スーパーや業務用食品売り場、外食チェーンなどで広く流通しているブラジル産鶏肉。「国産より安いけれど、本当に安全なの?」「抗生物質や残留農薬が多いのでは?」「サルモネラ菌などの食中毒リスクは大丈夫?」と不安を感じる人も少なくありません。
2026年11月現在、ブラジル産鶏肉は日本の食品衛生法に基づく輸入届出・審査・検査と、農林水産省が所管する動物検疫制度の対象です。ただし、すべての輸入品が毎回同じ検査を受けるわけではなく、過去には残留抗菌性物質の検出や、ブラジル国内の食肉検査をめぐる不正事件も発生しています。さらに2025年には高病原性鳥インフルエンザによる輸入停止と解除があり、2026年にも地域限定の停止措置が確認されています。
大切なのは、ブラジル産という原産国だけで安全・危険を判断しないことです。日本の輸入管理の実態、過去の問題、残留物質の基準、国産鶏肉との違い、家庭でできる食中毒予防まで、2026年の最新情報を基に整理します。
【2026年最新】ブラジル産鶏肉の安全性は?日本での輸入管理の実態

最初に押さえておきたいのは、ブラジル産鶏肉が日本で無条件に流通しているわけではないという点です。
日本に販売目的で食品を輸入する場合、食品衛生法第27条に基づく輸入届出が必要です。ブラジル産の鶏肉も例外ではなく、輸入者は検疫所に必要事項を届け出なければなりません。
厚生労働省の輸入手続によると、検疫所では食品衛生監視員が届出内容を審査し、日本の食品衛生法に適合しているかを確認します。そのうえで、必要に応じて検査が実施されます。届出をしていない食品は、販売したり営業上使用したりできません。
輸入時に実施される3種類の検査・確認ブラジル産鶏肉の安全性を支えるのは、単一の検査ではありません。輸入食品監視制度には、主に次の仕組みがあります。
1.モニタリング検査
厚生労働省が年間計画に基づいて実施する検査です。輸入食品を幅広く監視し、残留農薬、動物用医薬品、微生物、食品添加物などの状況を確認します。
モニタリング検査は、検査結果を待たずに輸入できる仕組みですが、違反が判明した場合には回収などの措置が取られます。
2.検査命令
過去の違反実績などから、食品衛生法違反の可能性が高いと判断された食品に対して実施されます。輸入者は輸入の都度、検査を受けなければならず、適法と判断されるまで輸入は認められません。
3.指導検査・自主検査
輸入者に対して、農薬や動物用医薬品、添加物などについて自主的な検査を促す制度です。初回輸入時や、過去の違反情報などを踏まえて検査が指導されることもあります。
重要なのは、日本に入ってくるブラジル産鶏肉の全ロットが、毎回すべての項目について検査されるわけではないということです。リスクに応じた監視制度であり、検査の必要性は食品の種類や過去の違反状況などから判断されます。
この仕組みはブラジル産だけを対象にしたものではなく、すべての輸入食品に適用される日本の基本的な監視制度です。
2026年に公表された輸入食品監視統計厚生労働省が2026年8月28日に公表した2025年度の輸入食品監視指導結果には、日本全体の輸入食品検査の実績がまとめられています。
| 項目 | 2025年度の実績 |
|---|---|
| 輸入届出件数 | 約253万件 |
| 輸入届出重量 | 約3,228万トン |
| 検査実施件数 | 214,030件 |
| 法違反件数 | 791件(延べ825件) |
| モニタリング検査実施件数 | 延べ101,278件 |
| モニタリング検査による違反 | 延べ128件 |
これらはブラジル産鶏肉だけの統計ではなく、輸入食品全体の実績です。したがって、791件という違反件数をブラジル産鶏肉の違反件数と解釈してはいけません。
一方、輸入食品に対して実際に検査が行われ、違反が発見された場合には積み戻しや廃棄、回収などの措置が実施されていることが分かります。
動物検疫も別の重要な安全管理食品衛生法に基づく検疫所の検査とは別に、農林水産省の動物検疫所も輸入鶏肉を管理しています。
こちらは主に鳥インフルエンザなどの家畜伝染病が日本に侵入することを防ぐための制度です。日本と輸出国との間で家畜衛生条件が定められ、条件に合致する国や地域、指定された処理施設からの輸入が認められます。
