「さよならだけどさよならじゃない」は、1991年2月21日にポニーキャニオンから発売された、やまだかつてないWinkの2作目のシングルです。歌っているのは、タレントの山田邦子と横山知枝によるユニット。作詞を山田邦子、作曲をKANが担当した楽曲で、フジテレビ系バラエティ番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』から生まれました。
この曲には、1991年3月21日発売のアルバム『やまだかつてないCD』に収録された音源や、1992年6月19日に横山知枝がアルバム『Bloomin'』で発表した新録バージョンもあります。加えて、公式YouTube音源の「Released on: 1991-03-21」という表記が、シングルの発売日と混同されることもあります。
【結論】「さよならだけどさよならじゃない」は誰が歌い、いつ発売された?

この曲のオリジナル歌唱アーティストは、やまだかつてないWinkです。1991年2月21日にポニーキャニオンから8センチCDシングルとして発売されました。
ユニットを構成していたのは、山田邦子と横山知枝の2人です。当時人気だったアイドルデュオWinkをモチーフに、テレビ番組の企画から誕生したユニットでした。本家Winkとは別のグループであり、名前が似ていてもメンバーは異なります。
楽曲の制作クレジットは次のとおりです。
- 歌:やまだかつてないWink
- 作詞:山田邦子
- 作曲:KAN
- 編曲:小林信吾
- 発売元:ポニーキャニオン
- 発売日:1991年2月21日
- タイアップ:フジテレビ系『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』挿入歌
オリコンのアーティスト別シングルランキングでは、最高順位2位、登場回数12週を記録しています。テレビ番組発の企画ユニットという枠を超え、当時の音楽シーンでも存在感を示した作品でした。
特に注目したいのは、作詞を山田邦子、作曲をKANが担当している点です。バラエティ番組から生まれた楽曲でありながら、音楽制作には実力のあるクリエイターが参加していました。
【発売の経緯】山田邦子と横山知枝が結成したユニットから誕生
「さよならだけどさよならじゃない」の誕生を理解するには、1989年10月にスタートしたフジテレビ系『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』を知る必要があります。
同番組は、山田邦子を中心にコント、音楽、ドラマなどを組み合わせたバラエティ番組です。1989年から1992年まで放送され、最高視聴率20.4%を記録したことでも知られています。
Winkのものまね企画がユニット結成につながった番組では、当時人気を集めていた女性デュオWinkをモチーフにした企画が展開されました。山田邦子がWinkのものまねをするにあたり、相方となる人物を一般から募集し、オーディションを実施。その結果、広島の高校生だった横山知枝が選ばれました。
こうして山田邦子と横山知枝による「やまだかつてないWink」が誕生します。単なるものまね企画にとどまらず、実際に楽曲を制作し、CDを発売する音楽ユニットへと発展しました。
KANが作曲を担当した理由と音楽的な背景この曲の作曲を担当したKANは、当時「愛は勝つ」などで注目を集めていたシンガーソングライターです。『やまだかつてないテレビ』ではKANの楽曲も番組を通じて広く知られるようになり、音楽とバラエティが結び付く流れが生まれていました。
一方、山田邦子はタレントとしての活動だけでなく、作詞家としても本作に参加しています。別れをテーマにしながら、悲しみだけに傾かない歌詞の世界は、番組から生まれたユニットの親しみやすさとも相性がよいものでした。
文春オンラインの番組振り返り記事でも、やまだかつてないWinkの結成やKANによる作曲、翌月のアルバム発売が紹介されています。番組の音楽企画が当時の音楽番組の役割の一部を担っていたという背景も、このヒットを理解するうえで興味深いポイントです。
【関係者・作品情報一覧】発売日から制作陣、チャート実績まで整理
作品に関係する人物や発売情報を整理すると、シングル、アルバム、カバー版の位置付けが明確になります。
| 項目 | 内容 | 詳細・役割 |
|---|---|---|
| オリジナル歌手 | やまだかつてないWink | 山田邦子・横山知枝の2人組 |
| 作詞 | 山田邦子 | ユニットのメンバーであり作詞担当 |
| 作曲 | KAN | 楽曲のメロディーを担当 |
