2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表は、李政厚(イ・ジョンフ)、金慧成(キム・ヘソン)、柳賢振(リュ・ヒョンジン)らを中心に、KBOリーグとMLB傘下の選手を組み合わせた30人で構成された。投手15人、捕手2人、内野手7人、外野手6人という編成で、ダン・ダニング、シェイ・ウィットコム、ジャーメイ・ジョーンズら韓国系の米国出身選手も加わった。
大会は2026年3月5日から17日まで開催され、韓国は1次ラウンドを突破して準々決勝に進出。2009年以来17年ぶりのベスト8入りを果たした。この記事では、KBOの選手交代発表と大会時点の登録情報を照合し、韓国WBCメンバー2026年版の背番号、所属球団、注目選手、戦力構成、歴代大会との違いを整理する。
【2026年版】韓国代表WBCメンバー30人の構成と基本情報

2026年大会の韓国代表は、柳志炫(リュ・ジヒョン)監督が率いたチームだ。選手選考の特徴は、韓国プロ野球で実績を積んだ選手に加え、MLBの経験や所属実績を持つ選手を組み合わせた点にある。
最終的な大会登録メンバーは30人。ポジション別の内訳は次のとおりだ。
- 投手:15人
- 捕手:2人
- 内野手:7人
- 外野手:6人
チームの中心となったのは、サンフランシスコ・ジャイアンツの李政厚、ロサンゼルス・ドジャースの金慧成、そして韓国プロ野球のハンファ・イーグルスでプレーする柳賢振だ。
加えて、韓国系米国人選手の招集も大きな特徴だった。当初の発表ではダン・ダニング、ライリー・オブライエン、シェイ・ウィットコム、ジャーメイ・ジョーンズの4人が選出されたが、オブライエンは大会前の負傷で離脱。代わって金澤延(キム・テギョン)が登録された。
したがって、大会開幕時の実際の構成では、韓国系米国人選手はダニング、ウィットコム、ジョーンズの3人となった。
【韓国WBC投手メンバー15人】背番号・所属球団一覧
韓国代表の投手陣は、ベテランと若手、先発型と救援型を組み合わせた15人編成だった。柳賢振の経験に加え、KBO各球団の主力投手、MLB傘下でプレーする投手をそろえた構成だ。
投手15人の背番号と所属球団- 1番・高永表(コ・ヨンピョ):KTウィズ
- 11番・趙丙炫(チョ・ビョンヒョン):SSGランダース
- 14番・金栄奎(キム・ヨンギュ):NCダイノス
- 19番・高祐錫(コ・ウソク):デトロイト・タイガース傘下
- 29番・孫珠瑛(ソン・ジュヨン):LGツインズ
- 30番・蘇珩準(ソ・ヒョンジュン):KTウィズ
- 33番・ダン・ダニング:シアトル・マリナーズ傘下
- 38番・盧景銀(ノ・ギョンウン):SSGランダース
- 47番・郭彬(クァク・ビン):斗山ベアーズ
- 54番・劉泳澯(ユ・ヨンチャン):LGツインズ
- 60番・朴英賢(パク・ヨンヒョン):KTウィズ
- 61番・鄭宇宙(チョン・ウジュ):ハンファ・イーグルス
- 63番・金澤延(キム・テギョン):斗山ベアーズ
- 66番・宋昇基(ソン・スンギ):LGツインズ
- 99番・柳賢振(リュ・ヒョンジン):ハンファ・イーグルス
投手陣で最も経験豊富な存在が柳賢振だ。MLBで長年プレーした実績を持ち、2026年大会では背番号99を着用した。長いシーズンを経験してきたベテランとして、若い投手陣を支える役割も期待された。
一方、ダン・ダニングは米国での先発経験を持つ右腕だ。2023年にはテキサス・レンジャーズで12勝を記録し、同球団のワールドシリーズ制覇にも貢献した。MLB通算でも先発と救援の両方を経験しており、投手運用の幅を広げる存在だった。
救援陣では高祐錫、朴英賢、趙丙炫、金澤延らが候補となった。特に金澤延は、当初の守護神候補だったライリー・オブライエンの離脱を受けて招集された選手である。
韓国代表の投手陣を評価する際には、単純な人数だけでなく、先発をどこまで長く起用できるか、終盤を担う救援投手をどれだけ確保できるかという視点が欠かせない。
【韓国WBC野手メンバー15人】捕手・内野手・外野手一覧