つまり、食品衛生法による残留物質・微生物などの管理と、動物検疫による伝染病対策は、目的の異なる二つの管理制度です。
【残留農薬・抗生物質・サルモネラ】ブラジル産鶏肉の3つの不安を検証
ブラジル産鶏肉に対する不安としてよく挙げられるのが、残留農薬、抗生物質、食中毒菌です。それぞれ性質が違うため、分けて考える必要があります。
1.ブラジル産鶏肉に残留農薬はある?残留農薬とは、農作物や飼料などの生産過程で使用された農薬が、食品中に残っている状態を指します。
鶏肉は植物性食品ではありませんが、鶏が食べる飼料などを通じて農薬由来の物質が食品に残る可能性は考慮されます。そのため、日本では輸入品も含めて残留農薬に関する基準が適用されます。
日本のポジティブリスト制度では、食品に残留する農薬、飼料添加物、動物用医薬品について基準が設定されています。基準値を超える食品の輸入・販売は禁止されています。
この制度の重要な点は、原産国によって基準を緩める仕組みではないことです。ブラジル産でも国産でも、日本国内で流通する食品には日本の基準が適用されます。
なお、2024年4月1日から食品衛生基準行政は厚生労働省から消費者庁に移管されています。現在、残留農薬などの基準設定を確認する際は、消費者庁の情報も重要です。
2.抗生物質や動物用医薬品は残っていない?鶏の飼育過程では、病気の治療などを目的として動物用医薬品が使用される場合があります。
ここで注意したいのは、抗生物質を使用したことと、食肉に危険な量の抗菌性物質が残っていることは同じではないという点です。
日本では動物用医薬品にも残留基準が設けられています。基準を超えた残留が認められた食品は、食品衛生法上の違反となります。
また、残留基準は単に薬剤の使用歴を判断するものではありません。人が食品を通じて摂取する量を考慮して設定されるものです。
ただし、残留基準への適合と、薬剤耐性菌の問題は別の論点です。残留物質の検査だけで、農場での抗菌剤使用状況や耐性菌の問題をすべて評価できるわけではありません。
消費者としては「ブラジル産だから抗生物質が必ず多い」と考えるのではなく、日本の残留基準と輸入検査、輸出施設の管理状況を確認することが適切です。
3.サルモネラ菌による食中毒リスクは?サルモネラ菌は、鶏肉による食中毒の原因となる代表的な細菌の一つです。
鶏肉にはサルモネラ菌やカンピロバクターなどが付着している可能性があります。これらはブラジル産だけに限られた問題ではなく、国産鶏肉にも共通するリスクです。
特に注意したいのは、冷凍されていた鶏肉だからといって、食中毒菌が完全に消滅しているわけではないことです。冷凍は保存方法であり、十分な加熱の代わりにはなりません。
また、輸入時に検査を受けていることも、家庭での加熱が不要になる理由にはなりません。
サルモネラ菌やカンピロバクターによる食中毒を防ぐには、原産国に関係なく、中心部まで十分に加熱することが必要です。
3つのリスクを混同しないための整理| 不安の種類 | 主な問題 | 日本の管理・対策 |
|---|---|---|
| 残留農薬 | 飼料などを通じた農薬由来物質 | 食品ごとの残留基準と検査 |
| 抗生物質 | 動物用医薬品の残留 | 残留基準、モニタリング、検査命令 |
| サルモネラ菌 | 細菌による食中毒 | 微生物検査、衛生管理、十分な加熱 |
これらは原因も対策も異なります。「残留農薬が基準内だから食中毒菌も存在しない」「輸入検査を通過したから生でも食べられる」といった判断は誤りです。
【過去の衛生問題を検証】2017年のブラジル食肉不正事件と2025~2026年の輸入停止
ブラジル産鶏肉の安全性を考えるうえで、過去に発生した問題を知っておくことも大切です。
特に注目されるのが、2005年の抗菌性物質の検出と、2017年のブラジル食肉不正事件です。また、2025年から2026年にかけては鳥インフルエンザを理由とする輸入停止措置が複数回実施されています。
2005年:ブラジル産鶏肉からエンロフロキサシンを検出厚生労働省は2005年9月12日、ブラジルの特定処理施設で加工された鶏肉について、検査命令を実施すると発表しました。