| 編曲 | 小林信吾 | 楽曲の編曲を担当 |
| シングル発売日 | 1991年2月21日 | ポニーキャニオン発売 |
| 初出アルバム | やまだかつてないCD | 1991年3月21日発売 |
| オリコン実績 | 最高2位 | 登場回数12週 |
| カバー歌手 | 横山知枝 | 1992年にソロ名義で新録 |
| カバー収録作品 | Bloomin' | 1992年6月19日発売 |
この一覧で重要なのは、1991年2月のシングル発売と3月のアルバム発売が別の日付であることです。また、1992年の横山知枝版は、オリジナルと同じ楽曲をソロ名義で新たに録音したものです。
KANの公式ディスコグラフィーにも、山田邦子が作詞、KANが作曲した作品として掲載されています。さらに横山知枝の『Bloomin'』に収録されたバージョンについては「新録」と記載されています。
【歌詞の意味を考察】なぜ「さよなら」が「さよならじゃない」になるのか
この曲が長く卒業ソングとして親しまれている理由は、別れを悲しい出来事だけで終わらせていない点にあります。
歌詞の中心にあるのは、離れていく相手との友情や、共有してきた時間への愛着です。駅まで歩く道、つないだ手、2人だけの秘密、記念として残すリボンなど、具体的な思い出を想起させる情景が登場します。
1. 別れは関係の終わりではないタイトルそのものが、この曲のメッセージを端的に表しています。
物理的には離れてしまっても、これまで築いてきた関係まで消えるわけではありません。卒業や転校、進学、引っ越しなど、生活環境が変わるときに感じる寂しさを受け止めながら、これからもつながっていけるという希望を描いています。
2. リボンが象徴する思い出とつながり歌詞の中で印象的なのがリボンの存在です。
リボンは、2人の間にある目に見えない絆を形にしたものとして解釈できます。別々の場所で生活するようになっても、共有した記憶や約束は残り続ける。その気持ちを、身近で分かりやすいモチーフに置き換えています。
3. スイカの種と小さな芽が示す未来後半には、かつて飛ばしたスイカの種と、そこから育つ小さな芽を連想させる描写があります。
ここには、過去の何気ない出来事が未来につながっていくという意味を読み取れます。何気なく過ごした日々も、時間が経てば大切な思い出になる。別れた場所や道を再び訪れたとき、かつて一緒にいた人を思い出すという感覚にも重なります。
この曲は、学校生活や卒業式だけに限定された歌ではありません。友人との別れ、職場の異動、仲間との旅立ちなど、人生のさまざまな節目に重ねられる普遍性を持っています。
だからこそ、明るい言葉遣いの中に寂しさがありながら、最後には前向きな気持ちが残るのです。
【原曲と横山知枝のカバーを比較】1992年の新録版は何が違う?
「さよならだけどさよならじゃない」には、やまだかつてないWinkによるオリジナルだけでなく、横山知枝のソロバージョンも存在します。
横山知枝版は、1992年6月19日にポニーキャニオンから発売されたファーストアルバム『Bloomin'』に収録されています。
オリジナルとカバーの基本的な違い2つのバージョンを比較すると、最も大きな違いは歌唱名義です。
オリジナルは山田邦子と横山知枝によるユニット名義ですが、1992年版は横山知枝のソロ名義です。KANの公式ディスコグラフィーでは、こちらのバージョンを「新録」として扱っています。
- オリジナル:やまだかつてないWinkによるユニット歌唱。
- カバー:横山知枝によるソロ歌唱。
- 作詞:どちらも山田邦子。
- 作曲:どちらもKAN。
- 編曲:横山知枝版の歌ネット掲載情報では小林信吾。
オリジナル版の魅力は、山田邦子と横山知枝という2人がユニットとして歌っている点です。テレビ番組から生まれたユニットのキャラクターや、Winkをモチーフにした企画の背景も含めて楽しめます。
一方、横山知枝のソロ版では、歌唱の主体が1人になります。ユニットとしての作品を、横山自身のソロ活動の中で改めて表現した点に注目したいところです。
また、両バージョンとも山田邦子の作詞とKANの作曲という基本的な楽曲の骨格は共通しています。横山知枝版は別の作曲家による新曲ではなく、同じ作品を新たに録音したものです。
聴き比べるなら、まずオリジナルを聴いてユニット誕生時の背景を理解し、その後に『Bloomin'』収録版を聴くのがおすすめです。歌手名だけでなく、作品が生まれた時期と横山知枝の活動の変化まで見えてきます。
【発売日表記の謎】1991年2月21日と3月21日、どちらが正しい?
