ホーム スポーツ 【2022年2月18日】鎌倉花火大会が中止になった理由は新型コロナだった

【2022年2月18日】鎌倉花火大会が中止になった理由は新型コロナだった

小野田 千尋 小野田 千尋 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

2022年の鎌倉花火大会が中止された最大の理由は、新型コロナウイルス感染症の影響が続いていたことです。

地元紙「タウンニュース」の2022年2月25日付報道によると、鎌倉花火大会実行委員会(当時の会長は大森道明氏)は、2月18日に2022年大会の中止を発表しました。

実行委員会が問題視したのは、花火を打ち上げること自体だけではありません。多くの観覧者が集まるイベントである以上、来場者が安心して楽しめる環境を整え、運営スタッフや関係者の安全も確保する必要がありました。

感染症の影響が続く状況では、こうした条件を満たした大会運営は難しいと判断されたのです。

中止の背景にあった3つの問題

2022年当時の判断を理解するには、次の3点を押さえておく必要があります。

1.大規模な人出による感染リスク

鎌倉花火大会は、由比ヶ浜海岸と材木座海岸を中心に多くの観覧者が集まるイベントです。2019年には約13万人が訪れており、密集を避けながら運営することは簡単ではありませんでした。

2.大会関係者の安全確保

花火大会は、実行委員会だけで完結する催しではありません。警備、会場設営、花火の準備、交通整理など、多数の関係者が連携して運営します。感染症が広がる状況で、関係者全体の安全を確保することも課題でした。

3.観覧者が安心して参加できる環境の不足

開催できたとしても、観覧者が不安を抱えたまま参加する状況では、本来の大会の目的を十分に果たせません。実行委員会は、安全面を総合的に考慮して中止を決定しました。

つまり、2022年の中止は単なる天候不良や資金不足によるものではなく、感染症対策と安全なイベント運営をめぐる判断だったということです。

2020年から2022年まで、なぜ3年連続で中止になったのか

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大会が中止されました。2021年も感染状況が落ち着かず、開催を見送っています。

2022年には感染症への対応が続く中、実行委員会が再び中止を判断しました。鎌倉市観光協会が公表したコロナ禍の事業実施状況資料でも、2019年の通常開催に対して、2020~2022年は花火大会が3年連続で開催中止となったことが確認できます。

この3年間は、鎌倉の観光イベント全体にとっても大きな転換期でした。花火大会だけでなく、地域の祭りや観光行事も開催方法の変更や中止を余儀なくされていたのです。

【歴代開催実績】鎌倉花火大会2019年は約13万人が来場

鎌倉花火大会2022

2022年の中止を惜しむ声が大きかった背景には、鎌倉花火大会が長年にわたって地域に親しまれてきた実績があります。

大会の始まりは1948年(昭和23年)。戦後の鎌倉で始まった花火大会は、由比ヶ浜海岸と材木座海岸を舞台に、夏の風物詩として定着してきました。

中止前の最後の通常開催となった2019年7月10日の第71回大会では、約2,500発の花火が打ち上げられました。開催時間は約50分で、名物の水中花火やスターマインなどが披露され、約13万人が来場しています。

2019年大会の見どころは水中花火

鎌倉花火大会を代表する演出が、海上で扇状に広がる水中花火です。

一般的な打ち上げ花火が夜空に向かって大きく広がるのに対し、水中花火は海面近くで半円状に開く独特の演出が特徴です。海と夜空の両方を舞台にした景観は、鎌倉ならではの魅力となっています。

2019年の大会でも水中花火とスターマインが組み合わされ、約2,500発の花火が海岸一帯を彩りました。

由比ヶ浜海岸と材木座海岸はどちらも観覧会場

鎌倉花火大会の会場となるのは、鎌倉海岸を構成する由比ヶ浜海岸と材木座海岸です。

由比ヶ浜海岸は鎌倉駅や江ノ電の駅から比較的アクセスしやすく、花火大会の会場としても広く知られています。一方、材木座海岸は由比ヶ浜の東側に位置し、同じ大会を海岸沿いから楽しめる観覧エリアです。

両海岸は別々の花火大会を開催しているわけではありません。鎌倉花火大会という一つのイベントの観覧会場として利用されています。

そのため、観覧場所を選ぶ際は、花火の見え方だけでなく、駅からの移動距離や帰宅時の混雑も考慮する必要があります。

【歴代年表】2020~2026年の中止・再開・開催状況を比較

鎌倉花火大会の開催実績を時系列で整理すると、コロナ禍による中止だけでなく、開催再開後にも運営費や海上の気象条件という課題があったことが分かります。

特に重要なのは、2022年の中止と2025・2026年の変更や中止では、原因が異なる点です。

年 開催状況 主な経緯・理由 2019年 通常開催・第71回 約2,500発を打ち上げ、約13万人が来場。 2020年 中止 新型コロナウイルス感染症の影響。 2021年 中止 感染症の影響が続き、開催を見送り。 2022年 中止 2月18日、実行委員会が安全確保の難しさを理由に発表。 2023年 開催見送り 開催時期の調整が進められたが、開催に至らず。費用面も課題に。 2024年 5年ぶりに開催・第76回 7月17日に開催。約16万人が来場。 2025年 中止・第77回予定 高波と強風により打ち上げ台船の安全な航行が困難に。 2026年 開催・第78回 7月10日開催。高波で通常プログラムを変更し、水中花火を実施。