きっかけは、検疫所のモニタリング検査で、ブラジル産鶏肉からエンロフロキサシンが検出されたことです。
エンロフロキサシンはニューキノロン系の合成抗菌剤です。問題となったのは、ブラジル産鶏肉全般ではなく、KAEFER AVICULTURA LTDA.(施設番号1672)で処理された鶏肉でした。
厚生労働省は該当食品について、全量の廃棄または積み戻しなどの措置を指示しました。
この事例は、輸入鶏肉の残留抗菌性物質が実際に問題になった歴史的なケースです。ただし、2005年の特定施設の違反を、2026年現在のブラジル産鶏肉全体の安全性にそのまま当てはめることはできません。
2017年:ブラジル食肉不正事件で21施設が捜査対象に2017年3月、ブラジルで大規模な食肉検査不正事件が発覚しました。
この事件では、BRFなどの大手食肉関連企業を含む21施設が捜査対象となり、食肉検査に関する不正や検査官への贈賄などが問題になりました。報道では、賞味期限切れや品質に問題のある肉の流通も取り上げられました。
日本の厚生労働省も対応し、2017年3月21日以降、捜査対象となった21施設からの鶏肉などの輸入を認めない措置を取りました。また、それ以外の施設から輸入される食肉についても検査を強化しました。
同年3月24日の衆議院厚生労働委員会の議事録によると、日本向けの輸入実績が確認されたのは21施設のうち2施設でした。加えて、その2施設に関連する鶏肉などについて、輸入業者や販売先で364トンの在庫が確認され、販売を見合わせるよう指導が行われました。
ここで重要なのは、ブラジル国内で問題が起きたことと、日本に輸入されたすべての鶏肉が不衛生だったことは同義ではないという点です。実際、日本側では問題施設を特定し、対象を限定して輸入停止や在庫確認を進めていました。
2025年:鳥インフルエンザによる輸入停止と解除2025年には、ブラジル国内の商業用養鶏施設で高病原性鳥インフルエンザ(H5N1亜型)が確認されました。
農林水産省の発表によると、2025年5月16日にブラジルのリオグランデ・ド・スル州モンテネグロ市の家きん飼養施設で発生が確認され、日本は対象地域からの家きん肉などについて輸入停止措置を実施しました。
その後、対象地域の拡大や解除が段階的に行われ、2025年11月14日にはブラジル側から提供された防疫情報などを基に、ブラジル全域の家きんにおける鳥インフルエンザの清浄性が確認されたとして、全土からの輸入一時停止措置が解除されました。
この措置は、残留農薬や抗生物質の違反が原因ではありません。家畜伝染病の日本への侵入を防止するための動物検疫上の措置です。
2026年11月現在:ブラジル全土が無条件に解除されているわけではないさらに重要なのが、2025年の全土解除後も、ブラジル国内で鳥インフルエンザの発生に伴う地域限定の輸入停止が繰り返されていることです。
農林水産省の動物検疫所が公表する2026年10月30日更新の輸入停止情報では、ブラジル産家きん肉などについて、次のような措置が記録されています。
- 2025年12月24日:マットグロッソ州クイアバ市からの輸入停止。2026年6月17日に解除。
- 2026年5月5日:パラー州アナジャス市からの輸入停止。2026年10月30日に解除。
- 2026年7月18日:リオグランデ・ド・スル州コケイロス・ド・スル市からの輸入停止。2026年10月30日に解除。
- 2026年10月7日:同州セウバック市からの輸入停止。10月30日更新の一覧では解除日が記載されていない。
したがって、2026年11月4日時点では、ブラジル全土を対象とする一律の輸入停止ではなく、地域ごとの発生状況に応じた管理が続いていると理解するのが正確です。
これは、ブラジル産鶏肉全体が危険になったという意味ではありません。発生地域を限定して輸入を停止し、清浄性や防疫措置を確認したうえで解除する仕組みです。
ブラジル産鶏肉の安全性に関係する主な出来事・時系列この時系列から見えるのは、日本の輸入管理が一度の判断で固定されているわけではないということです。過去の衛生問題には輸入施設の停止や検査強化で対応し、動物感染症には発生地域単位で輸入停止と解除を繰り返す仕組みが採用されています。
