福島2区は、福島県の郡山市・須賀川市・田村市と、岩瀬郡・石川郡・田村郡を対象とする衆議院の小選挙区です。2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙では、自由民主党の根本拓氏が128,948票を獲得し、当選しました。前職の玄葉光一郎氏は90,146票で次点となっています。
今回の選挙では、2024年の衆院選で玄葉氏に敗れ、比例代表で初当選した根本拓氏が、同じ選挙区で逆転勝利を収めました。2026年11月現在の議員情報や内閣府での役職、候補者5人の得票数、過去の選挙結果、区割り変更の経緯を整理すると、福島2区の政治的な変化が見えてきます。
【福島2区はどこ?】選挙区の区割りと対象市町村を一覧解説

福島2区は、福島県中通り地方を中心に構成される衆議院小選挙区です。県内の4つの小選挙区のうち第2区に当たり、1人の衆議院議員を選出します。
2022年の公職選挙法改正による区割り変更を経て、現在の区域が設定されました。福島県選挙管理委員会が公表した2026年衆院選の選挙区情報でも、対象区域は次のとおりです。
福島2区の対象市町村は全部で12自治体福島2区の区域は、3市と3郡に属する9町村で構成されています。
- 郡山市
- 須賀川市
- 田村市
- 岩瀬郡:鏡石町、天栄村
- 石川郡:石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町
- 田村郡:三春町、小野町
特に郡山市は選挙区内の主要都市であり、須賀川市や田村市とともに地域の人口・経済活動を支える自治体です。一方、周辺の町村には農業や地域産業を基盤とする地域も含まれています。
そのため、福島2区の選挙では都市部の生活課題だけでなく、農業、交通、医療、地域経済、人口減少など、自治体ごとに異なる課題への対応も政治的な関心事になります。
2022年の区割り変更で何が変わった?福島2区を調べる際に注意したいのが、過去の選挙と現在の選挙区では対象地域が異なる点です。
2022年改正前の福島2区は、郡山市・二本松市・本宮市・安達郡を中心とする区域でした。改正後は二本松市・本宮市・安達郡が福島1区に移り、須賀川市・田村市と周辺の郡部が福島2区に編入されました。
この変更は、単なる名称変更ではありません。選挙区を構成する自治体と有権者の範囲そのものが変わっています。したがって、過去の福島2区の当選者や得票数を比較する場合には、どの時点の区割りなのかを確認する必要があります。
現在の区域を定める根拠は、公職選挙法の別表第一です。2022年11月に公布された改正法によって福島県内の選挙区再編が行われ、2024年の衆院選から現在の区割りが適用されています。
【2026年衆院選】福島2区の開票結果と当選者は根本拓
2026年2月8日投開票の第51回衆議院議員総選挙では、福島2区の定数1に対して5人が立候補しました。
開票率100%の確定結果では、自民党の根本拓氏が128,948票を獲得して当選。中道改革連合の玄葉光一郎氏は90,146票で敗れました。
両者の得票差は38,802票です。根本氏は有効投票の約52.0%を獲得し、過半数を超える支持を集めました。
2026年2月8日の福島2区・確定開票結果福島テレビの開票結果と選挙結果資料に掲載された候補者別得票数は以下のとおりです。
| 順位 | 候補者 | 政党・所属 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 根本拓 | 自由民主党 | 128,948票 | 当選 |
| 2 | 玄葉光一郎 | 中道改革連合 | 90,146票 | 落選 |
| 3 | 大山里幸子 | 参政党 | 20,645票 | 落選 |
| 4 | 丸本由美子 | 日本共産党 | 6,395票 | 落選 |
| 5 | 遠藤雄大 | 無所属 | 1,780票 | 落選 |
有効投票総数は247,914票です。得票率は根本氏が約52.0%、玄葉氏が約36.4%、大山氏が約8.3%、丸本氏が約2.6%、遠藤氏が約0.7%となりました。
選挙ドットコムの選挙結果情報によると、福島2区の有権者数は417,742人、投票率は60.02%でした。前回の2024年衆院選の投票率55.11%と比較すると、約4.9ポイント上昇しています。
今回の結果で注目されるのは、単に根本氏が当選したことだけではありません。2024年に勝利した玄葉氏と、比例代表で議席を得た根本氏の立場が、わずか約1年4か月後の選挙で逆転したことです。
【候補者一覧と人物関係】根本拓・玄葉光一郎の選挙上の関係
2026年の福島2区は、前職2人と新人3人による争いでした。選挙結果を理解するには、候補者それぞれの立場と、前回選挙からの変化を整理が必要です。
根本拓氏と玄葉光一郎氏が再び対決最大の注目点は、自由民主党の根本拓氏と中道改革連合の玄葉光一郎氏による再対決です。
