ガンダムパーフェクトストライクフリーダムは、単純に2機のガンダムを並べたような機体ではありません。ストライクフリーダムガンダムの高い機動性と遠距離攻撃能力に、パーフェクトストライクガンダムが持つ近接戦闘・砲撃・機動力の各要素を組み込んだ、ガンプラならではの発想から生まれた機体です。
登場作品は、2021年に展開された『ガンダムブレイカー バトローグ』。分類上は、既存の宇宙世紀やコズミック・イラの物語に登場する通常の量産・開発MSではなく、ガンプラを組み替えて戦う「ガンダムブレイカー」シリーズの世界観に属するカスタマイズ機です。
機体の製作者・使用者として設定されているのはミヤマ・サナ。ストライクフリーダムをベースに、パーフェクトストライクの特徴を取り込んだ独自のガンプラを完成させています。
特に目を引くのは、背中に配置された8基のドラグーンです。大型のバックパックに加え、剣と砲を組み合わせた武装、ロケットアンカー、前腕部のビーム兵器まで搭載。接近戦から遠距離攻撃まで幅広く対応する構成になっています。
【誕生背景】ガンダムブレイカー バトローグとミヤマ・サナの関係

ガンダムパーフェクトストライクフリーダムの誕生を理解するには、『ガンダムブレイカー バトローグ』の企画そのものを知る必要があります。
2021年6月15日、バンダイナムコエンターテインメントとBANDAI SPIRITSは、「ガンダムブレイカー バトローグ プロジェクト」の始動を発表しました。
この企画の中心にあったのは、ゲームと現実のガンプラを連動させることです。ゲーム内で楽しめるパーツの組み替えやカスタマイズを、実際のプラモデルでも体験できるようにする狙いがありました。
プロジェクトではオリジナル機体をゲームとガンプラの両方で展開。加えて、その機体が活躍する全6話のショートフィルムをサンライズが制作しました。
ミヤマ・サナが作り上げた独自のガンプラミヤマ・サナは、『ガンダムブレイカーモバイル』に関連する登場人物で、『ガンダムブレイカー バトローグ』にも関わるキャラクターです。ガンダムパーフェクトストライクフリーダムは、彼女が製作・使用するガンプラとして位置付けられています。
ここで重要なのは、機体名に含まれる「パーフェクトストライク」と「フリーダム」が、単なる名称上の組み合わせではないことです。
パーフェクトストライクガンダムが持つ複数のストライカーパックの機能を、ストライクフリーダムガンダムの機体構成に合わせて再構築しています。既存機体の特徴を残しながら、新しい機能を追加するという、ガンプラカスタマイズの醍醐味が反映されています。
作品は全6話のショートフィルム『ガンダムブレイカー バトローグ』は2021年秋に配信された全6話のWebアニメです。監督は大張正己、企画・製作はサンライズが担当しています。
物語では、ガンプラバトルの全米選手権やGBフェスタを背景に、異なる作品・ゲームから集まったキャラクターたちが事件に巻き込まれていきます。
サツキノ・ミサ、フドウ・リュウセイ、ミヤマ・サナ、アイゼン・トウマなどが登場し、ゲーム作品を横断したキャラクターの共演も見どころです。
本作は長編テレビシリーズとは異なり、ゲーム・アニメ・プラモデルの連動を楽しむ企画として制作された作品です。機体のデザインも、劇中での活躍だけでなく、実際に組み立ててカスタマイズできることを意識した構成になっています。
【融合設計】ストライクフリーダムとパーフェクトストライクの違い
ガンダムパーフェクトストライクフリーダムの魅力は、2機の長所をどのように融合させたかにあります。
ベースとなったストライクフリーダムガンダムストライクフリーダムガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツです。
高機動性と強力な射撃兵器を特徴とし、背部のスーパードラグーン機動兵装ウイングや、腰部のレールガン、ビームライフルなど、多彩な武装を備えています。
ガンダムパーフェクトストライクフリーダムは、このストライクフリーダムのシルエットを土台にしています。特に背部の翼状ユニットと複数のドラグーンは、ベース機の特徴を発展させた部分です。
パーフェクトストライクガンダムから受け継いだ要素もう一方のパーフェクトストライクガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場するストライクガンダムの強化形態です。
エールストライカー、ソードストライカー、ランチャーストライカーという3種類の装備を統合し、機動戦闘・近接戦闘・砲撃戦の能力を一つの機体に集約しています。
それぞれの役割は次のとおりです。