【国産とどっちが安全?】ブラジル産鶏肉と国産鶏肉を比較
ブラジル産鶏肉と国産鶏肉を比較するとき、価格や鮮度だけでなく、流通経路や利用目的も考慮する必要があります。
ブラジル産は日本の鶏肉輸入において大きな割合を占めており、業務用・加工用・外食用など幅広い用途に使われています。一方、国産鶏肉は家庭向けの生鮮商品として流通する割合が高い傾向があります。
日本の鶏肉輸入に占めるブラジル産の割合農畜産業振興機構が公表した令和7年度の食肉需給動向によると、2025年度の鶏肉輸入量は合計59万339トンでした。
このうちブラジル産は40万2,773トンで、輸入鶏肉全体の68.2%を占めています。タイ産は18万532トンで30.6%でした。
つまり、日本で消費される輸入鶏肉の約3分の2がブラジル産です。これほど大きな割合を占めていることからも、ブラジル産鶏肉の安全管理は日本の食料供給にとって重要なテーマになっています。
ブラジル産と国産鶏肉の比較ポイント| 比較項目 | ブラジル産鶏肉 | 国産鶏肉 |
|---|---|---|
| 主な供給元 | ブラジルの認定輸出施設 | 日本国内の養鶏・食鳥処理施設 |
| 価格 | 比較的安価な商品が多い | 商品・ブランドにより幅がある |
| 流通形態 | 冷凍品・業務用商品が多い | 生鮮・冷蔵品も広く流通 |
| 主な用途 | 加工食品、外食、中食など | 家庭用、外食、加工用など |
| 安全管理 | 日本の食品衛生法・動物検疫と輸出国側の管理 | 国内の食品衛生法・家畜衛生管理 |
| 残留物質 | 日本の残留基準が適用 | 日本の残留基準が適用 |
| 食中毒リスク | 不十分な加熱で発生する可能性 | 不十分な加熱で発生する可能性 |
この比較で注意したいのは、ブラジル産だから品質が低く、国産だから必ず安全という単純な構図ではないことです。
日本に輸入されるブラジル産鶏肉には日本の食品衛生基準が適用されます。一方、国産鶏肉にもサルモネラ菌やカンピロバクターなどのリスクがあります。
両者の違いは、主に生産・処理施設、流通経路、保存状態、商品形態などにあります。特に輸入冷凍品では、長距離輸送や解凍後の温度管理が品質を左右する要素です。
ブラジル産鶏肉が安いのは危険だから?ブラジル産鶏肉の価格が国産より安い理由を、衛生管理の低さだけで説明することはできません。
ブラジルは大規模な養鶏・食肉産業を持ち、国内向けだけでなく世界各国への輸出を行っています。大規模生産、加工・物流の効率、為替、輸送コスト、国内外の需給バランスなど、複数の要素が販売価格に影響します。
また、輸入鶏肉は業務用や加工用として使われる割合が高く、家庭用の小売商品とは流通形態が異なります。
価格が安いこと自体は、食品衛生法違反や危険性の証拠にはなりません。購入時には値段だけでなく、原産国表示、保存状態、消費期限、販売者の管理状況を確認することが大切です。
【失敗しない選び方】ブラジル産鶏肉を購入するときのチェックポイント
ブラジル産鶏肉を購入する際には、原産国だけでなく、商品の表示や保存状態を確認することで、品質管理上のリスクを減らせます。
1.原産国表示を確認するまず確認したいのは、パッケージに記載された原産国です。
ブラジル産、国産、タイ産などの表示を確認すれば、どの国で生産された鶏肉なのかを把握できます。加工食品の場合は、鶏肉の原産地表示と製造国・加工国が異なることもあるため、表示の意味を区別する必要があります。
2.消費期限と保存温度を確認する冷凍鶏肉は、適切な温度で保管されているかが重要です。
購入時には包装の破損、異常な霜付き、液漏れ、解凍した形跡などを確認してください。これらは保存・流通状態を判断するための手掛かりになります。
ただし、見た目や臭いだけでサルモネラ菌などの有無を判断することはできません。外観に問題がない商品でも、十分な加熱が必要です。
3.解凍方法と再冷凍に注意する冷凍のブラジル産鶏肉を使用する場合は、冷蔵庫内で時間をかけて解凍する方法が基本です。
