2025年大会の王者は、たくろう。第21回大会で決勝初進出を果たし、11,521組の頂点に立った。準優勝はドンデコルテ、3位はエバースだった。
歴代優勝者は全21大会で20組。令和ロマンだけが2度優勝しているため、開催回数と優勝コンビの数は一致しない。まずは各大会の優勝者と準優勝者を確認しておこう。
【完全まとめ】M-1歴代王者年表!2001年から2025年までの優勝・準優勝一覧

以下はM-1グランプリ公式サイトの「大会の歴史」に掲載された決勝結果を基にした一覧だ。優勝コンビだけでなく、準優勝コンビも並べることで、各時代の決勝を彩った漫才師の顔ぶれが分かる。
全21大会・優勝20組・2011〜2014年は開催なし
記念すべき第1回大会を制したのは、中川剛・中川礼二による兄弟漫才コンビの中川家だった。2001年大会には1,603組が参加。決勝では829点を獲得し、ハリガネロックを抑えて初代王者となった。
中川家の漫才は、日常生活の人物や場面を細かく観察して再現する描写力が特徴だ。特に礼二の人物模写や、剛との自然な掛け合いは、漫才の表現方法の幅を広げた。
初代王者の誕生によって、M-1は単なるテレビのお笑い番組ではなく、漫才師が年間を通して目標にする大きな賞レースとしてスタートした。
2007年:サンドウィッチマンが大会を代表する王者に第7回大会の2007年に優勝したのは、伊達みきおと富澤たけしによるサンドウィッチマン。決勝の1stラウンドでは651点を記録し、トータルテンボスを抑えて優勝した。
敗者復活戦から決勝へ進み、そのまま優勝を果たした点も歴史的な出来事だった。敗者復活という制度が、決勝の勢力図を大きく変える可能性を示した大会でもある。
その後、テレビ番組やCMなどでも幅広く活躍し、M-1をきっかけに全国的な知名度を獲得したコンビの代表例となった。
2015年:トレンディエンジェルが復活大会を制覇4年間の空白を経て開催された2015年大会では、トレンディエンジェルが優勝。敗者復活戦を勝ち抜き、銀シャリとの最終決戦を制した。
この大会は、M-1が過去の人気イベントとして終わるのではなく、新しい世代の漫才師を発掘する舞台として再スタートしたことを象徴している。
2019年:ミルクボーイが歴史的な高得点を記録2019年大会ではミルクボーイが初出場で優勝。駒場孝と内海崇による、題材を巡る独特の反復構造を持った漫才が大きな評価を受けた。
1stラウンドでは681点を記録。審査員7人の採点で、当時の歴代最高得点を更新した。優勝だけでなく、得点記録の面でも語り継がれる大会となった。
【大会記録】令和ロマンが史上初の連覇!M-1最多優勝コンビは?
M-1の歴史を語るうえで、最も大きな記録の一つが令和ロマンによる2連覇だ。2001年から2025年までの21大会で、同じコンビが2年連続で優勝した例はほかにない。
2023年・2024年優勝
高比良くるまと松井ケムリによるコンビ。2年連続で決勝の最終決戦を勝ち抜き、歴代最多の2回優勝を記録した。
2023年大会で令和ロマンは決勝初進出。そのまま初優勝を果たした。決勝ではヤーレンズ、さや香との競争を制し、第19代王者となった。
決勝1stラウンドの得点は648点。ヤーレンズの656点、さや香の659点を下回っていたが、最終決戦で票を集めて優勝した。ここにもM-1の審査方式の特徴が表れている。
2024年:2年連続で王者に輝く2024年大会でも令和ロマンは決勝に進出。バッテリィズ、真空ジェシカらを相手に勝ち抜き、前年に続いて優勝した。
これまでのM-1では、前年の王者が再び出場して優勝するという難しい挑戦を成功させたコンビはいなかった。令和ロマンはこの壁を破り、M-1の歴史に残る存在となった。
M-1歴代の優勝回数ランキング
1位 令和ロマン2回
2023年・2024年
2位タイ その他の歴代王者19組
各1回
中川家、サンドウィッチマン、笑い飯、たくろうなど
2025年までの記録では、2回優勝したのは令和ロマンだけ。3回以上の優勝を達成したコンビは存在しない。
したがって、M-1グランプリの最多優勝コンビは令和ロマンであり、最多連覇記録も同コンビの2連覇となる。
【準優勝・決勝進出・得点】歴代記録から見るM-1の意外な事実
優勝者の名前だけを追っていると見落としがちなのが、準優勝や決勝進出回数、1stラウンドの得点記録だ。M-1には優勝以外にも、長く記憶されている記録がいくつもある。
歴代準優勝コンビで最多記録を持つのは?準優勝回数が特に多いのは、笑い飯と和牛だ。両コンビとも3回ずつ準優勝を経験している。
- 笑い飯: 2003年・2005年・2009年
- 和牛: 2016年・2017年・2018年
笑い飯は2003年、2005年、2009年と何度も優勝に迫り、最後の挑戦となった2010年に悲願の優勝を果たした。
