女子中長距離界を代表する陸上選手、田中希実(たなか・のぞみ)選手。2026年現在は株式会社豊田自動織機に所属し、1500m、3000m、5000mなど複数種目で日本トップクラスの実績を残している。2026年6月の日本選手権では女子1500mで7連覇を達成。7月にはダイヤモンドリーグのロンドン大会で3000m日本新記録を樹立し、9月の愛知・名古屋アジア大会では3種目でメダルを獲得した。
1999年9月4日生まれ、兵庫県出身。西脇工業高校から同志社大学へ進み、2023年にはプロランナーとして新たな活動を開始。2026年4月には豊田自動織機に再入社している。所属の変遷から自己ベスト、日本選手権の連覇、国際大会の最新成績まで、公式プロフィールと大会記録をもとに整理する。
【2026年最新】田中希実の現在の所属は豊田自動織機!再入社までの経緯

2026年現在、田中希実選手の所属先は株式会社豊田自動織機である。2026年4月1日付で同社に入社し、女子陸上競技部の一員として競技活動を続けている。
この所属変更は、単なる新チームへの移籍ではない。豊田自動織機とは大学時代から関係があり、2022年には同社陸上競技部の一員として活動した経歴を持つ。
2023年の退社から2026年の再入社へ豊田自動織機の2026年4月1日付の公式発表によると、同社は田中選手の大学在学中から競技活動を支援していた。大学卒業後は社員として活動し、2022年には陸上部の一員として駅伝にも出場している。
その後、2023年3月に同社を退社。New Balance所属のプロランナーとして活動する時期に入った。豊田自動織機は退社後も支援を継続していたという。
そして2026年、豊田自動織機の創立100周年という節目に合わせ、再び女子陸上競技部の一員となった。
入社に際して田中選手は、大学時代からの支援や退社後も続いたサポートへの感謝を示し、再び会社の名前を背負って走れることへの誇りを語っている。
現在の所属と過去の活動を混同しないことが大切田中選手について検索すると、New Balanceや豊田自動織機という異なる所属情報が見つかることがある。
これは活動時期の違いによるものだ。2023年のプロ転向後はNew Balance所属として活動し、2026年4月からは豊田自動織機に再入社している。2026年11月現在の所属を確認する際は、最新の日本陸上競技連盟や所属企業の選手紹介を基準にすると分かりやすい。
日本陸上競技連盟と日本オリンピック委員会の2026年の選手プロフィールでも、勤務先・所属先は株式会社豊田自動織機と記載されている。
【プロフィール】田中希実の生年月日・身長・出身高校・大学を紹介
田中希実選手は兵庫県出身の中長距離ランナー。1500mを中心に、800mから10000mまで幅広い距離に挑戦できる選手として知られる。
基本プロフィールは次のとおりだ。
- 名前:田中希実(たなか・のぞみ)
- 生年月日:1999年9月4日
- 年齢:27歳(2026年11月現在)
- 出身地:兵庫県
- 身長:153cm
- 出身中学校:小野南中学校
- 出身高校:西脇工業高校
- 出身大学:同志社大学
- 現在の所属:株式会社豊田自動織機
- 主な競技種目:800m、1500m、3000m、5000m、10000m
生年月日や出身校、所属は日本陸上競技連盟の公式プロフィールで確認できる。身長153cmという情報は、愛知・名古屋2026アジア競技大会の選手紹介にも掲載されている。
西脇工業高校で培った中長距離の基礎田中選手の競技人生を振り返るうえで欠かせないのが、西脇工業高校時代だ。
同校は兵庫県にある陸上競技の強豪校として知られ、全国高校駅伝などでも実績を残してきた。田中選手も高校時代から全国規模の大会で活躍し、2015年には国民体育大会1500mで優勝。2017年には同大会3000mでも優勝している。
高校時代には全国高校駅伝にも出場。個人種目だけでなく駅伝にも取り組み、長距離を走り切るための基礎を積み上げた。
同志社大学への進学と国際舞台への飛躍高校卒業後は同志社大学に進学。大学時代も競技を継続し、豊田自動織機から支援を受けながら国内外の大会に出場した。
2018年にはアジアジュニア選手権と世界ジュニア選手権の3000mで優勝。若い世代の国際大会で結果を残し、将来の日本中長距離界を担う選手として存在感を高めた。
その後、2020年の日本選手権5000m優勝、2021年の東京オリンピック女子1500m決勝進出へとつながっていく。
【経歴年表】田中希実の競技人生と主な転換点を時系列で整理
田中選手のキャリアには、ジュニア時代の国際大会優勝、東京オリンピックでの歴史的な決勝進出、プロ転向、豊田自動織機への再入社という複数の転換点がある。
主要な出来事を時系列でまとめた。
| 時期 | 主な出来事・大会 | 実績・意味 |
|---|---|---|
| 2014年 | 全国都道府県対抗女子駅伝 | 兵庫県代表として8区区間賞 |
| 2015〜2017年 | 西脇工業高校時代 | 国民体育大会1500m・3000mで優勝 |
| 2018年 | アジアジュニア・世界ジュニア選手権 | 3000mで金メダル |
| 2020年 | 日本選手権 | 女子5000m優勝 |