野手陣は捕手2人、内野手7人、外野手6人。MLB経験者とKBOの主力打者を組み合わせ、攻撃力だけでなく守備や走塁にも配慮した編成となった。
捕手2人- 25番・金亨俊(キム・ヒョンジュン):NCダイノス
- 27番・朴東原(パク・ドンウォン):LGツインズ
捕手では、当初選出されていた崔在勲(チェ・ジェフン)が負傷で離脱し、金亨俊が代替選手として登録された。朴東原とともに2人で捕手陣を構成した。
内野手7人- 2番・文保景(ムン・ボギョン):LGツインズ
- 3番・金慧成(キム・ヘソン):ロサンゼルス・ドジャース
- 4番・申珉宰(シン・ミンジェ):LGツインズ
- 5番・金倒永(キム・ドヨン):KIAタイガース
- 7番・金周元(キム・ジュウォン):NCダイノス
- 8番・盧施煥(ノ・シファン):ハンファ・イーグルス
- 10番・シェイ・ウィットコム:ヒューストン・アストロズ
内野の注目選手は金慧成と金倒永だ。金慧成はドジャースに所属する内野手で、複数のポジションに対応できる点が魅力。守備位置の柔軟性は、短期決戦の選手起用でも価値を持つ。
金倒永はKIAタイガースを代表する若手内野手。長打力と機動力を兼ね備えた選手で、韓国打線の得点力を高める存在として期待された。
外野手6人- 15番・ジャーメイ・ジョーンズ:デトロイト・タイガース
- 17番・朴海旻(パク・ヘミン):LGツインズ
- 22番・李政厚(イ・ジョンフ):サンフランシスコ・ジャイアンツ
- 23番・安賢民(アン・ヒョンミン):KTウィズ
- 51番・文賢彬(ムン・ヒョンビン):ハンファ・イーグルス
- 65番・具滋昱(ク・ジャウク):サムスン・ライオンズ
外野陣の中心は背番号22の李政厚だ。走攻守のバランスに優れ、MLBでもプレーする韓国代表の顔ともいえる選手である。
ジャーメイ・ジョーンズは外野を中心に複数ポジションをこなせる選手。安賢民や文賢彬といった韓国プロ野球の若手選手も加わり、外野の選択肢を広げた。
【最終30人に至る交代の経緯】負傷離脱と代替選手を比較
2026年の韓国代表を調べる際に注意したいのが、2月6日の最初の最終メンバー発表と、実際の大会開幕時点の登録選手が異なることだ。
KBOは2月から大会直前にかけて、負傷した選手の代替登録を相次いで発表した。最終的に3人が入れ替わっており、初期のニュース記事に掲載された名簿をそのまま大会時点の30人と考えると誤りが生じる。
| 発表日 | 離脱した選手 | 代替選手 | 交代理由 |
|---|---|---|---|
| 2月10日 | 崔在勲(捕手・13番) | 金亨俊(捕手・25番) | 春季キャンプ中の指の骨折 |
| 2月15日 | 元兌仁(投手・18番) | 劉泳澯(投手・54番) | 右肘屈筋の負傷 |
| 2月19日 | ライリー・オブライエン(投手・55番) | 金澤延(投手・63番) | 右ふくらはぎの負傷 |
特に混乱しやすいのがオブライエンの扱いだ。大会公式日本語サイトの2026年3月6日更新の選手一覧には、背番号55のオブライエンが掲載されている。一方、KBOは2月19日に負傷離脱と金澤延への交代を発表している。
大会時点の登録選手を確認する場合は、後日の交代発表も合わせて見る必要がある。FOX Sportsの大会ロースターでも金澤延は63番として掲載されている。
この3件の交代を反映すると、最終的な人数は変わらず30人。投手15人、捕手2人、内野手7人、外野手6人という基本構成も維持された。
【韓国WBC注目選手と所属球団】MLB組・韓国系選手の実力
2026年韓国代表の大きな特徴は、韓国プロ野球だけでなく、MLBの球団や傘下組織でプレーする選手が複数参加したことだ。
李政厚(イ・ジョンフ)|背番号22・サンフランシスコ・ジャイアンツ李政厚は韓国代表の主将を務めた外野手だ。サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーし、MLBでの経験を持ち込んだ。
2026年大会では打線の中心であると同時に、韓国系米国人選手と韓国国内組をつなぐ存在としても注目された。国際大会での経験と外野守備、打撃技術を兼ね備えたチームの中心人物だった。