- エールストライカー:機動力と飛行能力を強化する。
- ソードストライカー:大型対艦刀などによる近接戦闘を担当する。
- ランチャーストライカー:大型砲を中心とした遠距離砲撃を担当する。
ガンダムパーフェクトストライクフリーダムでは、この3つの機能をストライクフリーダムの設計に合わせて統合しています。
スーパーマルチプルアサルトストライカーの役割この統合装備が「スーパーマルチプルアサルトストライカー」です。
名称に含まれる「マルチプルアサルト」は、複数の戦闘領域に対応するという機体コンセプトを端的に表しています。
高機動ユニットとしてのエールストライカー、格闘戦向けのソードストライカー、砲撃戦向けのランチャーストライカー。それぞれの特徴をまとめ、ストライクフリーダムのドラグーンシステムと組み合わせた構成です。
注目すべきなのは、単に装備を増やしただけではない点です。背部ユニットには8基のドラグーンが配置され、武装の搭載位置や機体全体のシルエットにも独自のアレンジが加えられています。
ストライクフリーダムの機動性をイメージさせながら、パーフェクトストライクの全領域対応というコンセプトを取り込んでいるのが、この機体の設計上の面白さです。
【武装一覧】8基のドラグーンと主要兵器を解説
ガンダムパーフェクトストライクフリーダムを語るうえで外せないのが、多彩な武装です。
BANDAI SPIRITSの商品説明では、背部の8基のドラグーン、シュベルトゲベール、アグニ、パンツァーアイゼン、左前腕部のビームパーツ、右肩部のコンボウェポンポッドなどが紹介されています。
1. 8基のドラグーン最大の視覚的特徴が、背部に搭載された8基のドラグーンです。
エールストライカーを思わせる翼状のシルエットに組み込まれており、機体の後方に大きな存在感を生み出しています。
ドラグーンは、ストライクフリーダムガンダムを象徴する遠隔攻撃兵器です。複数方向から攻撃するという戦闘コンセプトを受け継ぎ、パーフェクトストライクフリーダムの多方向攻撃能力を印象付けています。
8基という数だけでなく、翼状ユニットと一体化した配置がデザイン上のポイントです。
2. レーザー対艦刃「シュベルトゲベール」シュベルトゲベールは、パーフェクトストライクガンダムにも関係する大型の対艦刀です。
近接戦闘で使用する格闘兵装であり、実体刃に加えてビーム刃を展開できる構成が特徴です。
パーフェクトストライクフリーダムでは、アグニと連結することで大型武装にアレンジできます。単独での使用と合体状態の両方を楽しめるため、ガンプラでも存在感のある装備です。
3. 超高インパルス砲「アグニ」アグニはランチャーストライカーを象徴する大型砲です。
もともとは遠距離から強力な攻撃を行うための兵器で、パーフェクトストライクフリーダムでは機体全体の武装構成に合わせたアレンジが施されています。
シュベルトゲベールと連結することで、別形態の大型兵器として使用できるのも特徴です。
4. ロケットアンカー「パンツァーアイゼン」パンツァーアイゼンは左肩部に装備されたロケットアンカーです。
先端のクローを射出する構造で、相手を捕捉したり、近距離で攻撃したりする用途を持っています。
HGキットではリード線を使用することで、アンカーを射出した状態を再現できます。通常の固定武装とは違う動きのあるディスプレイができる点も魅力です。
5. 左前腕部のビームブレイド「リヒトファング」左前腕部にはビームパーツを装着できます。設定上の武装名はリヒトファングです。
大型のビーム刃を形成する近接兵器で、対艦刀とは異なる接近戦の選択肢を与えています。
HGキットではクリアパーツによってビーム兵器らしい表現を楽しめます。
6. 右前腕部のスタンユニット「インドラ」右前腕部には、スタンユニット「インドラ」が設定されています。
電撃を利用する兵器で、通常の射撃兵器や格闘兵器とは異なる役割を担います。対戦相手の動きを制限するという、補助的な戦闘機能を持つ装備です。
7. クスィフィアス3レール砲ストライクフリーダム由来のレールガンも、機体の武装構成を理解するうえで押さえておきたいポイントです。
クスィフィアス3は、ストライクフリーダムの腰部に装備されていたレールガンの系譜にあたります。パーフェクトストライクフリーダムでは、全体の装備配置に合わせたアレンジが見られます。
8. 頭部機関砲・右肩部コンボウェポンポッド・ビームシールド上記の主要武装に加え、頭部には近接防御用の機関砲が設定されています。また、右肩部にはコンボウェポンポッドを搭載しています。
加えて、ビームシールドによる防御機能も見逃せません。攻撃装備だけでなく防御手段まで含めて、幅広い戦闘状況に対応する構成になっています。