| 2021年 | 東京2020オリンピック | 女子1500mで日本人初の決勝進出、8位入賞 |
| 2022年 | 世界陸上オレゴン大会 | 800m・1500m・5000mの3種目に出場 |
| 2023年 | プロランナーへ転向 | New Balance所属として活動 |
| 2024年 | パリオリンピック | 女子1500m・5000mに出場 |
| 2025年 | 東京世界陸上 | 女子1500m・5000m日本代表 |
| 2026年4月 | 豊田自動織機に再入社 | 女子陸上競技部で競技活動を再開 |
| 2026年6月 | 第110回日本選手権 | 女子1500m7連覇 |
| 2026年7月 | ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会 | 3000m日本新記録8分32秒29 |
| 2026年9月 | 愛知・名古屋アジア大会 | 1500m銅、5000m銀、10000m銀 |
この年表から見えてくるのは、田中選手が1500mだけの専門選手ではないという点だ。ジュニア時代から3000mや5000mで実績を重ね、シニアになってからも800mや10000mに挑戦している。
複数の距離に対応できる競技力は、彼女の大きな特徴の一つだ。
【2026年の最新成績】日本選手権1500m7連覇とロンドン大会の日本新記録
2026年の田中選手を語るうえで、特に重要なのが6月の日本選手権と7月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会である。
日本選手権1500mで史上級の7連覇を達成2026年6月12日から14日に愛知県で開催された第110回日本陸上競技選手権大会。女子1500m決勝で田中選手は4分11秒80を記録し、優勝した。
これにより、女子1500mでの日本選手権7連覇を達成。2020年から2026年まで、7大会連続で国内タイトルを守ったことになる。
日本陸上競技連盟の大会レポートによると、決勝では残り2周から一気にペースを上げる走りを見せた。2位の道下美槻選手は4分14秒49、3位の田島愛理選手は4分14秒53だった。
この優勝によって、愛知・名古屋アジア大会の日本代表にも内定した。
一方、同大会の女子5000mでは15分00秒93で2位。1500mでの優勝と5000mでの2位という結果は、複数種目に対応する田中選手の現在地を示している。
ロンドン大会で3000m日本新記録8分32秒292026年7月18日、陸上競技の世界最高峰シリーズであるダイヤモンドリーグ第11戦ロンドン大会に出場。
女子3000mで8分32秒29を記録し、日本新記録を樹立した。順位は13位だったが、記録面では大きな成果となった。
日本オリンピック委員会の大会報道によると、従来の自身の日本記録を1秒23更新したものだった。
ここで注目したいのは、順位と記録の評価は必ずしも一致しないという点だ。世界トップクラスの選手が集まるダイヤモンドリーグでは、13位という順位でも、日本記録を更新する価値ある走りが生まれる。
3000mは1500mのスピードと5000mの持久力をつなぐ距離だ。田中選手の幅広い競技力を考えるうえでも、この記録更新は重要な意味を持つ。
2026年の主な大会成績2026年は日本選手権やダイヤモンドリーグ以外にも、複数の大会で結果を残している。
- 5月10日・木南道孝記念:10000m優勝、31分41秒22。
- 6月12〜14日・日本選手権:1500m優勝、4分11秒80。5000m2位、15分00秒93。
- 7月4日・ホクレン・ディスタンスチャレンジ:1500m優勝、4分08秒53。5000m優勝、15分00秒61。
- 7月18日・ダイヤモンドリーグロンドン:3000m13位、日本新記録8分32秒29。
- 8月23日・ダイヤモンドリーグシレジア:5000m14位、14分58秒35。
- 9月11〜13日・全日本実業団対抗選手権:800m優勝、2分02秒18。
公式競技報告を見ると、2026年は1500mだけでなく800m、3000m、5000m、10000mまで出場している。短い距離でのスピード強化と、長い距離での持久力の両方を追求しているシーズンだ。
【愛知・名古屋アジア大会2026】田中希実は1500m銅・5000m銀・10000m銀を獲得
2026年9月に開催された愛知・名古屋アジア大会は、田中選手にとってシーズンを象徴する国際大会となった。
出場したのは女子1500m、5000m、10000mの3種目。いずれも決勝で表彰台に上がり、合計3個のメダルを獲得した。
3種目の結果と記録- 女子10000m:2位、32分41秒54、銀メダル。
- 女子1500m:3位、4分06秒14、銅メダル。
- 女子5000m:2位、15分11秒65、銀メダル。
10000mは9月24日、1500mは9月26日、5000mは9月28日に決勝が行われた。長距離種目から中距離種目まで連続して戦い、3種目すべてでメダルを獲得した点が大きな特徴だ。
1500mの銅メダルが示した粘り強さ1500mでは4分06秒14で3位。日本選手権で7連覇を達成した得意種目でも、アジアのトップ選手との競争は簡単ではなかった。