根本氏は2024年の衆院選で福島2区の小選挙区では敗れたものの、比例代表東北ブロックで復活当選しました。2026年の選挙では小選挙区で勝利し、2期目の当選を果たしています。
一方、玄葉氏は2024年に福島2区で123,256票を獲得した当選者でした。2026年は90,146票となり、議席を守ることができませんでした。
同じ選挙区で行われた2回の選挙結果を比べると、政治状況の変化が数字に表れています。
- 2024年:玄葉光一郎氏が123,256票で当選。
- 2024年:根本拓氏は92,616票で小選挙区敗北、比例代表で当選。
- 2026年:根本拓氏が128,948票で小選挙区当選。
- 2026年:玄葉光一郎氏は90,146票で落選。
根本氏は前回から36,332票増やし、玄葉氏は33,110票減らしました。ただし、得票数の増減だけで、個々の有権者がどちらの候補に投票先を変更したかまで判断することはできません。
残る3人の候補者にも注目大山里幸子氏は参政党から立候補し、20,645票を獲得しました。丸本由美子氏は日本共産党から出馬して6,395票、無所属の遠藤雄大氏は1,780票でした。
新人候補3人の得票を合計すると28,820票になります。小選挙区の定数が1であるため、最終的には最も多くの票を得た根本氏が議席を獲得しました。
このように、福島2区の結果は自民党と中道改革連合の主要候補による競争だけでなく、複数の政党・無所属候補が参加した選挙として捉える必要があります。
【根本拓・玄葉光一郎のプロフィール】経歴と2026年の最新状況
根本拓氏はどんな政治家?根本拓氏は1986年9月11日生まれ、福島県出身の政治家です。郡山で育ち、東京大学法学部、東京大学法科大学院を卒業した後、米国ハーバード大学法科大学院を修了しています。
その後、西村あさひ法律事務所、米国のコーエングループ、フランスの経済協力開発機構(OECD)などで勤務しました。弁護士としての実務経験に加え、国際的な経済・政策分野での職歴を持つことが特徴です。
2024年10月の第50回衆議院議員総選挙で初当選。2026年2月の第51回衆院選では福島2区で128,948票を獲得し、2期目の当選を果たしました。
さらに2026年9月、第2次高市改造内閣で内閣府大臣政務官に就任しています。担当分野は経済財政政策と金融です。
2026年11月現在、根本氏は福島2区選出の衆議院議員であるとともに、内閣府大臣政務官として政府の政策運営にも携わっています。
玄葉光一郎氏は福島2区でどのような存在だった?玄葉光一郎氏は、福島県を地盤として長く国政に携わってきた政治家です。2026年の衆院選時点で11回の当選経験を持ち、2024年の衆院選では福島2区の小選挙区で勝利しました。
2024年の選挙では123,256票を獲得し、根本拓氏の92,616票を上回っています。しかし、2026年の再対決では90,146票にとどまり、根本氏に38,802票差をつけられる結果となりました。
玄葉氏の2026年の敗北は、福島2区における議席の交代という意味を持ちます。長年の政治経験を持つ候補者であっても、選挙区の有権者の判断によって議席が変わることを示した結果です。
根本拓氏と根本匠氏は同じ人物ではない福島2区の歴代議員を調べると、根本匠氏と根本拓氏の名前が登場します。両者は名前が似ていますが、別の政治家です。
根本匠氏は、旧来の福島2区で長く当選してきた元衆議院議員です。一方、根本拓氏は2024年に初当選し、2026年に福島2区の小選挙区で当選した政治家です。
選挙結果を検索するときには、名前の違いと当選した選挙の時期を確認すると、同姓の議員による情報の混同を防げます。
【福島2区の歴代議員】1996年から2026年までの変遷
福島2区の政治的な流れを理解するには、小選挙区制が始まった1996年以降の当選者を振り返ると分かりやすくなります。
主な歴代当選者と選挙の転換点- 1996年:根本匠氏が初代の小選挙区選出議員として当選。
- 2000年:根本匠氏が再選。
- 2003年:根本匠氏が当選。
- 2005年:根本匠氏が当選。
- 2009年:民主党の太田和美氏が根本匠氏を破って当選。
- 2012年:根本匠氏が議席を奪還。
- 2014年:根本匠氏が当選。
- 2017年:根本匠氏が当選。
- 2021年:根本匠氏が当選。馬場雄基氏は比例代表で当選。
- 2024年:玄葉光一郎氏が当選。根本拓氏は比例代表で当選。
- 2026年:根本拓氏が小選挙区で当選。
この推移から、根本匠氏が長期間にわたり選挙区の議席を確保していたこと、2009年には太田和美氏が議席を獲得したこと、そして2024年には玄葉光一郎氏が勝利したことが分かります。
ただし、1996年から現在までの結果をそのまま同じ条件で比較することはできません。2013年と2022年に区割りの改定が行われているためです。