金慧成(キム・ヘソン)|背番号3・ロサンゼルス・ドジャース金慧成はドジャース所属の内野手。走塁と守備の能力に加え、内野の複数ポジションを担当できることが特徴だ。
短期決戦では、試合状況に応じて守備位置や打順を調整する必要がある。金慧成のような柔軟性のある選手は、監督にとって起用しやすい存在となる。
柳賢振(リュ・ヒョンジン)|背番号99・ハンファ・イーグルス柳賢振は韓国代表のベテラン左腕。MLBで通算78勝を挙げた実績を持ち、韓国野球を代表する投手の一人だ。
若手投手が多いチームにとって、国際大会の緊張感や強豪打線との対戦を経験している柳賢振の存在は大きい。2026年大会でも先発投手として起用された。
ダン・ダニング|背番号33・シアトル・マリナーズ傘下ダン・ダニングは、韓国系米国人選手の中でも先発経験が豊富な投手だ。2026年1月にはシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んでいる。
2023年にはテキサス・レンジャーズで12勝を記録。ワールドシリーズ制覇にも貢献した。MLBでの先発経験は、韓国代表の投手運用を考えるうえで重要な要素だった。
シェイ・ウィットコム|背番号10・ヒューストン・アストロズウィットコムはアストロズに所属する内野手。複数の内野ポジションに対応でき、長打力を持つ打者として評価された。
聯合ニュースによると、2025年のMLB出場は20試合で打率1割2分5厘だった一方、マイナーリーグでは2024年と2025年の2年間で合計50本塁打、155打点を記録していた。長打力という点で、韓国打線に異なる選択肢を加える選手だった。
ジャーメイ・ジョーンズ|背番号15・デトロイト・タイガースジョーンズは外野を中心に複数のポジションをこなす選手だ。2025年には72試合で打率2割8分7厘、OPS.937を記録した。
出塁能力と長打力を兼ね備え、打線の柔軟性を高める存在として選ばれた。外野だけでなく内野にも対応できる点は、選手交代の多い国際大会で利点となる。
韓国系米国人選手はなぜ韓国代表になれるのかWBCでは、選手本人の出生国だけでなく、両親の出生国などを基準とする代表資格の規定が設けられている。そのため、米国生まれでも韓国代表として出場できる。
2026年大会の最初の選出発表では、ダニング、ジョーンズ、ウィットコム、オブライエンの4人が該当した。いずれも米国人の父親と韓国人の母親を持つ選手として報じられている。
ただし、オブライエンは右ふくらはぎの負傷で大会前に離脱した。そのため、大会開幕時点ではダニング、ウィットコム、ジョーンズの3人が韓国系米国人選手として登録された。
なお、2023年大会に出場したトミー・エドマンは2026年大会には参加していない。聯合ニュースは、オフシーズンの足首の手術が影響したと報じている。
【2026年大会の結果と歴代比較】韓国代表の強みと課題
2026年大会の韓国は、日本、オーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、チェコと同じプールCに入った。
1次ラウンドの成績は2勝2敗。日本には6対8、チャイニーズ・タイペイには4対5で敗れた一方、チェコに11対4、オーストラリアに7対2で勝利した。
韓国、オーストラリア、チャイニーズ・タイペイがいずれも2勝2敗で並んだが、失点率に関するタイブレークの結果、韓国が2位となり準々決勝へ進出した。
17年ぶりの準々決勝進出韓国は2006年大会で準決勝に進出し、2009年大会では決勝まで勝ち進んだ。しかし、2013年、2017年、2023年は3大会連続で1次ラウンド敗退となっていた。
2026年大会での準々決勝進出は、2009年以来17年ぶり。長く続いていた1次ラウンド敗退から抜け出したという意味で、大きな節目となった。
準々決勝ではドミニカ共和国に0対10で敗退準々決勝の相手はドミニカ共和国だった。2026年3月13日の試合で韓国は0対10と敗れ、7回終了時点で規定によるコールドゲームとなった。