室温で長時間放置すると、表面温度が上昇し、細菌が増殖しやすい状態になる可能性があります。
解凍した鶏肉は必要な分だけ使用し、余った場合は保存状態や商品表示に従って適切に管理してください。解凍と再冷凍を何度も繰り返すことは避けましょう。
4.販売者や製造者が明確な商品を選ぶ商品の原産国だけでなく、輸入者、販売者、製造者などの表示も確認しましょう。
業務用の大容量商品を購入する場合は、商品の保管方法や使用期限、解凍後の取り扱いについても確認すると安心です。
ブラジル産鶏肉をおすすめできる人・慎重に選びたい人ブラジル産鶏肉は、価格を抑えながら鶏肉を日常的に使いたい人や、十分に加熱する料理を中心に調理する人にとって、選択肢の一つになります。
一方、冷凍・解凍の管理に手間をかけたくない人や、購入時に流通履歴や商品情報を重視する人は、商品ごとの表示や販売元をよく確認したうえで選ぶとよいでしょう。
ただし、国産品を選んだからといって、食中毒対策が不要になるわけではありません。どの原産国の鶏肉でも、衛生的な取り扱いと加熱が必要です。
【家庭でできる食中毒対策】ブラジル産鶏肉の安全な加熱方法
ブラジル産鶏肉を安全に食べるうえで、最も実践しやすく重要なのが十分な加熱と二次汚染の防止です。
厚生労働省は、カンピロバクターなどによる食中毒を防ぐため、食肉の中心部を75℃以上で1分間以上加熱することを推奨しています。
鶏肉の中心まで75℃・1分以上加熱する鶏肉を焼くときに、表面だけがこんがり焼けていても、中心部が生焼けなら安全とはいえません。
特に厚みのある鶏むね肉、鶏もも肉、冷凍から調理する肉などは、外側と中心部で温度差が生じる場合があります。
温度計を使い、肉の最も厚い部分の中心温度を確認するのが確実です。中心温度が75℃以上になった状態を1分間以上保つことを目安にしてください。
揚げ物や炒め物でも、中心まで十分に熱が通っていることが必要です。
生肉を洗わない意外と見落とされやすいのが、調理前に鶏肉を水洗いする習慣です。
農林水産省は、鶏肉を洗うことで水が周囲に飛び散り、食中毒菌がキッチンやほかの食品に広がる可能性があると注意喚起しています。
ドリップが気になる場合は、清潔なキッチンペーパーで拭き取るようにしましょう。
まな板・包丁・手指を清潔にする生の鶏肉を切った包丁やまな板を、そのままサラダや野菜の調理に使用するのは避けてください。
生肉を扱う器具と、そのまま食べる食品を扱う器具を分けることが基本です。
調理後は、包丁やまな板を洗剤で洗浄し、必要に応じて熱湯や適切な消毒剤で消毒してください。また、生肉に触れた後は石けんで手を洗ってから、ほかの食品に触れるようにしましょう。
食中毒予防のための実践チェックリスト鶏肉を安全に調理する5つの習慣
{@body const tasks = ["購入後は適切な温度で冷蔵・冷凍保存する","生肉を水洗いしない","生肉用と野菜用の調理器具を分ける","肉の中心部を75℃以上で1分間以上加熱する","調理後は器具を洗浄・消毒し、手を洗う"]}
{@body const [done,setDone] = DIL.useState()}
実践できた項目{done.length}/{tasks.length}
{#each tasks as task,i}
setDone(old=>v?[...old,i]:old.filter(x=>x!==i))}>{task}
{/each}
これらの予防策は、ブラジル産だけでなく国産やタイ産など、すべての鶏肉に共通します。厚生労働省と農林水産省も、鶏肉の十分な加熱や二次汚染防止を呼びかけています。
【ブラジル産鶏肉の安全性】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ブラジル産鶏肉は日本で安全性が確認されているのですか?
A1:日本では食品衛生法に基づく輸入届出、検疫所による審査、必要に応じた検査が行われています。また、農林水産省の動物検疫制度による管理もあります。ただし、全ロットがすべての項目について検査されるわけではなく、食中毒のリスクが完全になくなるわけでもありません。
Q2:ブラジル産鶏肉には抗生物質が大量に残っているのですか?