和牛は2016年から2018年まで3年連続で準優勝。決勝で安定した結果を残しながらも、優勝にはあと一歩届かなかったコンビとして知られる。
この2組の記録は、M-1が一度の勝負だけではなく、毎年決勝の舞台に立ち続けること自体が難しい大会であることを示している。
歴代決勝進出回数の最多は笑い飯決勝進出回数の最多記録は笑い飯の9回。2002年から2010年まで、9大会連続で決勝に進出した。
優勝したのは2010年。つまり、9回目の決勝でようやく頂点に立ったことになる。何度も優勝候補として注目されながら、最後まで挑戦を続けた点も印象的だ。
そのほかの決勝常連としては、次のコンビが挙げられる。
- 麒麟:5回
- ハライチ:5回
- 和牛:5回
- 真空ジェシカ:5回
- フットボールアワー:4回
- 千鳥:4回
- ジャルジャル:4回
- スーパーマラドーナ:4回
- オズワルド:4回
特に真空ジェシカは2021年から2025年まで5大会連続で決勝進出。現在のM-1を代表する常連コンビの一つとなっている。
M-1歴代得点ランキングの最高記録はミルクボーイ歴代得点を語るときに外せないのが、2019年のミルクボーイだ。681点という数字は、審査員7人による700点満点の採点で記録された。
一方、2025年大会ではエバースが870点を獲得し、当時の大会における1stラウンドの最高合計点を記録している。しかし、ミルクボーイの681点と単純に比較することはできない。
歴代最高得点の注目記録
ミルクボーイ(2019年)681点
700点満点・審査員7人/1人平均97.29点
エバース(2025年)870点
900点満点・審査員9人/1人平均96.67点
アンタッチャブル(2004年)673点
700点満点・審査員7人
審査員の人数は大会によって異なり、5人、7人、9人の形式が存在する。そのため、合計点だけを比較するのではなく、満点に対する割合や審査員1人当たりの平均点を見ることが大切だ。
審査員7人の700点満点で比較した場合、2019年のミルクボーイの681点は歴代最高水準の記録である。
1stラウンド1位でも優勝できるとは限らないM-1の得点を理解するうえで、最も重要なのがファーストラウンドと最終決戦の違いだ。
基本的な決勝の流れは、まずファーストラウンドで各コンビがネタを披露し、審査員の合計点で順位を決定する。その上位3組が最終決戦に進み、2本目のネタを披露した後、審査員の投票で優勝者が決まる。
そのため、1本目の得点が最も高いコンビが必ず優勝するわけではない。
2025年大会は、その仕組みがよく分かる例だ。ファーストラウンドではエバースが870点で1位、たくろうが861点で2位だった。しかし最終決戦では、たくろうが9人の審査員から8票を獲得し、ドンデコルテの1票を上回って優勝した。
2024年大会も、バッテリィズが861点で令和ロマンの850点を上回っていたが、最終決戦の投票で令和ロマンが優勝している。M-1は単純な点数の総合順位ではなく、最後のネタによって王者を決める競技なのだ。
【休止理由を解説】M-1グランプリはなぜ2011年から2014年まで開催されなかった?
M-1グランプリの歴史には、2011年から2014年までの4年間、大会が開催されなかった期間がある。この空白を理解するには、2010年の大会終了時に発表された主催者の方針を確認する必要がある。
2010年に10年間の大会へ一区切り2010年12月、吉本興業と朝日放送はM-1グランプリについて、10年間の開催で若手漫才師の発掘や全国的な認知という当初の目標を達成したと説明した。
そのうえで、次の段階へ進むために大会を「発展的に解消」し、新たなイベントのプロジェクトに取り組む方針を発表した。
「次のステージにステップアップする時期」
これは2010年12月12日に発表された主催者の公式告知に示された考え方だ。単純に人気がなくなったために終了したという説明ではなく、10年間の大会を一区切りとし、新しいイベントへ移行する判断だった。
2011年からはTHE MANZAIがスタートM-1が終了した翌2011年には、フジテレビと吉本興業が新たな漫才コンテスト「THE MANZAI」を開始した。
2011年から2014年まではTHE MANZAIが漫才師たちの大きな目標の一つとなり、M-1とは異なる大会として開催された。
ここで注意したいのは、THE MANZAIの優勝者をM-1の歴代優勝者に含めてはいけないという点だ。大会名も主催・放送体制も異なるため、記録は別々に扱う必要がある。
2015年にM-1が復活した理由2014年7月、朝日放送はM-1グランプリを2015年に復活させることを発表した。復活に向けた準備が進められ、2015年12月6日に5年ぶりの大会が開催された。