国内大会での圧倒的な実績を国際舞台でも発揮し、銅メダルを獲得したことは評価できる。世界大会で上位を狙うための課題を把握する機会にもなった。
5000mと10000mでは2つの銀メダル5000mでは15分11秒65で2位。10000mでは32分41秒54で2位となり、どちらも銀メダルを獲得した。
特に10000mでの銀メダルは、1500mの選手というイメージだけでは捉えきれない田中選手の競技力を示している。
大会後の日本陸上競技連盟によるメダリストコメントでは、本人は3種目でメダルを獲得できたことを喜びつつ、金メダルに届かなかった悔しさにも言及していた。アジアのトップを目指す経験を、今後の世界選手権やオリンピックにつなげたいという趣旨のコメントも残している。
3個のメダルという結果だけでなく、次の世界大会に向けた課題を得た大会だったといえる。
【自己ベスト・日本記録】田中希実は1500m・3000m・5000mで日本記録を保持
田中選手の強さを数字で理解するには、各種目の自己ベストと日本記録を分けて確認する必要がある。
日本陸上競技連盟の選手プロフィールに掲載されている主な記録は以下のとおりだ。
- 1500m:3分59秒19(2021年8月・東京オリンピック)日本記録。
- 3000m:8分32秒29(2026年7月・ダイヤモンドリーグロンドン大会)日本記録。
- 5000m:14分29秒18(2023年9月・ダイヤモンドリーグブリュッセル大会)日本記録。
- 10000m:30分54秒40(豊田自動織機女子陸上競技部の選手紹介に掲載された自己ベスト)。
2021年の東京オリンピックで記録した3分59秒19は、田中選手の代表的な実績の一つだ。
1500mはスピードだけでなく、レース終盤まで余力を残すペース配分や位置取りが求められる種目。日本人選手として東京オリンピックの決勝に進出し、8位に入ったことも歴史的な成果だった。
5000m14分29秒18は2023年のブリュッセルで記録5000mの自己ベストは14分29秒18。2023年9月のダイヤモンドリーグ・ブリュッセル大会でマークした記録で、日本記録に位置づけられている。
2026年の日本選手権では15分00秒93、アジア大会では15分11秒65を記録しているが、これらは大会ごとの成績であり、自己ベストの14分29秒18とは区別して考える必要がある。
3000m8分32秒29は2026年の最新日本記録2026年7月のロンドン大会で樹立した8分32秒29は、2026年現在の田中選手を象徴する記録となった。
3000mはオリンピックの正式種目ではないが、中距離と長距離の双方に対応する能力を測るうえで重要な種目だ。1500mと5000mの両方で日本記録を持つ田中選手が、さらに3000mでも自己の記録を更新したことは、競技の幅広さを裏付けている。
複数種目に挑戦できることが最大の強み田中選手の競技スタイルを分析すると、特定の距離に限定されず、800mから10000mまで幅広く挑戦している点が際立つ。
1500mではスピードとラストスパート、3000mではスピード持久力、5000mや10000mでは長時間にわたるペース維持が重要になる。それぞれ異なる能力が求められるため、複数種目で高い水準を維持するには、レースごとの調整力も必要だ。
2026年の日本選手権、ダイヤモンドリーグ、アジア大会での結果は、こうした多種目への対応力を示している。
【よくある誤解を検証】田中希実の所属・7連覇・日本記録の正しい見方
田中選手に関する情報は、過去の所属や大会ごとの記録が混在して紹介されることもある。検索時に間違えやすいポイントを整理しておきたい。
所属はNew Balanceではなく豊田自動織機なのか?2026年4月1日以降の所属先は豊田自動織機である。New Balance所属として活動していたのは、2023年のプロ転向後の時期だ。
そのため、過去の記事やプロフィールにNew Balanceと書かれていても、2026年11月現在の所属情報とは異なる場合がある。
日本選手権7連覇は5000mでも達成したのか?7連覇を達成したのは女子1500mだ。2026年の日本選手権でも1500mで優勝した一方、5000mでは2位だった。
複数種目で優勝経験があることと、特定種目で7連覇したことは分けて理解したい。
ロンドン大会の3000m日本新記録は優勝記録なのか?優勝ではない。2026年7月18日のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会では13位だったが、8分32秒29という日本新記録を樹立した。
国際大会の順位と国内記録の更新は異なる評価軸である。順位だけで大会の成果を判断するのではなく、記録の更新にも注目する必要がある。
アジア大会では金メダルを獲得したのか?2026年の愛知・名古屋アジア大会では、金メダルではなく、銀メダル2個と銅メダル1個を獲得した。
1500mが銅、5000mと10000mが銀という結果で、3種目すべてで表彰台に立っている。
田中希実に関するよくある質問(FAQ)
Q1:田中希実は2026年現在どこに所属していますか?