出典:鎌倉市観光協会、鎌倉市、タウンニュースなどの公表資料・報道をもとに整理。

2023年はなぜ再開できなかったのか

2022年の中止後、すぐに翌年の開催が実現したわけではありません。

2023年8月のタウンニュースの報道によると、鎌倉市観光協会は同年7月26日、夏の大会開催は難しいとの見通しを明らかにしました。実行委員会では開催時期の変更も視野に入れて調整していましたが、具体的な日程は決まりませんでした。

加えて、2024年の開催再開を伝えた報道では、2023年は花火の材料費や人件費の高騰によって予算を確保できず、開催が見送られたことも説明されています。

ここで注目したいのは、感染症の状況が変わっても、イベントが自動的に復活するわけではないという点です。花火の製作費、警備費、会場設営費、交通整理など、開催に必要な資金と人員を確保しなければなりません。

【開催再開の経緯】2024年に5年ぶりの復活、2025年は再び中止

鎌倉花火大会が再び開催されたのは、2024年7月17日です。2019年以来、実に5年ぶりの開催となりました。

第76回大会には主催者発表で約16万人が来場。新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたイベントが復活したことで、地域にとっても大きな節目となりました。

2024年大会では、資金確保のために初めてクラウドファンディングを実施。目標額650万円に対して790万円以上の支援が集まりました。水中花火を含む約2,500発が打ち上げられ、従来の大会に近い形で開催されました。

2025年は台船が高波と強風で航行できず中止

ところが、再開の翌年となる2025年には、別の問題が発生します。

7月18日に予定されていた第77回大会は、海上の高波と強風によって打ち上げ台船の安全な航行が不可能と判断され、中止になりました。

鎌倉市観光協会の公式発表によると、台船は7月17日未明に東京湾を出港したものの、横須賀市の観音崎沖を航行できず、午前8時過ぎに引き返しました。その後、安全を最優先するため大会の中止が決定されています。

この2025年の中止は、2022年の新型コロナウイルス感染症による中止とは性質が異なります。海上で花火を打ち上げる鎌倉大会ならではの、気象・航行上の安全問題でした。

また、予備日が設けられていなかったため、延期開催ではなく、その年の大会自体が中止となりました。

【2026年最新】第78回鎌倉花火大会は7月10日に開催!高波で内容変更

2026年11月時点:開催済み

2026年の鎌倉花火大会は、7月10日(金曜日)に第78回大会として開催されました。

鎌倉花火大会実行委員会は、2025年10月3日の会議で翌年の開催を決定。鎌倉市観光協会の公式発表では、当初は19時20分から20時10分までの約50分間、由比ヶ浜海岸・材木座海岸を会場に、約2,500発を打ち上げる計画でした。

しかし、2026年7月10日の当日、海上の状況が変化し、予定していた通常プログラムの実施が難しくなりました。

高波で打ち上げ台船の出港を断念した経緯

鎌倉市観光協会が7月10日に公表した説明によると、当初の開催判断から台船の出港断念までには、次のような経緯がありました。

午前6時:開催を決定

この時点では、台船が係留されていた江の島の湘南港から出港できると判断され、花火の積み込み作業が予定どおり進められました。

午後1時:台船の出港予定

午後1時の出港に向けて準備が進められましたが、出港予定時刻が近づくにつれて海上のうねりが強くなり、安全な航行が難しい状況になりました。

午後3時:出港を断念

その後も海上の状況を見守り、回復を待ちながら検討が続けられました。しかし、安全な航行ができる状況には至らず、実行委員会は午後3時の時点で台船の出港を断念しました。

結果として、予定されていた通常プログラムは取りやめとなりました。

2026年の水中花火は実施された?

水中花火は実施

2026年大会について、特に誤解しやすいのが水中花火の実施状況です。

台船の出港断念によって通常プログラムは中止されましたが、花火大会そのものが全面中止になったわけではありません。

鎌倉花火大会実行委員会は、安全を確認したうえで、名物の水中花火を19時20分から10~15分程度実施する方針を発表しました。その後、7月13日の大会終了後の報告でも、水中花火を実施したことが確認されています。

また、実行委員会の大会終了後の発表によると、当日の来場者数は約17万人でした。予定していた通常プログラムを披露できなかったことについて謝罪するとともに、来場者や市民から寄せられた意見を今後の大会運営に生かす考えを示しています。

つまり、2026年の開催結果は次のように整理できます。

  • 大会開催日:2026年7月10日(金曜日)
  • 大会名称:第78回鎌倉花火大会
  • 通常プログラム:約2,500発の予定だったが、実施を取りやめ
  • 打ち上げ台船:高波の影響で出港断念
  • 水中花火:安全確認のうえ実施
  • 来場者数:約17万人

2026年の大会は、通常の花火大会とは異なる形になりましたが、名物の水中花火を通じて鎌倉の夏の風物詩をつないだ大会となりました。

【誤解を解消】2022年の中止と2026年の内容変更は何が違う?