韓国打線はわずか2安打に抑えられ、投手陣も相手の強力打線を止められなかった。先発した柳賢振は1回2/3で3失点。打線が得点を奪えないまま試合が進み、最終的に大会を終えた。
【プロの結論】韓国代表の戦力を評価する3つの視点2026年の韓国代表を評価する際には、単にMLB選手が何人いるかだけで判断するのは適切ではない。重要なのは、選手の所属リーグ、実際の出場経験、チーム内での役割を分けて考えることだ。
第一に、MLB経験者とMLB傘下の選手を区別すること。李政厚や金慧成のようにMLB球団でプレーする選手と、マイナー契約や傘下組織でプレーする選手では、直近の実戦環境が異なる。所属球団の知名度だけで実力を判断するべきではない。
第二に、投手陣の健康状態と層の厚さを見ること。2026年大会では文東珠、元兌仁、オブライエンらが負傷によって離脱した。さらに大会中には孫珠瑛も肘の不調で離脱し、準々決勝では投手の人数が14人となった。選手個人の能力だけでなく、代替選手を含む投手層の重要性が明らかになった。
第三に、若手とベテランの役割分担を見ること。柳賢振の経験、李政厚のリーダーシップ、金慧成や金倒永ら若手の機動力と打撃力をどう組み合わせるかが、韓国代表の戦力を理解するポイントとなる。
2026年大会は準々決勝で敗れたものの、韓国が17年ぶりに8強へ戻った事実は大きい。次の国際大会に向けては、MLB組の活用と国内投手陣の安定化が課題として残った。
【韓国WBCメンバー2026年版】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年WBC韓国代表のメンバーは全部で何人ですか? A1:大会開幕時点の登録は30人です。投手15人、捕手2人、内野手7人、外野手6人で構成されました。
Q2:韓国代表でMLBに所属する注目選手は誰ですか? A2:代表的な選手は、サンフランシスコ・ジャイアンツの李政厚、ロサンゼルス・ドジャースの金慧成です。また、高祐錫はデトロイト・タイガース傘下、ダン・ダニングはシアトル・マリナーズ傘下でプレーしていました。ウィットコムとジョーンズもMLB球団に所属する選手です。
Q3:ダン・ダニング、シェイ・ウィットコム、ジャーメイ・ジョーンズは韓国代表ですか? A3:はい。3人とも2026年大会の韓国代表に登録されました。米国生まれで韓国人の母親を持つ選手です。なお、当初選出されたライリー・オブライエンは負傷で離脱し、金澤延に交代しています。
Q4:2026年WBC韓国代表の主将は誰ですか? A4:サンフランシスコ・ジャイアンツの李政厚です。2026年2月6日のメンバー発表時に、柳志炫監督から主将に指名されたと聯合ニュースが報じています。
Q5:韓国代表は2026年WBCでどこまで勝ち進みましたか? A5:1次ラウンドを2勝2敗で突破し、準々決勝に進出しました。準々決勝ではドミニカ共和国に0対10で敗れ、ベスト8で大会を終えました。
2026年の韓国WBC代表は、投手15人、捕手2人、内野手7人、外野手6人の30人で構成された。李政厚、金慧成、柳賢振という知名度と実績を持つ選手に加え、ダン・ダニング、シェイ・ウィットコム、ジャーメイ・ジョーンズら韓国系米国人選手が加わったことが特徴だった。
背番号を確認する際は、当初の30人発表だけでなく、崔在勲から金亨俊、元兌仁から劉泳澯、オブライエンから金澤延への交代も押さえておきたい。特にオブライエンの離脱は、公式ページの一部に古い情報が残る原因にもなっている。
大会では17年ぶりの準々決勝進出を達成した一方、ドミニカ共和国との試合では投手力と打線の課題も浮き彫りになった。
韓国代表の戦力を正しく理解するには、30人の名前や背番号だけでなく、所属球団、MLBでの経験、ポジションの柔軟性、そして大会前後の負傷による交代まで把握することが大切だ。2026年大会のメンバー構成は、韓国野球が世代交代と国際化を同時に進めていることを示すものとなった。
主な事実確認資料:KBO公式の選手交代発表、WBC大会選手情報、MLB公式大会記録、聯合ニュース、韓国政府公式サイト。