この曲を調べると、1991年2月21日と1991年3月21日という2つの日付が見つかります。どちらかが間違いというわけではありません。それぞれ指している発売対象が違います。
1991年2月21日:オリジナルシングルの発売日オリコンのシングルリリース情報では、やまだかつてないWinkの「さよならだけどさよならじゃない」の発売日を1991年2月21日としています。ポニーキャニオンから発売されたシングルの正式な発売日として確認できる日付です。
1991年3月21日:アルバム『やまだかつてないCD』の発売日翌月の3月21日には、番組で使用された楽曲を収録した『やまだかつてないCD』が発売されました。このアルバムにも「さよならだけどさよならじゃない」が収録されています。
ポニーキャニオン提供のYouTube音源には、次のような配信メタデータがあります。
Provided to YouTube by ポニーキャニオン
Album:やまだかつてないCD
Released on:1991-03-21
Composer:KAN
Lyricist:Kuniko Yamada
ここで表示される3月21日は、シングルの初発売日ではなく、音源が収録されているアルバム『やまだかつてないCD』の発売日として理解するのが適切です。
歌ネットに表示される2010年4月21日にも注意もう一つ、検索時に注意したいのが歌ネットの原曲ページに表示される2010年4月21日という日付です。
同日にはポニーキャニオンから『Myこれ!Lite 横山知枝/やまだかつてないWINK』が発売されており、収録曲にはオリジナルと横山知枝のソロバージョンの両方が含まれています。
したがって、歌ネットのページに表示される日付だけを見て、2010年が楽曲の初発売年だと判断するのは適切ではありません。原曲の発売日を調べる場合は、オリコンのシングル情報や当時のCD商品情報を基準にする必要があります。
発売日を整理すると、次のようになります。
- 1991年2月21日:オリジナルシングル発売。
- 1991年3月21日:『やまだかつてないCD』発売。
- 1992年6月19日:横山知枝の『Bloomin'』発売。新録版を収録。
- 2010年4月21日:『Myこれ!Lite 横山知枝/やまだかつてないWINK』発売。
【「さよならだけどさよならじゃない」に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:さよならだけどさよならじゃないを歌っているのは誰ですか?
A1:オリジナルを歌っているのは、山田邦子と横山知枝によるユニット「やまだかつてないWink」です。本家Winkとは別のユニットで、『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』の企画から誕生しました。
Q2:さよならだけどさよならじゃないの正式な発売日はいつですか?
A2:オリジナルシングルの発売日は1991年2月21日です。1991年3月21日は収録アルバム『やまだかつてないCD』の発売日であり、シングル発売日とは異なります。
Q3:横山知枝が歌うカバー版はいつ発売されましたか?
A3:1992年6月19日発売のファーストアルバム『Bloomin'』に収録されています。オリジナルと同じ山田邦子作詞、KAN作曲の楽曲を横山知枝がソロで新たに録音したバージョンです。
「さよならだけどさよならじゃない」は、1991年2月21日にポニーキャニオンから発売された、やまだかつてないWinkの2作目のシングルです。
山田邦子が作詞し、KANが作曲、小林信吾が編曲を担当。山田邦子と横山知枝というテレビ番組発のユニットによって歌われ、オリコン最高2位を記録しました。
その後、1991年3月21日に発売された『やまだかつてないCD』に収録され、1992年6月19日には横山知枝が『Bloomin'』で新録版を発表しています。
この曲の魅力は、別れを悲しみだけで表現せず、思い出や友情を未来へ持ち越すメッセージにあります。卒業という人生の節目だけでなく、長年の友人との別れや、新しい環境へ進むときにも心に響く作品です。
2026年に改めてこの曲を調べたり聴いたりする際は、次の3点を押さえておくと情報を整理しやすくなります。
- オリジナルの発売日は1991年2月21日。
- 3月21日の表記は『やまだかつてないCD』の発売日。
- 横山知枝版は1992年6月19日に発表されたソロ名義の新録音源。
タイトルにある「さよならだけどさよならじゃない」という言葉は、別れを終わりと決めつけない考え方そのものです。時代や歌い手が変わっても、思い出を未来につなげるという楽曲のメッセージは色あせていません。