2024年と2026年は同じ区割りで比較できる歴代の選挙結果の中で、特に比較しやすいのが2024年と2026年です。両選挙は2022年改定後の同じ福島2区で行われています。
2024年は玄葉光一郎氏が根本拓氏を30,640票上回りました。一方、2026年は根本氏が玄葉氏を38,802票上回っています。
この結果は、福島2区の選挙情勢が固定的ではないことを示しています。2024年の勝敗をそのまま次の選挙に当てはめることはできず、候補者の活動、政党への評価、選挙時点の政策課題などを総合的に見る必要があります。
【プロの結論】福島2区の選挙結果から読み取るべき3つのポイント
福島2区の2026年選挙を理解するうえで、特に重要なのは次の3点です。
1.区割り変更と選挙結果を混同しない福島2区は2022年の区割り改定によって区域が変わりました。過去の選挙で根本匠氏が当選した時代の福島2区と、現在の郡山市・須賀川市・田村市を中心とする福島2区は、対象地域が同一ではありません。
そのため、歴代議員の実績を調べる場合には、選挙区の名称だけでなく、対象自治体と改定時期をセットで確認することが大切です。
2.2024年と2026年の得票差は政治情勢の変化を示す2024年には玄葉氏が勝ち、2026年には根本氏が勝ちました。同じ区割りで行われた選挙であるため、この変化は福島2区の有権者の政治的判断を考えるうえで重要な材料です。
ただし、得票数だけで政策への評価や個々の有権者の投票理由を断定することはできません。選挙公報、候補者の公約、政党の政策、自治体ごとの開票結果を合わせて確認することが、より正確な分析につながります。
3.小選挙区と比例代表の当選は別に考える根本拓氏は2024年には小選挙区で敗れたものの、比例代表で当選しました。2026年には小選挙区で当選しています。
衆議院選挙では、小選挙区の得票数と比例代表の政党別得票数は別の仕組みです。小選挙区の落選者が比例代表で当選する場合もあるため、候補者の最終的な当落を調べる際には両方の結果を確認する必要があります。
福島2区の選挙結果を正確に理解したい読者にとっては、候補者別の得票数だけでなく、比例代表の当選状況や選挙区の改定履歴まで確認することが判断基準になります。
福島2区に関するよくある質問(FAQ)
Q1:福島2区はどこの地域ですか?
A1:郡山市、須賀川市、田村市と、岩瀬郡、石川郡、田村郡で構成されています。具体的には鏡石町、天栄村、石川町、玉川村、平田村、浅川町、古殿町、三春町、小野町が対象です。
Q2:2026年の福島2区の当選者は誰ですか?
A2:自由民主党の根本拓氏です。2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙で128,948票を獲得し、玄葉光一郎氏を38,802票上回りました。
Q3:2026年の福島2区の候補者は何人でしたか?
A3:5人です。根本拓氏、玄葉光一郎氏、大山里幸子氏、丸本由美子氏、遠藤雄大氏が立候補しました。
Q4:根本拓氏は2024年の衆院選でも当選していましたか?
A4:はい。2024年は福島2区の小選挙区では玄葉光一郎氏に敗れましたが、比例代表東北ブロックで復活当選しました。2026年は小選挙区で当選しています。
Q5:福島2区の歴代議員には誰がいますか?
A5:小選挙区制導入後の主な当選者には、根本匠氏、太田和美氏、玄葉光一郎氏、根本拓氏がいます。なお、過去の区割り変更により、選挙区の対象地域は時期によって異なります。
Q6:2026年現在、福島2区選出の議員は何をしていますか?
A6:根本拓氏が衆議院議員を務めています。2026年9月には第2次高市改造内閣の内閣府大臣政務官に就任し、経済財政政策と金融を担当しています。
福島2区は、郡山市・須賀川市・田村市と周辺の9町村から構成される福島県の衆議院小選挙区です。2022年の区割り変更を経て、現在の区域が設定されました。
2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙では、根本拓氏が128,948票を獲得して当選しました。玄葉光一郎氏は90,146票で敗れ、2024年の選挙とは逆の結果になっています。
根本氏は2024年に比例代表で初当選し、2026年には小選挙区で2期目の当選を果たしました。さらに同年9月には内閣府大臣政務官に就任しています。
福島2区の政治を理解するには、現在の区割り、候補者の得票数、比例代表の結果、歴代議員の変遷を分けて見ることが欠かせません。特に2024年と2026年の選挙結果を比較すると、同じ選挙区でも有権者の判断によって議席が大きく変わることが分かります。
今後も根本氏の国会活動や政府での政策担当、福島県内の地域課題への取り組みが、福島2区の政治を追ううえで重要な注目点となります。
主な情報照合資料: 福島県選挙管理委員会の2026年衆院選資料、福島テレビの開票結果、衆議院公式議員プロフィール、首相官邸・内閣府の根本拓氏の経歴、2022年公職選挙法改正資料。