東京国際大学の箱根駅伝2027については、まず大会の出場条件を整理する必要がある。
2026年10月17日の第103回予選会で15位となったため、2027年1月2日・3日に開催される第103回箱根駅伝への出場はできない。
3年連続10度目の本戦出場を目指していたが、その目標は達成できなかった。
次の箱根駅伝は2028年の第104回大会東京国際大学が次に目指すべき大きな目標は、2027年秋の第104回箱根駅伝予選会を突破し、2028年1月の本戦に復帰することだ。
そのためには、2026年度のチームをそのまま維持するのではなく、新しい戦力構成をつくる必要がある。
特に注目したいのは、次の3点だ。
① エティーリ卒業後のエース育成
エティーリは2026年度の4年生。卒業後はチームの得点源となっていた選手が抜けるため、エースの育成が急務となる。
小柴裕士郎を中心とした中堅選手が、予選会で上位に食い込める走力を身につけられるかがポイントだ。
② 下級生の成長と10人の戦力確保
箱根駅伝予選会は10人の合計タイムで争われる。
そのため、エース候補を1人育てるだけでは足りない。2~5番手の選手を強化し、さらに6~10番手の選手が大きく崩れないチームをつくる必要がある。
③ 指導体制の安定化
中村勇太監督代行は2026年11月1日の全日本大学駅伝で日本学連選抜の監督を務めた。
指導者としての経験を積み重ねている一方、大学駅伝部の公式情報では監督代行という役職が続いている。
今後、正式な監督の選任を含め、長期的な強化方針を明確にできるかは注目点になる。
【プロの結論】東京国際大学駅伝部が復活するために必要なこと

東京国際大学駅伝部の2026年は、個人とチームの実力差が明確になったシーズンだった。
エティーリは日本学生新記録を樹立し、箱根駅伝予選会でも個人2位。個人競技としての能力は、大学駅伝の上位を狙える水準にある。
しかし、チームとしては箱根駅伝16位、予選会15位、全日本大学駅伝関東地区選考会12位という結果が続いた。
ここから見えてくるのは、東京国際大学の問題が単純なスピード不足ではないということだ。
再建を判断するための4つの指標今後、東京国際大学が本当に復活しているかを見極めるなら、次の項目を確認したい。
1. 監督・コーチ体制:監督代行体制から長期的な指導体制へ移行できるか。
2. 日本人選手の成長:エースだけでなく、2~5番手の選手が予選会で上位を狙えるか。
3. 10人の総合力:予選会の10人合計タイムが改善し、上位10校との差を縮められるか。
4. 大学駅伝への復帰:出雲駅伝や全日本大学駅伝の出場権を獲得し、チームとして大舞台の経験を積めるか。
特に重要なのは、予選会の個人順位を上位10人まで確認することだ。
エースの順位だけを見てチームの復調を判断するのは危険である。2番手、5番手、10番手の成績がそろって改善して初めて、箱根駅伝の本戦復帰が現実的になる。
2021年の出雲駅伝優勝、2022年の箱根駅伝総合5位、2025年の箱根駅伝総合8位という実績は、東京国際大学に十分な競争力があったことを示している。
過去の成功を支えた指導体制と育成力をどう再構築するか。2027年以降の東京国際大学駅伝部は、その真価を問われる段階に入っている。
【東京国際大学駅伝に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:東京国際大学は2027年の箱根駅伝に出場しますか?
A1:出場しません。2026年10月17日の第103回箱根駅伝予選会で15位となり、上位10校に与えられる本戦出場権を獲得できませんでした。次の目標は2027年秋の第104回予選会突破です。
Q2:リチャード・エティーリは箱根駅伝予選会で何位でしたか?
A2:2026年10月17日の第103回予選会で個人2位、1時間00分59秒を記録しました。チームは15位でしたが、個人ではトップクラスの実力を証明しています。
Q3:東京国際大学駅伝部の監督は誰ですか?
A3:2026年11月3日時点では、中村勇太氏が監督代行を務めています。2024年11月14日に横溝三郎監督が逝去したことを受け、同月18日に大学が監督代行への就任を発表しました。
Q4:東京国際大学の箱根駅伝での最高順位は何位ですか?
A4:総合5位です。第96回大会(2020年)と第98回大会(2022年)で記録しています。2025年の第101回大会では総合8位となり、シード権も獲得しました。
Q5:東京国際大学は2026年の出雲駅伝や全日本大学駅伝に出場しましたか?
A5:2026年の出雲駅伝には大学代表として出場していません。また、全日本大学駅伝の関東地区選考会は20校中12位で、大学代表としての出場権を獲得できませんでした。ただし、全日本大学駅伝には日本学連選抜の一員として小柴裕士郎が出場しています。
2026年の東京国際大学駅伝部は、箱根駅伝総合16位、続く第103回予選会15位という厳しい結果に直面した。
個人2位のリチャード・エティーリが圧倒的な走力を見せた一方、小柴裕士郎をはじめとする後続選手との順位差が大きく、10人の総合力という課題が残った。
加えて、大志田秀次氏の退任、横溝三郎監督の逝去を経て、現在は中村勇太監督代行がチームを率いている。指導体制の安定と選手育成の両立が、再建に向けた重要なテーマだ。
ただし、東京国際大学には箱根駅伝総合5位や出雲駅伝優勝という確かな実績がある。2025年には箱根駅伝で8位に入り、シード権を獲得した経験も持つ。
今後の注目点は、エティーリのような突出した選手を生み出すだけでなく、チーム全体で戦える選手層を取り戻せるかどうかだ。
2027年1月の箱根路には立てない東京国際大学だが、次の目標は2028年の第104回大会への復帰となる。 その道筋を左右するのは、新しいエースの台頭、10人の総合力、そして安定した指導体制の3つである。
かつて大学駅伝界を席巻した東京国際大学が、再び箱根駅伝の上位争いに戻れるのか。2027年度のチームづくりが、復活への大きな分岐点になりそうだ。
主な参照資料:東京国際大学駅伝部公式発表、東京箱根間往復大学駅伝競走公式記録、日本テレビ箱根駅伝公式記録、日刊スポーツ、月刊陸上競技、フジテレビ出雲駅伝大会情報。