沖縄旅行で地元の食文化や市場ならではの活気を体験したいなら、那覇市の中心部にある「那覇市第一牧志公設市場」は外せない観光スポットだ。沖縄公設市場として親しまれるこの市場には、鮮魚や精肉、沖縄ならではの食材を扱う店舗が集まり、購入した魚や肉を2階の食堂で調理してもらう独特の「持ち上げシステム」もある。
2026年11月現在、那覇市公式ホームページに掲載されている最新情報では、1階に75店舗が並び、営業時間は原則8時から22時まで。ただし、店舗ごとに営業時間や休業日が異なり、持ち上げの調理受付にも終了時間が設定されている。訪問前に知っておきたい営業時間、定休日、料金の仕組み、アクセス、周辺観光まで、実際の利用手順に沿って整理する。
【沖縄公設市場とは?】那覇市第一牧志公設市場の歴史と2026年の最新状況

沖縄公設市場という名称で検索する人がまず押さえておきたいのが、那覇市松尾にある「那覇市第一牧志公設市場」だ。国際通り周辺の商店街に位置し、沖縄の食文化と日常の買い物風景を同時に楽しめる市場として知られている。
1950年開設、2023年に新市場として再スタート第一牧志公設市場の歴史は、戦後間もない1950年12月にさかのぼる。戦後の那覇で市民の生活を支える市場として開設され、長年にわたって沖縄県民の台所として親しまれてきた。
1972年10月には最初の改築を実施。その後、建物の老朽化に伴って再整備が進められ、2019年には仮設市場への移転を経て、2023年3月に現在の新しい施設がオープンした。
2026年11月4日更新の那覇市公式ホームページによると、現在の市場は1階に75店舗を擁し、精肉、鮮魚、生鮮食品などを幅広く取り扱っている。2階には飲食店が並び、買い物だけでなく沖縄料理を味わう場所としても機能している。
この市場の特徴は、観光客向けに整えられた飲食施設であると同時に、地域の商業文化を受け継ぐ場所でもあることだ。食材を選ぶ買い物客と観光客が同じ空間を行き交うため、沖縄の食生活を身近に感じられる。
2026年の第一牧志公設市場は何が楽しめる?現在の市場で楽しめるのは、単純な食事や土産物の購入だけではない。
- 沖縄近海の魚介類や鮮魚を見比べる
- 豚肉や牛肉など沖縄の食文化に関係する精肉を探す
- 島野菜、漬物、乾物など地域の食材を購入する
- 2階の食堂で沖縄料理を味わう
- 1階で購入した食材を2階で調理してもらう
特に注目したいのが、購入した食材を別フロアの飲食店で調理してもらう仕組みだ。一般的な飲食店とは異なり、食材選びから料理の完成までを自分で組み立てられる点に、第一牧志公設市場ならではの面白さがある。
【1階と2階の違い】鮮魚・精肉75店舗と沖縄料理の食堂を解説
初めて市場を訪れる場合は、まず1階と2階の役割を理解しておくと動きやすい。
1階は鮮魚・精肉・生鮮食品の買い物フロア1階には75店舗が並び、鮮魚店、精肉店、生鮮食品店などが営業している。
鮮魚エリアでは、沖縄近海の魚介類やエビなど、地域色のある海産物を見て回れる。普段のスーパーマーケットではあまり見かけない魚介類に出会えることも、市場を歩く楽しみの一つだ。
精肉エリアでは、豚肉を中心に沖縄の食文化に関係するさまざまな部位を扱う。豚足を意味する「テビチ」や、豚の顔の皮を使った「チラガー」など、沖縄ならではの食材も市場の特色を感じさせる。
また、1階には鮮魚・精肉だけでなく、漬物、乾物、加工食品、土産品などを扱う店舗もある。食事の予定がなくても、沖縄の食材や食品を探す目的で立ち寄る価値がある。
2階は沖縄料理を楽しめる食堂フロア2階には飲食店が並び、沖縄料理や市場で購入した食材を使った料理を楽しめる。
観光客にとって魅力的なのは、1階で購入した魚介類などを2階へ持ち上げて調理してもらえること。刺身や焼き物、煮付けなど、食材や調理内容に応じた楽しみ方ができる。
ただし、すべての飲食店が同じ調理サービスを提供しているわけではない。調理を依頼できる食材やメニュー、料金は店舗によって異なるため、購入前に確認することが大切だ。
市場内のフロアと利用者の関係| 施設・利用者 | 主な役割 | 利用時のポイント |
|---|---|---|
| 1階の鮮魚店 | 魚介類などの販売 | 持ち上げ対象の商品や調理方法を購入前に相談する |
| 1階の精肉店 | 豚肉・牛肉などの販売 | 調理対応できる食材かどうかを確認する |
| 1階の生鮮食品店 | 野菜・加工食品・乾物などの販売 | 買い物や沖縄土産探しに利用できる |