設定上の必殺攻撃としては「パーフェクトフルバースト」も挙げられます。搭載火器を展開し、マルチロックオンと組み合わせて一斉射撃する攻撃です。
このように、ガンダムパーフェクトストライクフリーダムは、単一の武装に依存せず、遠距離・中距離・近距離の攻撃手段を組み合わせた機体です。
【関係整理】機体・人物・作品のつながりを一覧で確認
ここまで紹介した機体と関連作品の関係を整理すると、次のようになります。
| 名称 | 分類・関係 | 主な特徴・役割 |
|---|---|---|
| ガンダムパーフェクトストライクフリーダム | 中心となる機体 | 2機の特徴を融合したカスタマイズガンプラ |
| ストライクフリーダムガンダム | ベース機 | 高機動性とドラグーンを含む多彩な射撃武装 |
| パーフェクトストライクガンダム | 武装・設計の参考機 | エール・ソード・ランチャーの3要素を統合 |
| ミヤマ・サナ | 製作者・使用者 | 本機をカスタマイズした人物 |
| スーパーマルチプルアサルトストライカー | 背部統合装備 | 機動・格闘・砲撃の各機能を統合 |
| ガンダムブレイカー バトローグ | 登場作品 | ゲーム・ガンプラ連動企画の全6話Webアニメ |
| HG 1/144 ガンダムパーフェクトストライクフリーダム | 立体商品 | 2021年発売の1/144スケールプラモデル |
この関係を理解すると、機体の名称や装備の由来が整理しやすくなります。
特に注意したいのは、ガンダムパーフェクトストライクフリーダムが『機動戦士ガンダムSEED』本編に登場するストライクフリーダムガンダムの正式な後継機というわけではないことです。
あくまでも『ガンダムブレイカー バトローグ』の企画で生まれたオリジナルのカスタマイズ機です。SEEDシリーズの機体デザインや武装をモチーフにしながら、ガンプラバトルの世界で独自の存在感を発揮しています。
【HGガンプラ】2021年発売キットの仕様・価格・魅力
ガンダムパーフェクトストライクフリーダムは、アニメに登場するだけでなく、HGシリーズのガンプラとして商品化されています。
正式な商品名は「HG 1/144 ガンダムパーフェクトストライクフリーダム」。BANDAI SPIRITSの公式商品情報によると、発売日は2021年12月11日、メーカー希望小売価格は税込2,530円です。
基本スペック- 商品名:HG 1/144 ガンダムパーフェクトストライクフリーダム
- ブランド:HG(ハイグレード)
- スケール:1/144
- 発売日:2021年12月11日
- メーカー希望小売価格:2,530円(税込)
- 税抜価格:2,300円
- メーカー:BANDAI SPIRITS
- 関連作品:ガンダムブレイカー バトローグ
このHGキットの魅力は、特徴的な武装を実際に手に取って組み替えられることです。
公式商品情報に記載されている主な付属品は次のとおりです。
- ビームエフェクト一式
- ビームシールドエフェクト
- レーザー対艦刃「シュベルトゲベール」
- 超高インパルス砲「アグニ」
- リード線
- ホイルシール
- ハンドパーツ一式
特に注目したいギミックは3つあります。
第一に、シュベルトゲベールとアグニの連結機構。2つの武装を組み合わせて、異なる形態を再現できます。大型の剣や砲を持たせたポージングが楽しめます。
第二に、パンツァーアイゼンの射出表現。付属のリード線を利用することで、左肩のロケットアンカーを展開した状態にできます。通常の立ち姿とは異なる躍動感を演出できます。
第三に、ビームエフェクトの装着。左前腕部にビームパーツを取り付けられるほか、ビームシールドのエフェクトも付属しています。
これらのギミックによって、完成後も武装を交換しながら複数のディスプレイを楽しめます。
2026年に購入するときの注意点2026年に購入を検討する場合、発売当時の定価と現在の販売価格を区別することが大切です。
2,530円という金額は発売時のメーカー希望小売価格です。現在の販売価格や在庫状況を保証するものではありません。
発売から数年が経過しているため、店舗によって在庫や販売条件が異なる可能性があります。中古品やフリマサイトで購入する場合は、ランナーの欠品、組み立て済みかどうか、説明書や付属品の有無も確認したいところです。
また、メーカーの商品情報では、発売から時間が経過した商品について生産・販売が終了している場合があると案内されています。再販や在庫の有無は、購入時点の公式情報と販売店の案内を確認するのが確実です。
【混同注意】パーフェクトストライクフリーダムとルージュは別機体?