鎌倉花火大会の開催状況を調べる際には、「中止」という言葉が使われた年の理由を区別することが大切です。

特に2022年と2026年は、どちらも予定どおりの花火大会を楽しめなかったという共通点がありますが、実際の判断理由は大きく異なります。

よくある3つの誤解

誤解1:2022年は高波が原因で中止になった?

違います。2022年の中止理由は新型コロナウイルス感染症の影響による安全な大会運営の難しさです。高波による台船の出港断念は、2025年と2026年に起きた別の出来事です。

誤解2:2026年は花火大会そのものが全面中止になった?

違います。通常プログラムは取りやめになりましたが、水中花火は実施されました。大会終了後の公式発表でも、その事実が確認されています。

誤解3:2024年に再開した後は毎年予定どおり開催されている?

これも正しくありません。2025年は高波と強風によって中止となり、2026年は通常プログラムを変更して開催されました。再開後も海上の気象条件が大会の実施内容を左右しています。

今後の開催情報を確認する際の判断基準

今後、鎌倉花火大会を観覧する予定がある場合は、過去の開催実績だけで判断せず、次の情報を確認することが大切です。

  • 開催日と時間:その年の大会が正式決定されているか。
  • 開催・中止の判断:当日の公式発表で開催状況が更新されているか。
  • 台船の航行状況:高波や強風によるプログラム変更が発生していないか。
  • 水中花火の実施状況:通常プログラムと別に実施可否が発表されているか。
  • 交通規制:由比ヶ浜海岸・材木座海岸周辺の規制時間に変更がないか。

確認先として最も重要なのは、鎌倉市観光協会の「鎌倉観光公式ガイド」と鎌倉市の公式発表です。特に台船を使用する大会では、朝の開催決定後に海上の状況が変わる可能性もあるため、出発前にも最新情報を確認する必要があります。

【鎌倉花火大会2022】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:鎌倉花火大会2022はいつ中止が発表されましたか?
A1:2022年2月18日です。鎌倉花火大会実行委員会が中止を発表し、2020年、2021年に続く3年連続の中止となりました。

Q2:鎌倉花火大会2022の中止理由は何ですか?
A2:新型コロナウイルス感染症の影響が続き、大会関係者の安全確保や、観覧者が安心して楽しめるイベントの開催が難しいと判断されたためです。

Q3:鎌倉花火大会は2023年に再開しましたか?
A3:いいえ。2023年も開催には至りませんでした。開催時期の調整に加え、材料費や人件費の高騰による予算確保の問題もあり、2024年まで開催が見送られました。

Q4:鎌倉花火大会はいつ再開しましたか?
A4:2024年7月17日です。2019年以来5年ぶりの開催となり、約16万人が来場しました。

Q5:2026年の第78回鎌倉花火大会は開催されましたか?
A5:2026年7月10日に開催されました。ただし、高波で打ち上げ台船の出港を断念したため、予定されていた通常プログラムは取りやめとなりました。

Q6:2026年の鎌倉花火大会で水中花火は見られましたか?
A6:はい。安全確認のうえで実施されました。実行委員会の発表では、19時20分から10~15分程度の実施予定とされ、終了後の報告でも実施が確認されています。

Q7:鎌倉花火大会の会場は由比ヶ浜海岸だけですか?
A7:いいえ。由比ヶ浜海岸と材木座海岸の両方が会場です。どちらも鎌倉海岸に位置する観覧エリアで、アクセスや混雑状況を考慮して観覧場所を選べます。

鎌倉花火大会2022が中止になった理由は、新型コロナウイルス感染症の影響によって、安全で安心できるイベント運営が難しかったためです。2022年2月18日に実行委員会が中止を発表し、2020年から3年連続で大会が開催されない結果となりました。

その後も2023年は費用面などの問題で開催が見送られましたが、2024年7月に5年ぶりの復活を果たしました。しかし2025年には高波と強風で台船が航行できず、再び中止に。そして2026年7月10日の第78回大会では、高波による台船の出港断念を受け、通常プログラムを変更して水中花火を実施しました。

2019年に約13万人を集めた鎌倉花火大会は、単なる夏の娯楽ではなく、鎌倉の観光や地域文化を支える重要なイベントです。一方で、海上から花火を打ち上げる独自の開催方式には、台船の航行や気象条件という避けられない課題があります。

2026年11月現在、次回大会の具体的な開催日やプログラムについては、今後の鎌倉市観光協会・鎌倉花火大会実行委員会の公式発表を確認する必要があります。過去の開催日だけを頼りに予定を立てず、開催決定や当日の変更情報まで確認することが、鎌倉の花火を安心して楽しむためのポイントです。

同じカテゴリの記事

小野田 千尋

スポーツと舞台・イベントの話題を担当。主催者・連盟の公式発表とチケット公式ページを確認し、日時と会場は発表元の表記をそのまま使います。

おすすめの関連記事