ海峡の取材は2026年に5回2026年の取材活動で特に注目したいのが、イラン戦争とホルムズ海峡です。
公式サイトの履歴には、次のように複数回の取材が記録されています。
- 2026年4月:イラン戦争・ホルムズ海峡取材
- 2026年5月:同取材(2)
- 2026年6月:同取材(3)
- 2026年7月:同取材(4)
- 2026年9月:同取材(5)
ニッポン放送の2026年9月20日の番組情報にも、渡部さんが今年5回目のホルムズ海峡取材を行ったことが記されています。
ここで注意したいのは、ホルムズ海峡をめぐる取材が、必ずしも海峡内部への直接進入を意味するわけではないことです。
2026年5月11日付のスポーツニッポンの記事によると、渡部さんは4月に現地取材を試みたものの、ホルムズ海峡そのものや港湾施設には入れず、パキスタン南部のグワダル、オマーンのムサンダム半島、アラブ首長国連邦のフジャイラなどを結ぶ周辺地域を飛行機の上空から取材したと説明しています。
危険や立ち入り制限がある地域では、現場への接近方法も取材の大きな課題になります。どこまで接近できたのか、何を直接確認できたのかを区別することは、戦場報道を理解するうえでも大切です。
また、2026年11月5日付の公式ブログ「戦場カメラマンと世界の国々 4676」では、ホルムズ海峡の軍事拠点や航行船舶への攻撃、カタールの仲介による停戦協議について取り上げています。9月の現地取材後も、中東情勢に関する情報発信を続けていることが確認できます。
【経歴・活動の関係一覧】渡部陽一の現在を時系列で整理
渡部陽一さんの活動は、戦場カメラマンという肩書だけでは捉えきれません。海外取材、テレビのナレーション、ラジオのパーソナリティー、講演、写真展が相互につながっています。
2026年の活動を中心に、関係する人物・地域・メディアを整理すると次のようになります。
出典:渡部陽一公式サイト、ニッポン放送、テレビ東京、各講演主催団体の2026年公開情報をもとに整理。
この一覧から見えてくるのは、海外取材が活動の中心にありながら、その成果を国内の放送や講演を通して伝える仕組みができていることです。
【テレビ出演の現在】「昼めし旅」のナレーションを継続
渡部陽一さんのテレビ出演について調べると、2026年現在も確認できる仕事の一つがテレビ東京の「昼めし旅~あなたのご飯見せてください!~」です。
「昼めし旅」で担当しているのはナレーション「昼めし旅」は、日本各地の家庭やお店を訪ね、その土地で暮らす人々の食事や日常を紹介する番組です。
2026年10月30日の放送回では、渡部陽一さんがナレーターとして公式番組情報に掲載されています。長野県松本市や埼玉県三芳町の食卓を紹介する内容でした。
ここで押さえておきたいのは、渡部さんが番組のロケ出演者ではなく、ナレーターとして参加している点です。
戦場で撮影した写真や現地の人々の声を伝える仕事と、日本の家庭の食卓を紹介する番組では内容が大きく異なります。しかし、どちらにも人々の暮らしに目を向けるという共通点があります。
「昼めし旅」のような生活密着型の番組で、落ち着いた語り口が生かされているのも興味深いところです。
過去のテレビ出演と現在の違い渡部さんはこれまで、NHK Eテレ「テレビでアラビア語」や日本テレビ「NEWS ZERO」、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」など、さまざまなテレビ番組に出演してきました。
ただし、過去の出演実績と2026年現在のレギュラー出演を同じものとして扱うことはできません。現在の活動を調べる場合は、放送局の最新番組表や各番組の出演者情報を確認することが大切です。
【ラジオ出演の現在】ニッポン放送「明日へ喝!」で世界情勢を発信
テレビと並ぶ現在の活動の柱が、ニッポン放送の「渡部陽一 明日へ喝!」です。
2026年11月1日のニッポン放送公式番組表では、日曜日の18時から18時40分の放送として掲載されています。渡部さんがパーソナリティーを務める番組です。
「明日へ喝!」の主なコーナー番組では、世界のニュースや身近な話題を取り上げています。
- B級ウォッチ: 世界の興味深いニュースを独自の視点で紹介
- 棋士に聞く!将棋の世界: 日本将棋連盟の棋士を迎え、将棋や棋士の素顔を紹介
- ザ・プレゼンショー: プレゼンターが商品やサービスなどの情報を紹介
世界の紛争だけに話題を限定せず、政治、文化、社会、日常のニュースまで幅広く扱う構成です。
ラジオでも海外取材の内容を報告この番組の特徴は、渡部さん自身の海外取材が放送内容に反映されていることです。
例えば、2026年9月13日の番組ブログでは、8月のバングラデシュ取材が話題になっています。また、9月20日には5回目のホルムズ海峡取材について取り上げています。
現地で見てきた情報をラジオで紹介することで、テレビの映像だけでは伝わりにくい国際情勢の背景を、リスナーに向けて言葉で説明する機会になっています。
海外での取材と国内のラジオ番組が独立した仕事ではなく、互いに補い合っている点は、渡部陽一さんの現在の活動を理解するうえで重要です。