検索時に混同しやすいのが「ガンダムパーフェクトストライクフリーダム」と「ガンダムパーフェクトストライクフリーダムルージュ」です。
名前が非常によく似ていますが、登場作品や商品としては区別する必要があります。
ガンダムパーフェクトストライクフリーダムは、2021年の『ガンダムブレイカー バトローグ』に登場した機体です。
一方、ガンダムパーフェクトストライクフリーダムルージュは、2023年に配信された『ガンダムビルドメタバース』に登場する機体です。ストライクルージュを意識したカラーリングが特徴で、こちらもHGシリーズで商品化されています。
ルージュ版のHGキットは2024年1月13日発売、税込2,530円です。
両機にはシュベルトゲベール、アグニ、パンツァーアイゼン、ドラグーンなど共通する要素がありますが、同じ商品ではありません。購入時にはパッケージの商品名を確認しましょう。
【よくある質問】ガンダムパーフェクトストライクフリーダム(FAQ)
Q1:ガンダムパーフェクトストライクフリーダムのベース機は何ですか?
A1:ベース機はストライクフリーダムガンダムです。そこにパーフェクトストライクガンダムの武装や機能を取り入れたカスタマイズMSです。
Q2:ドラグーンは何基装備していますか?
A2:背部に合計8基のドラグーンを装備しています。エールストライカーを思わせる翼状のユニットに配置されているのが特徴です。
Q3:ガンダムパーフェクトストライクフリーダムの製作者は誰ですか?
A3:ミヤマ・サナです。彼女がストライクフリーダムガンダムをベースに、パーフェクトストライクガンダムの要素を組み込んだガンプラとして設定されています。
Q4:シュベルトゲベールとアグニは合体できますか?
A4:できます。2つの武装を連結することで、異なる2形態の大型武装を再現できます。HGキットでも、この組み替えギミックが用意されています。
Q5:HGガンプラの発売日と定価はいくらですか?
A5:2021年12月11日発売で、メーカー希望小売価格は税込2,530円です。2026年の実売価格は販売店や在庫状況によって異なります。
Q6:ガンダムパーフェクトストライクフリーダムルージュとは同じ機体ですか?
A6:別の商品・機体として区別されます。ルージュ版は『ガンダムビルドメタバース』に登場し、ストライクルージュを意識したカラーリングが特徴です。
Q7:パーフェクトストライクフリーダムの武装で特に注目すべきものは何ですか?
A7:8基のドラグーン、シュベルトゲベール、アグニ、パンツァーアイゼンが代表的です。加えて、リヒトファングやインドラなど、近接戦闘を補助する武装も設定されています。
ガンダムパーフェクトストライクフリーダムは、ストライクフリーダムガンダムの高機動・遠距離攻撃能力と、パーフェクトストライクガンダムの多目的な装備思想を融合させたカスタマイズMSです。
『ガンダムブレイカー バトローグ』の企画から生まれ、ミヤマ・サナが製作・使用する機体として設定されています。
最大の特徴は、8基のドラグーンを搭載したスーパーマルチプルアサルトストライカーです。シュベルトゲベールとアグニの連結機構、パンツァーアイゼンの射出ギミック、前腕部のビーム兵器など、武装のバリエーションも豊富です。
HG 1/144キットは2021年12月11日に税込2,530円で発売。複数の武装を組み替えられるため、完成後のポージングやディスプレイにも楽しみがあります。
この機体を選ぶなら、次の3点を判断基準にするとよいでしょう。
- SEEDシリーズが好きな人:ストライクフリーダムとパーフェクトストライクの両方の魅力を楽しみたい人におすすめ。
- 武装の多いガンプラが好きな人:ドラグーンや大型武器、アンカーなど、装備の組み替えを楽しみたい人に向いている。
- 購入価格を重視する人:発売時の定価2,530円を基準に、現在の販売価格や付属品の状態を比較したい。
2026年に改めて振り返っても、ガンダムパーフェクトストライクフリーダムは、異なる機体の特徴を組み合わせる「ガンプラカスタマイズ」の面白さを象徴する一機です。作品設定を知ってからHGを組み立てると、8基のドラグーンや各武装の配置にも、より深い意味を感じられるはずです。
主な事実確認資料
- BANDAI SPIRITS公式商品情報(発売日・価格・武装・付属品)
- バンダイナムコエンターテインメント/BANDAI SPIRITSの2021年6月15日付プロジェクト発表
- サンライズワールド公式作品情報(全6話・スタッフ・あらすじ)
- 機体設定資料およびHGキットのレビュー資料