| 2階の食堂 | 沖縄料理の提供・持ち上げ食材の調理 | 調理料金と対応メニューを事前に確認する |
| 市場の利用者 | 食材購入・飲食・市場散策 | 購入代金と調理代金は別々に支払う |
このように、第一牧志公設市場では1階の販売店と2階の飲食店が連携することで、通常の飲食店とは異なる食体験が生まれている。
【持ち上げシステムとは?】市場で買った魚の調理料金と利用方法
第一牧志公設市場を訪れるなら、ぜひ知っておきたいのが「持ち上げシステム」だ。
これは、1階で購入した鮮魚や精肉などを2階の飲食店へ持って行き、調理してもらって食べる仕組み。市場で食材を選ぶ楽しさと、出来上がった料理をその場で味わう楽しさを組み合わせたサービスである。
持ち上げの基本的な利用手順STEP1:1階で食べたい食材を選ぶ
まずは鮮魚店や精肉店を回り、食べたい食材を探す。魚介類の場合は、刺身にしたいのか、焼いて食べたいのか、煮付けにしたいのかなど、希望する調理方法を店員に相談するとよい。
ただし、持ち上げに対応している食材は一部に限られる。どの商品でも必ず調理してもらえるわけではないため、購入前の確認が欠かせない。
STEP2:2階の食堂へ移動する
食材を購入したら、案内に従って2階の食堂へ移動する。購入した店舗と調理を依頼する食堂の間で、対応できる調理内容を確認する。
STEP3:調理を依頼して料理を楽しむ
食堂で調理内容を相談し、料金を確認してから調理を依頼する。料理が完成したら、できたての状態で食べられる。
市場で買った魚の調理料金はいくら?気になるのが、持ち上げにかかる調理料金だ。
那覇市の公式案内では、持ち上げ調理は有料とされている。一方、調理料金の一律価格は掲載されておらず、公式市場サイトでも調理内容によって金額が異なると案内されている。
つまり、魚を買えば必ず何円で調理してもらえるという共通料金が設定されているわけではない。
支払いの仕組みは次のとおりだ。
- 食材代:1階で購入した店舗に支払う。
- 調理代:調理を依頼した2階の食堂に支払う。
古い旅行情報や個人ブログには、過去の料金を紹介したものもある。しかし、調理内容や店舗によって料金が異なるため、以前の金額を2026年の共通料金として考えるのは適切ではない。
予算を決めて利用したい場合は、食材を購入する前に2階の食堂へ調理料金を確認するのがおすすめだ。食材代と調理代を合わせた総額を把握しておけば、会計時の予想外の出費を避けやすい。
持ち上げを利用するときの注意点特に気を付けたいのが受付時間だ。2026年11月時点の那覇市公式情報では、1階の持ち上げ対象食材の調理ラストオーダーは19時45分となっている。
2階食堂のラストオーダーは20時だが、持ち上げ調理の受付はそれより15分早い。夕食目的で訪れる場合、20時までに行けばよいと考えていると、持ち上げの受付に間に合わない可能性がある。
また、調理可能な商品が限られることにも注意したい。魚や肉を購入する前に、対応できる調理方法と料金を確認しておくとスムーズだ。
【2026年最新】沖縄公設市場の営業時間・定休日・休業日一覧
第一牧志公設市場の営業時間は、施設全体の基本時間と、実際に食事や調理を利用できる時間を分けて理解する必要がある。
基本営業時間は8時から22時まで那覇市公式ホームページに掲載されている営業時間は、午前8時から午後10時まで。ただし、店舗によって営業時間は異なる。
- 市場の基本営業時間:8時~22時
- 1階の持ち上げ調理:19時45分ラストオーダー
- 2階食堂:20時ラストオーダー
市場全体が22時まで営業していても、すべての店舗で22時まで買い物や食事ができるわけではない。特に持ち上げを目的に訪れる場合は、夕方以降の時間配分に注意したい。
第一牧志公設市場の定休日那覇市公式ホームページの2026年11月4日更新情報によると、市場の主な休業日は次のとおりだ。
- 毎月第4日曜日(12月を除く)
- 1月1日・2日・3日(正月)
- 旧暦7月16日・17日(旧盆)
上記以外にも、個々の店舗によって休業日が異なる場合がある。
2026年11月の場合、毎月第4日曜日に当たる11月22日は休業日に該当する。12月は第4日曜日も通常の月例休業の対象外となるが、店舗ごとの営業状況は別途確認したい。
旅行日程が決まっている場合は、訪問直前に那覇市や市場の公式案内を確認するのが確実だ。
営業時間と定休日を確認するときのポイント訪問前に確認したいのは、次の3点である。