A2:ブラジル産鶏肉すべてに抗生物質が大量に残留しているという根拠はありません。日本では動物用医薬品の残留基準が設けられており、基準を超えた食品の輸入・販売は禁止されています。過去には特定施設の鶏肉からエンロフロキサシンが検出された事例がありますが、それを現在の全商品に当てはめることはできません。
Q3:ブラジル産鶏肉はサルモネラ菌に汚染されやすいのですか?
A3:ブラジル産だけが特別にサルモネラ菌に汚染されやすいと判断できるものではありません。サルモネラ菌は国産鶏肉でも問題となる食中毒菌です。原産国に関係なく、生や加熱不十分な鶏肉を食べないことが大切です。
Q4:2017年のブラジル食肉不正事件の影響は現在も続いていますか?
A4:2017年の事件では捜査対象となった21施設からの輸入停止や、ほかの施設に対する検査強化が実施されました。しかし、当時の事件を理由に2026年現在のブラジル産鶏肉全体が輸入禁止になっているわけではありません。現在の輸入は、その時点の衛生・動物検疫条件に従って管理されています。
Q5:2025年にブラジル産鶏肉の輸入が停止されたのはなぜですか?
A5:2025年5月にブラジルの養鶏施設で高病原性鳥インフルエンザが確認されたためです。日本は対象地域からの家きん肉などの輸入を一時停止し、同年11月14日にブラジル全域の停止措置を解除しました。その後も発生地域に応じた限定的な停止・解除が行われています。
Q6:2026年11月現在、ブラジル産鶏肉は日本に輸入できますか?
A6:ブラジル全土を対象とする一律の輸入停止措置は解除されています。ただし、2026年10月30日更新の農林水産省の一覧では、リオグランデ・ド・スル州セウバック市からの家きん肉などについて、10月7日開始の輸入停止措置に解除日の記載がありません。輸入可否は生産地域や処理施設、証明書などの条件によって異なります。
Q7:ブラジル産と国産の鶏肉では、どちらを選ぶべきですか?
A7:原産国だけで安全性の優劣を決めることはできません。日本の残留基準や食品衛生基準は輸入品にも適用されます。価格や用途、商品の保存状態、表示内容などを比較して選び、どちらの鶏肉でも中心部まで十分に加熱してください。
2026年11月現在、ブラジル産鶏肉は日本の食品衛生法に基づく輸入届出や検疫所の審査・検査、農林水産省の動物検疫制度によって管理されています。残留農薬や動物用医薬品には日本の基準が適用され、基準を超えた食品は輸入・販売できません。
一方で、2005年には特定施設の鶏肉からエンロフロキサシンが検出され、2017年にはブラジル国内の食肉検査不正事件が発生しました。2025年から2026年にかけては鳥インフルエンザによる地域限定の輸入停止・解除も繰り返されています。こうした出来事は、輸入食品の監視や輸出施設の管理が継続的に必要であることを示しています。
また、サルモネラ菌やカンピロバクターによる食中毒は、ブラジル産に限らず鶏肉全般に共通する問題です。輸入検査を通過した商品であっても、生食や加熱不足を避け、中心部を75℃以上で1分間以上加熱することが欠かせません。
【プロの結論】
ブラジル産鶏肉を選ぶ際に見るべきなのは、国名だけではありません。日本の輸入管理に適合した商品であること、原産国や販売者の表示が明確であること、適切な温度で流通・保存されていること、そして家庭で正しく加熱できることが重要です。
価格の安さだけで危険と判断する必要はありませんが、輸入検査があるから絶対安全と考えるのも適切ではありません。公的な輸入停止情報や食品衛生制度を確認しながら、商品の状態と調理方法を含めて総合的に判断することが、ブラジル産鶏肉と上手に付き合うための現実的な基準です。
今後もブラジル国内の家畜衛生状況や日本の輸入監視結果は変化します。購入前には最新の農林水産省・厚生労働省の公表情報にも目を向け、安全性を確認していきましょう。
主な情報源:厚生労働省「食品等輸入手続」「輸入食品監視指導結果」「輸入食品等の食品衛生法違反事例」、農林水産省「動物検疫所・輸入停止措置情報」「家きん肉等の家畜衛生条件」、消費者庁「食品中の残留農薬等」、農畜産業振興機構「令和7年度の食肉の需給動向」、衆議院「第193回国会・厚生労働委員会議事録」。
情報基準日:2026年11月4日