【講演活動・写真展】戦場で見た人々の暮らしを日本国内で伝える
渡部陽一さんは、現地取材やテレビ・ラジオ出演に加えて、講演活動や写真展にも取り組んでいます。
講演では、戦場で実際に見てきた出来事を題材に、命の大切さ、平和、人間同士のつながりなどを伝えています。
2026年に確認できる主な講演・イベント
2026年8月29日・兵庫EUセミナー
神戸朝日ホール
「渡部陽一が見た『戦場で暮らす人たち』」をテーマに講演。兵庫県国際交流協会などが共催し、募集人数は300人でした。
2026年8月30日・富山県民カレッジ夏季講座
富山県教育文化会館
演題は「戦場からのメッセージをあなたに~ファインダー越しに見た命の現場~」。定員600人、受講料1,000円で開催されました。
2026年10月1日~11月29日・渡部陽一写真展
諏訪市原田泰治美術館
「世界を見つめる、未来を描く。」をテーマに、写真パネル30点を展示。10月4日には本人によるトークショーも行われました。展覧会は11月5日現在、開催期間中です。
2026年の諏訪市原田泰治美術館での写真展は、渡部さんの仕事を理解するうえで象徴的な取り組みです。
展示されているのは、イラク、西アフリカ、アフガニスタン、ウクライナなどで撮影された写真30点。戦争による被害だけでなく、家族のぬくもりや子どもたちの笑顔など、過酷な環境でも続く日常を伝える内容です。
10月4日のトークショーには約50人が参加したと長野朝日放送が報じています。渡部さんは、どの戦争でも幼い命が奪われることや、写真を通じて現場の状況を伝えたいという趣旨の発言をしています。
戦場写真を通じて、遠い国の出来事を自分たちの生活と結び付けて考えてもらう。講演や写真展は、取材した情報を日本の社会に届けるための大切な活動になっています。
【渡部陽一の現在に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:渡部陽一は2026年現在、引退していますか?
A1:引退していません。2026年もウクライナ、バングラデシュ、イランなどの取材を継続し、テレビ、ラジオ、講演、写真展でも活動しています。
Q2:渡部陽一は現在何歳ですか?
A2:1972年9月1日生まれの54歳です。2026年11月5日時点の年齢です。
Q3:渡部陽一は現在も「明日へ喝!」に出演していますか?
A3:はい。2026年11月1日のニッポン放送公式番組表でも、日曜日18時から18時40分の番組として掲載されています。
Q4:渡部陽一は現在も「昼めし旅」に出演していますか?
A4:はい。2026年10月30日のテレビ東京公式番組情報でナレーターとして掲載されています。
Q5:渡部陽一は2026年にホルムズ海峡を取材しましたか?
A5:はい。公式取材履歴には4月、5月、6月、7月、9月の計5回が記録されています。ただし、海峡内部や港湾施設への立ち入りができなかった取材もあり、周辺地域や上空からの取材も行われています。
【プロの結論】渡部陽一の現在は「戦場を伝える仕事」を軸に広がっている
2026年の渡部陽一さんの活動を整理すると、単にテレビで見かける機会が減った、あるいは以前ほどバラエティー番組に出演していないという理由だけで、活動が縮小したと判断することはできません。
公式取材履歴には、ウクライナ、バングラデシュ、イランという複数の地域での継続的な取材が記録されています。ニッポン放送では自身の番組を通じて世界情勢を伝え、テレビ東京ではナレーションを担当。加えて、講演会や写真展では現場で撮影した写真と経験を日本の人々に届けています。
こうした活動から見えてくるのは、戦場カメラマンとしての仕事を中心に、情報発信の方法を複数持っているという姿です。
特に注目したいのは、現地取材と国内での発信を組み合わせている点です。戦場で起きたことを写真に残すだけでは、現地の人々の生活や紛争の背景まで十分に伝わらないことがあります。ラジオで説明し、講演で語り、写真展で作品を見てもらうことによって、一つの取材が異なる形で社会に届けられています。
今後の活動を追うなら、次の3つを確認すると実態を把握しやすくなります。
- 海外取材:公式サイトの取材履歴で訪問地域と取材時期を確認する。
- テレビ・ラジオ:テレビ東京とニッポン放送の最新番組情報で出演状況を確認する。
- 講演・写真展:開催する自治体や美術館など、主催者の公式発表で日程や内容を確認する。
渡部陽一さんは2026年現在も、世界の紛争地域で生きる人々の姿を伝える仕事を続けています。テレビで親しまれてきた独特の語り口の向こう側には、30年以上にわたって現場に向き合ってきたフォトジャーナリストとしての顔があります。その両方を知ることが、現在の渡部陽一さんを理解する鍵です。
主な参照資料:渡部陽一オフィシャルサイト(プロフィール・取材経歴・公式ブログ)、ニッポン放送「渡部陽一 明日へ喝!」、テレビ東京「昼めし旅」、NHKプロモーション、兵庫県国際交流協会、富山県民生涯学習カレッジ、諏訪市原田泰治美術館、スポーツニッポン、長野朝日放送。