A1:株式会社豊田自動織機に所属しています。2026年4月1日付で再入社し、女子陸上競技部の一員として活動しています。
Q2:田中希実の生年月日と身長は?
A2:1999年9月4日生まれで、2026年11月現在27歳です。身長は153cmです。
Q3:田中希実の日本選手権1500mは何連覇ですか?
A3:2026年6月の第110回日本選手権で優勝し、7連覇を達成しました。2020年から2026年まで7大会連続の優勝です。
Q4:田中希実の3000m日本記録は何分何秒ですか?
A4:2026年7月18日のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会で記録した8分32秒29です。自身の従来の記録を1秒23更新しました。
Q5:田中希実は愛知・名古屋アジア大会で何個のメダルを獲得しましたか?
A5:合計3個です。女子1500mで銅メダル、女子5000mと10000mで銀メダルを獲得しました。
Q6:田中希実の5000mの自己ベストは?
A6:14分29秒18です。2023年9月のダイヤモンドリーグ・ブリュッセル大会で記録した日本記録です。
Q7:田中希実の出身高校と大学はどこですか?
A7:兵庫県の西脇工業高校を卒業後、同志社大学に進学しています。中学校は小野南中学校です。
まとめ:田中希実の2026年は所属復帰・日本新記録・アジア大会3メダルの充実したシーズン
2026年現在の田中希実選手は、豊田自動織機に再入社し、国内外の中長距離レースで活躍を続けている。
2026年の主な成果を振り返ると、次の3点が特に重要だ。
- 6月:日本選手権女子1500mで7連覇を達成。
- 7月:ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会の3000mで8分32秒29の日本新記録を樹立。
- 9月:愛知・名古屋アジア大会で1500m銅、5000m銀、10000m銀の3個のメダルを獲得。
田中選手の魅力は、1500mの日本記録保持者という肩書だけでは語り尽くせない。5000mでも日本記録を保持し、3000mでも2026年に新記録を樹立。さらに10000mまで国際大会で表彰台に立つ競技力を持つ。
また、2023年のプロ転向を経て、2026年に豊田自動織機へ再入社したキャリアの変化も注目点だ。競技活動の形を変えながら、世界の舞台で挑戦を続けている。
今後の注目要点は、2026年に更新した3000m日本記録のさらなる短縮、1500m・5000mでの世界大会での上位進出、そしてアジア大会で得た経験を次の国際大会にどう生かすかという点にある。
2026年の田中希実は、国内タイトルを守るだけでなく、複数種目で日本記録を更新し、アジアの舞台でも結果を残した。次の世界選手権やオリンピックで、どの距離を主戦場に世界のトップを目指すのか。日本女子中長距離界を代表するランナーとして、今後も目が離せない。
主な情報源・参考資料
- 日本陸上競技連盟「田中希実 選手プロフィール・主要大会成績」
- 日本オリンピック委員会「田中希実 選手プロフィール・愛知名古屋2026大会成績」
- 株式会社豊田自動織機「陸上・中長距離の田中希実選手 入社のお知らせ」(2026年4月1日)
- 豊田自動織機女子陸上競技部「田中希実 選手紹介」
- 田中希実オフィシャルサイト「競技報告・プロフィール・2026年大会結果」
- 日本陸上競技連盟「第110回日本選手権 女子1500m決勝」
- 日本オリンピック委員会「田中希実が女子3000mで日本新・ダイヤモンドリーグ」(2026年7月18日)
- 日本陸上競技連盟「愛知・名古屋2026アジア競技大会 日本代表リザルト」