- 訪問予定日が第4日曜日や年始、旧盆の休業日に該当しないか。
- 目的の鮮魚店・精肉店・食堂が営業しているか。
- 持ち上げ調理を利用する場合、19時45分までに受付できるか。
市場の営業時間だけを確認して終わらせず、実際に利用する店舗の営業時間まで調べることが、旅行中の時間を無駄にしないコツだ。
【アクセス・駐車場】牧志駅から徒歩9分、美栄橋駅から徒歩10分
第一牧志公設市場は、沖縄県那覇市松尾2丁目10番1号に位置する。国際通り周辺の商店街にあるため、那覇市内の観光と組み合わせやすい。
ゆいレールでのアクセス公共交通機関を利用する場合、最寄り駅は沖縄都市モノレール「ゆいレール」の牧志駅と美栄橋駅だ。
- 牧志駅:徒歩約9分
- 美栄橋駅:徒歩約10分
どちらの駅からも徒歩圏内にあり、国際通り周辺の散策を楽しみながら市場へ向かえる。
駅から市場までの道中には商店街が広がっているため、移動そのものも観光の一部として楽しめる。
那覇空港から車で向かう場合那覇市公式情報では、那覇空港から市場までの距離は約6km、所要時間の目安は約16分とされている。
ただし、市場周辺は交通量が多く、時間帯によって道路が混雑することがある。特に観光客が集中する時間帯は、公式案内の所要時間より長くなる可能性がある。
第一牧志公設市場に専用駐車場はある?市場には専用駐車場がない。
車で訪れる場合は、周辺の民間有料駐車場を利用する必要がある。市場の公式アクセス案内でも周辺の有料駐車場が案内されているが、駐車料金や空車状況は施設ごとに異なる。
また、周辺の浮島通りは一方通行となっているため、車で移動する場合は進行方向にも注意したい。国際通り周辺では曜日や時間帯によってバスレーンなどの交通規制が実施されることもある。
駐車場探しや交通規制による時間のロスを避けたいなら、ゆいレールを利用する方法が便利だ。
子連れ・車椅子での利用はできる?那覇市公式情報によると、市場にはバリアフリートイレがあり、1階と2階のトイレにはオストメイト設備も備わっている。車椅子の貸し出しや授乳室も用意されている。
一方、ベビーカーのレンタルはない。ペットの入場もできないが、補助犬は入場可能となっている。
小さな子どもと一緒に訪れる場合や、車椅子を利用する場合は、こうした設備を事前に把握しておくと安心だ。
【国際通り周辺の観光スポット】市場と一緒に楽しむ那覇の街歩き
第一牧志公設市場の魅力は、市場だけで観光が完結しないことにもある。国際通りや平和通り、壺屋やちむん通りなど、那覇を代表する街歩きスポットが周辺に集まっている。
国際通り:那覇観光の定番スポット国際通りは、飲食店や土産物店などが並ぶ那覇市の代表的な繁華街だ。
市場で食事や買い物を楽しんだ後に国際通りを散策すれば、沖縄のお菓子や食品、工芸品などを探すことができる。初めての沖縄旅行でも組み込みやすい観光エリアといえる。
平和通り:地元の商店街らしい雰囲気を楽しむ平和通りは、第一牧志公設市場周辺の商店街散策で立ち寄りたい場所だ。
観光客向けの土産物店だけでなく、地域の暮らしに根差した商店も並ぶ。市場で食材を見た後に歩けば、沖縄の食文化や買い物文化をより身近に感じられる。
壺屋やちむん通り:沖縄の伝統工芸に触れる食文化とは違った沖縄の魅力を楽しみたいなら、壺屋やちむん通りもおすすめだ。
「やちむん」とは沖縄の言葉で焼き物を意味する。壺屋地区は300年以上の歴史を持つ焼き物の町として知られ、通りには陶芸工房や販売店、ギャラリーなどが並ぶ。
那覇市の案内では、やちむん通り中央付近の広場まで牧志駅から徒歩約10分。石畳の街並みを歩きながら、沖縄の伝統工芸や器の文化に触れられる。
おすすめの観光の回り方市場を中心に観光するなら、次のような順番が組み立てやすい。
- 午前:第一牧志公設市場の1階を散策し、鮮魚・精肉・生鮮食品を見て回る。
- 昼食:2階の食堂で沖縄料理を楽しむ。持ち上げを利用する場合は、購入前に調理料金を確認する。
- 午後:平和通りや国際通りを散策し、土産物や沖縄の食品を探す。
- 時間に余裕があれば:壺屋やちむん通りへ足を延ばし、伝統的な焼き物や街並みを楽しむ。
このルートなら、沖縄の食文化、買い物、伝統工芸という異なる魅力を一日で体験しやすい。市場の持ち上げを利用する場合は、19時45分の調理受付終了時間を優先して予定を組みたい。
【沖縄公設市場に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:第一牧志公設市場の営業時間は何時から何時まで?