復活の背景には、漫才の文化を発信する場としてM-1を再び開催したいという朝日放送側の意向があった。また、THE MANZAIと出場者が重複する可能性も考慮され、両大会の開催時期を調整する方針が示された。
つまり、2011〜2014年の空白は、単純な大会の消滅ではなく、10年間の一区切りと別の漫才コンテストへの移行を経て、M-1が新しい形で戻ってきた期間だった。
【2026年最新】M-1グランプリの現在と第22代王者への注目
2026年11月5日現在、M-1グランプリ2026は開催途中であり、優勝者はまだ決まっていない。そのため、現時点での最新王者は引き続き2025年優勝のたくろうだ。
2026年大会は過去最多の12,663組がエントリーABCテレビの公式情報によると、2026年大会のエントリー数は12,663組。2025年の11,521組から1,142組増加し、過去最多を更新した。
2026年大会は8月1日に開幕し、1回戦は10月3日に終了。公式の大会要項では、敗者復活戦と決勝大会は12月に予定されている。決勝の具体的な日付などは、順次公式サイトで発表される予定だ。
M-1グランプリ2026の基本情報
大会回
第22回
エントリー数
12,663組
大会開幕
2026年8月1日
決勝開催
2026年12月予定
最新の確定王者
たくろう(2025年)
2026年11月5日時点。決勝の詳細は公式発表待ち。
2026年大会では、過去最多となったエントリー数を背景に、これまで決勝経験のないコンビがどこまで勝ち上がるかが注目される。
また、2025年まで5大会連続で決勝に進んだ真空ジェシカのような実力派が、今年も決勝の舞台に立てるかも見どころだ。
歴代王者の視点では、令和ロマンの2連覇に続く新たな記録が生まれるかどうかも興味深い。2026年の優勝コンビが決まれば、2001年の中川家から続く大会史に新たな1ページが加わる。
【M-1グランプリ歴代優勝者】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:M-1グランプリの歴代優勝者で最も多く優勝したコンビは?
A1:令和ロマン。2023年と2024年に優勝し、史上初の2連覇を達成した。2025年大会終了時点で、最多優勝回数は2回となっている。
Q2:M-1グランプリの初代王者は誰?
A2:2001年に開催された第1回大会の優勝者は中川家。829点を獲得し、ハリガネロックを抑えて初代王者となった。
Q3:M-1グランプリで2007年に優勝したのは誰?
A3:サンドウィッチマン。敗者復活戦から決勝に進出し、そのまま優勝した大会としても有名だ。
Q4:M-1グランプリはなぜ2011年から2014年まで休止していた?
A4:2010年に主催者が10年間の大会を一区切りとし、新たなイベントに取り組む方針を発表したため。2011年からは別大会のTHE MANZAIが開催され、M-1は2015年に復活した。
Q5:2025年のM-1グランプリで優勝したコンビは?
A5:たくろう。2025年12月21日の決勝でドンデコルテ、エバースとの最終決戦を制した。ファーストラウンドでは861点を獲得し、最終決戦では9票中8票を集めた。
Q6:2026年のM-1グランプリの優勝者は誰?
A6:2026年11月5日時点では決勝前のため、優勝者は決まっていない。最新の確定王者は2025年のたくろう。2026年大会の決勝は12月に予定されている。
Q7:M-1グランプリの歴代最高得点は何点?
A7:審査員7人の700点満点で比較した場合、2019年のミルクボーイが681点を記録している。2025年にはエバースが900点満点中870点を獲得した。審査員の人数が異なるため、単純な合計点の比較には注意が必要だ。
Q8:M-1グランプリで最も多く決勝に進出したコンビは?
A8:笑い飯。2002年から2010年まで9大会連続で決勝に進出し、2010年に優勝した。通算9回の決勝進出は歴代最多記録となっている。
M-1グランプリは、2001年の中川家から始まり、2025年のたくろうまで、全21大会で20組の王者を生み出してきた。
2007年のサンドウィッチマン、2010年の笑い飯、2019年のミルクボーイなど、各時代を象徴する優勝者がいる一方、令和ロマンは2023年・2024年の連覇で新しい歴史を作った。
2011〜2014年の休止と2015年の復活も、大会史を理解するうえで欠かせない出来事だ。そして2025年には、たくろうが11,521組の頂点に立ち、2026年大会には過去最多の12,663組がエントリーした。
歴代優勝者を振り返る際は、優勝回数だけでなく、準優勝の記録、決勝進出回数、得点、最終決戦での投票にも目を向けたい。ファーストラウンドの点数だけでは測れない逆転劇こそ、M-1が毎年大きな注目を集める理由の一つだ。
次の第22代王者は誰になるのか。たくろうに続く新たなスターの誕生と、これまでの記録を塗り替える瞬間に注目したい。