A1:基本営業時間は8時から22時まで。ただし、店舗によって営業時間は異なる。1階の持ち上げ調理は19時45分、2階食堂は20時がラストオーダーとなっている。
Q2:第一牧志公設市場の定休日はいつ?
A2:原則として毎月第4日曜日(12月を除く)、正月の1月1日から3日、旧盆の旧暦7月16日・17日が休業日。店舗ごとに休みが異なる場合もあるため、訪問前の確認がおすすめ。
Q3:市場で買った魚を2階で調理してもらう料金はいくら?
A3:持ち上げ調理は有料だが、全店舗共通の固定料金は公表されていない。調理内容によって金額が異なるため、1階で食材を購入する前に2階の食堂で料金を確認するとよい。食材代は1階の購入店舗、調理代は2階の食堂に支払う。
Q4:第一牧志公設市場に駐車場はある?
A4:市場専用の駐車場はない。周辺の民間有料駐車場を利用する必要がある。牧志駅から徒歩約9分、美栄橋駅から徒歩約10分なので、ゆいレールでのアクセスも便利。
Q5:第一牧志公設市場は買い物をしなくても楽しめる?
A5:楽しめる。1階では沖縄の鮮魚や精肉、生鮮食品などを見て回ることができ、2階では沖縄料理を味わえる。食材を購入しなくても市場の雰囲気を楽しめるが、持ち上げシステムを利用する場合は食材の購入が必要。
那覇市第一牧志公設市場は、1950年の開設以来、沖縄の食文化と地域の暮らしを支えてきた市場だ。2023年3月のリニューアルを経た現在も、1階の75店舗と2階の食堂を中心に、地元の食材と沖縄料理を楽しめる場所として親しまれている。
2026年11月時点で押さえておきたい基本情報は、営業時間8時~22時、毎月第4日曜日(12月を除く)の定休日、牧志駅から徒歩9分、美栄橋駅から徒歩10分というアクセスだ。市場専用駐車場はないため、車で訪れる場合は周辺の有料駐車場を利用する必要がある。
特に魅力的なのが、1階で購入した食材を2階で調理してもらう持ち上げシステムだ。食材代と調理代が別会計になること、調理料金が店舗や内容によって異なること、19時45分に調理受付が終了することを覚えておけば、利用時に戸惑いにくい。
【プロの結論】第一牧志公設市場を満喫する最大の要点は、単なる食事場所としてではなく、食材選びから調理、食事までを一続きの体験として楽しむことにある。市場の活気を感じたい人、沖縄の食材を知りたい人、一般的な飲食店とは異なる食体験を求める人には特におすすめだ。
反対に、短時間で食事だけを済ませたい人や、調理料金を事前に固定したい人、専用駐車場を必要とする人は、訪問方法や利用店舗を慎重に選びたい。
市場を訪れた後は、国際通りや平和通り、壺屋やちむん通りまで足を延ばしてみよう。食と買い物、伝統工芸を組み合わせれば、那覇ならではの魅力をより深く味わえるはずだ。
主な情報根拠: 那覇市公式ホームページ(2026年11月4日更新)、第一牧志公設市場公式サイト、沖縄観光情報WEBサイト、政府広報オンラインの施設紹介資料。